風通庵-直言

ヨモヤマ話

ナンとも不愉快な”愉快犯〟

2013-12-17 14:17:05 | Weblog
 あの「黒子のバスケ」に関連する脅迫事件ーー。
 
 捕まって「ごめんなさい。負けました。」とは何たる言い草。警察と言う国の組織を相手にしての一対一の遊び心か、競技のつもりかーー。
 大胆にも、周辺に笑顔を振りまくとは「シテヤッタリ、どんなもんじゃ!」とでも云わんばかりに、悪びれのない腹の底が見え見えである。

 この男、既に昨年、威力業務妨害容疑で逮捕されている。なんせ、自分の希望した漫画家として成功しなかったことからのヤッカミが動機のようで、金欲しさの脅迫や、物盗りとは違う。これは本人の才能の問題であって、他人が負うべき何物もない。

 ーーちょっと横道に逸れるがーー、
 この男の場合は漫画家を目指していたようだが、これも含めて芸事一切、スポーツに至ってもそうで、学んで学べるものではない。先天的な才能がなければならない。世に「好きこそものの上手なり」とは言うけれど、好きなことがすべて上手とは限らないし、よしそうであっても、世に出るためのチャンスをいかにつかむか、である。
 ここから先は、その人それぞれの生き方である。トップは一人しかいない。すべては二番目以下である。従ってそれらの人はチャンスを待つか。他に転ずるか。趣味に甘んずるか。一番に対するヤッカミから関係先に脅迫文を送って、世間を騒がせて、密かに快哉を叫ぶか。それで溜飲を下げるか,ETC,etc―。
 生き方の問題になる。人生論ノート、いや、人生論メモくらいかな。

 何もかも承知の上の犯罪で、これこそよく言われる「愉快犯」である。新聞記事を見る限り、これまでに500通あまりもの脅迫文を、関連の書店やレンタルビデオ店、コンビニエンストア、報道各社へ送ったようで、結果的にいかなる罪状になるか、実際にこの脅迫文によって撤去された作品や関連商品、中止になったイベント等の現実の被害を全額弁償させることである。そのうえで禁固何年、執行猶予何年と、厳罰主義で望むべし! それが本人の将来のためにも良い。
 

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