極楽往生日記

 葬式無用、戒名不用。

3月のライオンと勝つことへの違和感への回答。

2011-03-26 | 極楽往生日記



...まぁ、私自身も「音楽を続ける意味」について悩んだことくらいあります。
現在はそんなかわいらしい悩みは持てなくなってしまいましたが。


ずいぶんと前に音楽の世界に於いて「勝つ」ことに何の興味も持たなくなって
しまっていますので、「勝ち負け」が音楽を続ける上でキーポイントにはなりません。
(そういう意味では、コンクールの勝敗に一喜一憂できる60歳とか素敵だなぁと)



というわけで(どういうわけだ)、表題の3月のライオンですが、


「少女マンガです。」


となぜか勘違いしていて、長らく読んでいませんでした。
今調べて知りました。ヤングアニマル連載だったんすね...orz
(ふたりエッチとかべるせるくとかえあますたーとか)

まーそこそこ話題だしちょっと読んでみっかってことで立読み。
少女マンガで将棋マンガかこりゃちょっと語呂がいいやね(全力違


んで読んだわけですが、なんか違和感ありありだったんですよね。
面白かったけど。


そこらへんの違和感が、こちらのエントリで「ああそうかぁ」となったと。
承認のためか自己実現のためか 羽海野チカ『3月のライオン』


つまり「勝敗」について居場所を求める限り、
「勝てなければ存在を全否定される」という不安から逃れられないのだなと。

「将棋」という勝敗がつく競技であるからこそ、勝敗から目を離すことができない。
「将棋」というシステムが何なのか、という鳥瞰的な意識を持ちにくい。

ってことなんでしょうね。

音楽であれば、そもそも「音楽に勝敗が必要なのか」って論が昔からあるくらいですから、
「勝敗」ではなくそもそも「音楽とは何なのか」という問いに移行しやすいです。
それはつまり、「人の作り上げるシステムとは何なのか」「そこには何があるのか」
「そもそも人とは何なのか」という問いですよね。
(以前書いていた「魅力とは何か」ってのも派生論の一つですし)

「モテたいんだけどどうしたらいい?」
「彼氏に振られましたどうしましょう」
「好きな人が振り向いてくれません...」

なんてのと同じレベルです。
いや全くもってけなしているわけではないですよ?
「好きな人が振り向いてくれません...」
を理論的に解決できる人をまだあまり見たことありませんし。



リンク先では、勝敗の上位概念として「自己実現」を挙げていますね。
ここだけは「もうちょっと他の言葉が欲しいなぁ」と思わなくもありません。
自己実現よりももっと上の概念があると思うんですよ。
ただそれはちょっと言葉にしにくいのは確かですね。
ここでは保留にしておきますが、何が言いたいのかは中島敦の名人伝を読んで
各自考えてみて下さい。


なお、私は「客席の最前列の女の子を泣かす」を至上命題としています。
自分が泣いてしまうこともありますが、それが良いことなのかはまだわかりません。

自分が泣いているときに他人は泣いていなくて、
自分が泣いてないときに他人が泣いてることが多いので、

どうも泣いていては目的を達成するのは難しいようですが。
いやでも自分が泣きながらもらい泣きさせたいんですよね(わがまま)。




本物の刀を一度握ってしまうと、いろんな意味でおもちゃの刀を握る気にはなれません。
いやおもちゃの刀も大事なんですけども。








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