探偵団 7

2019-12-17 05:37:59 | 日記
「怖がらせるための、イタズラかもね…」

N君も怖くなったのか、自分に言い聞かせるようにつぶやいた。

「でもさ…、なんかこの部屋、気味が悪いね…」

「もう、2階はいいよ。下に降りよう!」

誰も何も言わなかったけど、私たち以外の誰かに見られているような感じがした。

みんなもそれを感じていたのか、必要以上にキョロキョロしていた。



いよいよ謎の光が出現する部屋に向かう。

「後、入ってない部屋は、居間?だよね。」

「うん」

ごくっ…。

また、隊長が唾をのんだ。

昇って来た時よりも、階段が薄暗く感じた。


「ここだ…。」

問題の居間にたどり着くと………。

他の部屋と同じように埃が積もっていて、

やっぱり、何もない…。

探偵団は、慎重に狭い居間を見回した。

畳も家具もない。

壁には過去にここを探検した猛者の落書きと、かつての住人が取り忘れたカレンダーやペナントなどがある程度。

「光りそうなものは何もないね…」

「ここのどこに光の玉が現れるの?」

「外から見て…見えた場所は、この辺だったから…」

…と指さした場所には、太い柱があった。


「これ…」

私が指を指した。

「これじゃない?」

私が指を指す先にあったのは鏡。


「鏡?…確かに光るけど!だけど、どうやって光るの?」

「だって、光が現れる場所に‟怪しいもの”は、これしかないし…」

「コレだよ!」

つづく。。。


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