さらに薄暗い廊下を進んだ。
数メートル先の天窓の下まで進もう。
廊下はギシッギシッ…と、一歩進むごとに嫌な音がする。
…ここらへんの、部屋だと思うけど…。
廊下右側の庭に面した部屋の前に来ると、扉に手をかけた。
…開かない…。
やっぱりダメか…。
たぶん、猫が鳴いていたのは、この部屋だと思うんだけど…。
『に…ゃ…』
あれ?違う…。さらに奥から聞こえる。
猫が、奥に入ったのかな?
とりあえず、ここまで来たのだから、あとは、どこまで入っても一緒!と思った私は、さらに猫の鳴き声の方に足を進めた。
吹き抜けの天窓の下までやって来ると、そのまま真っ直ぐに進む廊下と、左に折れる廊下がある。
しかも、左の廊下の少し先には階段が見える。
大きな屋敷のわりには、小さな階段だ…。
大きな階段もあるが、小さな階段もいくつかあるのかも知れない…とも思った。
さて、猫は、どっちだろう…。
ガサッ❗
階段のある方から物音がした。
猫の鳴き声とは違うけど、とりあえず行ってみよう。
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