nekoはひとりで旅に出る。。。

何故ひとりで?ひとりが好きなんですよねぇ。会社員生活の限られた時間の中での世界女一人旅です。

イタリア ミラノ編 4

2020-03-24 | 2019年10月 イタリア

今日は午後から半日ツアーに参加します。
市内観光なんて個人で回れるのになんでわざわざツアー?

目的は「最後の晩餐」です。
最初はもちろん個人で行く予定でした。

ところがチケットが取れないんです。
「最後の晩餐」は見学するのに人数と時間がキッチリ制限されています。

旅行会社が買い占めるのか何なのかよくわかりませんが、とにかく個人では発売初日でも買うのは難しいそうです。
それが旅行直前ともなれば買えるわけがありません。

団体行動がニガテな私はツアーが嫌いです。
好きなものはじっくりと見たいし、興味がないものは飛ばしたいです。
でもツアーだとそうはいきませんから。

バチカン市国はツアーに参加しましたが、あれは私のことだから激混みのバチカンでは混雑ぶりに嫌気がさして見たいものもあきらめてしまうだろうと思ったんです。

何はともあれ今回「最後の晩餐」を見るにはツアーに参加するしかないんです。
せっかくミラノまで来たんだから見ておきたいですからね。



アパートからツアー会社のオフィスまでは歩いて行けました。



ツアー会社のオフィス。
ちなみに日本語ツアーは完売だったので仕方なく英語ツアーです。
私以外にも日本人が数組いました。



いかにもな観光バスに乗って出発します。
ガイドはイタリア人男性。
ただでさえ英語のリスニングがニガテなのにイタリアなまりでほとんど聞き取れません…
仕方ないのでガイドブックとにらめっこしていました。



ドゥオーモ(ミラノ大聖堂)。

1386年に建築が開始され400年以上の歳月をかけて完成したカトリックの教会です。
ゴシック建築としては世界最大級でバチカンのサンピエトロ大聖堂に次ぐ世界第2位の大きさです。



外壁には手の込んだ彫刻像がたくさんありました。



ドゥオーモ内部のカテドラル(教会)。
天井が高くて圧倒されます。





壁のステンドグラスには聖書の物語が描かれています。
当時文字が読めない人にも聖書を伝えるためだったとか。
この日は天気が悪かったのでステンドグラスから入る光も控えめでした。



聖ジョヴァンニ・ボーノの礼拝堂。
聖ジョヴァンニ・ボーノは7世紀のミラノの司教です。







たくさんの彫刻がありますが中でも有名なのがコレ。

聖バルトロメオの彫刻。

聖書にも登場する十二使徒の一人です。
生きたまま生皮をはがされ亡くなったそうです。
肩にかけているのは自分の生皮とされています。



ドゥオーモ見学の後は隣りのガッレリアへ。



ツアーなので当然ショッピングタイムなどありません。
さらっと見学。



続いてスカラ座を見学しました。



子どもたちが何やら練習中。



実際にオペラは鑑賞したことがないのですが一度は観てみたいものですね。
お隣のスカラ座博物館には貴重な楽譜や衣装や楽器が展示されていました。



私でも名前だけは知っているソプラノ歌手のマリア・カラス。
イタリア人かと思ったらアメリカ人なんですね。



ツアーの最後は、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会。



教会内部は質素ながらも厳かで心が洗われるような雰囲気です。

前室のような部屋でしばし待機。
時間がキッチリ決められていますから。



時間になり自動ドアがオープン。



「最後の晩餐」レオナルド・ダ・ヴィンチ



キリストが12人の弟子に向かって、自分を裏切る弟子の存在について予言している様子を表現していて「汝らのひとり、我を売らん」と言葉を発した瞬間がドラマチックに描かれています。

使途ユダの裏切りによってキリストは翌日に逮捕されます。
それで「最後の晩餐」なんですね。



ユダはキリストから3人目の手前。
どんな気持ちでキリストの言葉を聞いていたのでしょう。



乾いた漆喰にテンペラで描かれたことや所在する環境から最も損傷が激しい絵画としても知られていて、過去何度も修復されていますが、青色がダ・ヴィンチが描いた色に一番近いとか。
レオナルド・ブルーと呼ばれるそうです。

「最後の晩餐」も多くの画家によって描かれてきましたが、やっぱりレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」が一番有名ですね。
あの「最後の晩餐」の実物を目の前にしていると思うとなんだか信じられませんでした。

教会の食堂だった部屋の壁に描かれているため門外不出ですからここでないと見られません。
見学時間はわずか15分間。
貴重な時間でした。

この15分間のためだけに半日ツアーに参加しました。
ツアー料金は入館料込みで€80(約9,530円)。
英語ツアーだったのでほとんど理解できなかったし、「最後の晩餐」以外は個人でも行けるし、ちょっともったいなかったですね。
「最後の晩餐」のチケットも個人でも絶対買えないわけではないと思うので早めに計画して個人で行きたかったです。

コメント
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