goo blog サービス終了のお知らせ 

KANZLERAMTオタクの日々

ドイツのテクノレーベルKANZLERAMTをこよなく愛する男の日々の独り言。

湯田中温泉旅行記(3)

2006-05-28 00:34:03 | 旅・鉄道
最後に「鉄道」。

湯田中温泉へ行くには、
長野駅から長野電鉄と言うローカル私鉄に
乗ることになるのだけど、
この長野電鉄に乗ること自体が、
実はこの旅の最大の目的だったりもする。

長野電鉄には現在、3種類の車両が走っている。
普通列車用に使われている、
昔東京の地下鉄日比谷線を走っていた車両と、
東急電鉄を走っていた車両。

  

どちらもステンレス製の車体で、
緑の多い、田舎情緒たっぷりの、長野電鉄沿線の風景には
どうも似つかわしくない気がする。

まだ、日比谷線の車両の方は、ステンレス製ながらも
丸っこいボディが愛嬌あるし、許せる気がするのだけれど、
東急の方はどうもいただけない。
角ばった、色気も何も無い、凡庸極まりない車体。
せっかく都会の喧騒を離れて温泉地へとやって来たのに、
この車両がホームへと来たら…かなり興ざめな気がする。

まあこの2車両はさておき。
主に特急用として使われている2000系。
この車両が、なんか、もう、とてもイイのだ。

  
 

特急とは言え、かなり古い車両でレトロムード満点。
丸っこい半流線型の車体は、
いかにも昭和30年前後の流行のもの。
車内はクロスシート完備ではあるものの、
アコモデーションの随所に時代遅れの感は否めない。
でも、それがイイのだ。

僕は鉄道車両に関してはあまりレトロさは求めない方だけど、
でもなぜかこの2000系に関してはツボにハマってしまった。
思えばこの車両。
僕が昔乗ってた名鉄の、一昔前の車両とソックリだ。
昔名鉄に走っていた5000系と言う車両と本当に瓜二つ。
外見だけじゃない。乗り心地や、車内の雰囲気。
それに車内に漂う「匂い」までも全く同じ。
なんだか自分が小さい頃にタイムスリップした様な、
そんな不思議な気持ちになった。

でもそんなレトロ感はさておき。
この2000系と言う車両。
僕はなんだかとても好きになってしまったのだ。
丸っこいボディに正面の大きな二枚窓。
明るいベージュと赤の塗り分け。
それはなんだかとっても愛らしくていとおしい。

正直、生まれて初めて。
鉄道車両に対して本気で「萌え」を感じてしまった。

でもこの車両に対する「かわいい」と言う表現は、
決して間違ってはいないと思う。
事実、職場で後輩の女の子達に写真を見せたところ、
皆口を揃えてカワイイと言っていた。
別に「鉄」で無しに、一般人が見ても普通にカワイイ車両、
と言うことなのだろう。

でもこの2000系。
もう今年の秋で引退することが決まっているらしい。
なんでも小田急から譲渡されたHISEが
秋から特急として走り始めるらしい。

確かに2000系は今の時代に(100円とは言え)特急料金を貰って
走る車両としては相応しくないのかもしれない。
でもだからと言って。
廃車してしまうのは勿体無さ過ぎる。

いや…「勿体無い」と言う気持ちは違う。
僕が今思っているのはそれ以上に「かわいそう」と言う気持ち。

なんとか生かしてあげたい。
そう思わずにはいられないのだ。

例えば。
今、長野電鉄には停車駅の少ないA特急と、
停車駅の多いB特急の2種類の特急が走っているのだけど、
そのうち、A特急をHISEに置き換え、
特別料金徴収の特急として走らせる。
そしてB特急は特別料金不要の列車として
(急行に格下げしてしまっても良い)
従来通り2000系を使用する。
と言った具合に出来ないだろうか。

 

この可愛らしい車両が、いつまでも末永く、
緑多き長野の地を走り続けることを願ってやまない。

最新の画像もっと見る