本日は、クリスマスの為に作りましたデザートをご紹介します。
シュトーレンです。
シュトーレンはドイツ、オーストリア地方のクリスマスケーキです。
フランスでもクリスマス前になると売られていましたので、何回か食べる事が出来ました。、ドライフルーツと洋酒、スパイスの風味がとても良くて、美味しかった記憶が有ります。
作ってすぐに食べるお菓子ではなく、数日間の熟成後に美味しくなる所がこのお菓子の魅力です。すぐに食べたい気持ちを我慢してクリスマスまで待つ時間も、この時期の楽しみの一つです。
シュトーレンにも作り方や入る食材によって様々な物がありますが、今回グリンツィングで作りましたのは、オーソドックスなマジパンを中に入れた形です。
バターのたっぷり入った生地に、洋酒に漬けたドライフルーツとスパイス、マジパンを入れてじっくりとオーブンで焼き、更に溶かしバターをたっぷりと塗った上にシナモンシュガーをまぶしてから、仕上げに粉糖を振って完成です。
付け合せには、蜂蜜のアイスクリームを添えています。
真っ白で独特な形から、キリストの揺り籠を模した等の幾つかの説があります。
日本のクリスマスケーキと言いますと、イチゴと生クリームを使った華やかで、いかにもおめでたい感じのするものですが、同じクリスマスケーキでも国が違うとこうまで違う物かとびっくりします。
日本のクリスマスケーキにも意味や由来は有ると思いますので、調べてみたいと思っています。
味わいその物は素朴ですが、その中にお酒やフルーツ、スパイス等の特別な贅沢を楽しむ気持ち、シュトーレンのお菓子の存在の意味や保存できる等の生活の知恵に、ヨーロッパの文化や人々の日々の生活を感じました。
今回は、この様なクラシックなお菓子の存在の意味と美味しさが一致している事に、とても感動しました。