本日は、寒い時期に食べたい熱々の一皿をご紹介します。
シャラン産鴨のコンフィ カスレ仕立てです。
グリンツィングの定番 鴨のコンフィですが、秋から冬の寒い時期には、熱々のカスレにしてお出ししています。
カスレとはフランスの南部 ラングドック地方の郷土料理ですが、カステルノダリ、カルカッソンヌ、トゥールーズの3つのスタイルが有ります。それぞれに入る食材が違うのですが、基本的には白いんげん豆と豚肉または仔羊肉、そしてソーセージ、鴨のコンフィなどを使った煮込み料理です。
とてもボリュームがあり、素朴な地方料理です。
グリンツィングでは、フランス シャラン産の香りの良い鴨腿肉をコンフィにしてから、玉葱、トマト、豚足や仔羊肩肉と共に、鶏のブイヨンを加えてじっくりと煮込んだ白いんげん豆と組み合わせています。
カスレと言うには、少しこじんまりとしていますが、郷土料理の気取らない美味しさは感じていただけると思います。
綺麗なお皿の上に綺麗に盛り付けられた料理も、それはそれで良いと思いますが、見た目には地味ですが、お肉やソース、付け合わせの野菜が一体となり、鍋や陶器の中でグツグツと美味しそうな料理も、特別な良さが有ります。
美味しそうに見える料理には、本当に人を幸せな気持ちにする力が有ると思います。
寒い日に、少しでも温かくて美味しい料理を食べて喜んでいただきたい。そんな気持ちで作っている一皿です。