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KANZLERAMTオタクの日々

ドイツのテクノレーベルKANZLERAMTをこよなく愛する男の日々の独り言。

大鉄道博覧会。

2007-08-23 23:55:38 | 美術館・博物館巡り
8月22日(火)
江戸東京博物館にて開催中の[大鉄道博覧会]を、朝一番で観に行ってみる。

江戸東京博物館の最寄駅は両国。

両国駅を降りて歩くこと数分。こんな馬鹿でかい建物が建っている。

 

博物館としては、かなりの規模を誇る江戸東京博物館。

[大鉄道博覧会]は企画展として、1階の展示室で行われていると言うことで、チケットを購入し、早速会場へと入ってみる。

中へ入ると、いきなりまずは蒸気機関車のお出迎え。



この可愛らしいSL。もちろん本物。
昔は実際に走っていたものだ。第一線を退いた後も、幾度か動態保存的な意味も込めて走ったらしい。

奥へと進むと、パネルや模型で、鉄道車両の歴史の展示などされている。

 

この博覧会のコンセプトは、基本的には「鉄道黄金期」の昭和30年代と言うことらしく、最近の車両についての記述もあるものの、大半は昭和中期の車両のもの。

更に奥へと進むと、寝台車のベッドや昔の修学旅行用列車などの座席を再現した、原寸大のレプリカが並ぶコーナーへ。

ここでの目玉(と言うかこの博覧会自体の目玉の一つか)とも言うべきがコレ。



往年の展望車[マイテ39]の展望室を再現したもの。

これが凄いことに、外見だけじゃなくて内装もきちんと出来上がっている。



木製の壁や照明なんかが、なんともレトロな風合いでこの時代の「息吹き」を感じさせる。

そして極めつけは天井にぶらさがった扇風機。

 

なんと真ん中には「JNR」のマーク付き!!



…ああ。ひたすら萌える。



と言うか、最近気付いたのだけど、鉄道車両の扇風機って凄い萌え要素だよなぁ。でも個人的には、ファンデリア(名鉄の5000系なんかに付いてたアレ)の方がもっと萌えるけど。


 
ちなみにこのマイテ39。展望室の場所で記念撮影だとか出来るので、辺りは常に凄い人だかり。チビッ子達に大人気。大きいお兄さんにも大人気(笑)


…と言うか、まあ。冷静に考えてみれば、この博覧会の客層自体がちょっと異質な感じではあったけれど。



だって、来ている客のほとんどが親子連れか「鉄」ってのは一体どうよソレ!!



普通、博物館の客に多いと思われるインテリな硬派文化系だとか、ましてや知的デートを楽しむカップルだとか皆無で笑えた。



更に奥の展示では、タブレットだとか色々な鉄道関連の用具が展示されていたり、国鉄の数々の名車の製造に関わった人物の紹介だとかがされていたり。

また、鉄道を単に「交通機関の一つ」として捉えた切り口だけでなく、「集団就職列車」だとか「列車での行商」だとか、そんな、昭和の時代ならではの鉄道に関わる事柄が色々紹介されていたのは非常に興味深かった。考えてみれば、こういった事例も一つの「鉄道文化史」だよなぁ。


まあとにかく。

全体的に「昭和の香り」がぷんぷんする、そんな博覧会だった。



こんな広告がただただ時代を感じさせる。

今思えば、「昭和」っていい時代だったよなぁ…。もっとも、自分が生きたのはその昭和のほんの後期だけだけど。

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博覧会見学の後は、そのまま併設の物販コーナーへ。

本やら模型やら玩具やら色々と売られている。

何か掘り出し物無いかな…と物色していると、なんと!!










俺 の 嫁 発 見 !!








やっぱりキハ58(28)はかわいいなぁ。萌え。

掛川花鳥園。

2007-06-23 23:58:16 | 美術館・博物館巡り
昨日・一昨日・一昨昨日と3日間、実家に帰省していたのだけど、帰省ついでに前々から気になっていた[掛川花鳥園]へ行ってみた。

この[掛川花鳥園]、色々な花やら木々の植えられた温室の中にインコだとかの鳥が放し飼いにされているという施設で、行った何人かの知人の話を聞く分には「とんでもなくイイ場所」らしいのだ。

鳥好きの僕としては、これはもう、一度は行ってみるしかない。


新幹線を途中下車し、掛川の駅から歩くこと数分。



フクロウのオブジェと共に看板が建っている。
建物は結構でかい。割と規模の大きな施設の模様。


中へ入ると、入り口にまず売店があって、色々とお土産やらグッズやらが売られている。

その奥の受付でチケットを買い、早速入場してみる。


ゲートをくぐるとまずは、両脇に小さな池のあるゾーンへ。池にはカモ達が気持ち良さそうに泳いでいる。




のどかだなぁ…などと、ここで油断してはいけない。

だって足元を見るとほら…。




ペペペペンギン!?


普通~にペンギンが歩いていたりする。

そう。水族館なんかじゃ、水槽のガラス越しにしか見られないヤツらだ。それが手を伸ばせば触れそうな位に間近なところを平然と歩いているのだ。

もう、この時点でこの施設が「普通じゃない」と言うのが充分に分かる。


そのペンギンとカモのゾーン(?)を抜けると、色とりどりの花が咲くゾーンへ。



このゾーンの入り口付近には、一羽のヨウムがいる。



「アンソニー君」と名づけられたこのヨウム、なかなかに人懐っこいヤツで、一緒に写真を撮らせてもらったりできる。

ところで、この花鳥園では、一日に三回、猛禽類のショーをやっていたりする。折りしもちょうど一回目のショーが始まるということで、ここでそれを観に行くことにしてみる。

一回目のショーは、屋内で行われるフクロウの飛行ショー。

2羽のフクロウがスタッフ(調教師)の指示の元、止まり木と止まり木との間を飛び移ったりすると言うもの。



しかし1羽のフクロウの方が気まぐれなのか、なかなかスタッフの言うことを聞かなかったりもする(笑)

ショー自体はほんの10分程度で終わったのだけど、この後、フクロウとのふれあい&記念撮影タイム(200円かかる)。


勿論、腕に止まらせて写真撮ってもらった(笑)



都合により僕の顔はカット(爆)

フクロウは爪が鋭いので、手に革製の手甲の様なものを付け、その上に止まらせるのだ。

このフクロウがかなり大きいのだけど、全然重くない。それにめちゃめちゃ大人しい。鋭い爪や嘴を持っているにも関わらず、それでこっちを攻撃するだとかは全くなく、ただ悠然と腕の上にたたずんでいるだけ。「猛禽類」と言う言葉の響きが持つ、獰猛で凶暴なイメージは全く無く、むしろ理知的で静かな生き物と言う印象を受ける。


…などと冷静に書いてみたけど、実はもうこの時はテンション上がりまくり!! 何しろ生のフクロウなんぞ触るの初めてなワケで、猛禽マニアの僕としてはもう辛抱たまらん!!て感じなワケですよハイ。


すっかりハイテンションになって先へと進む。

…が、実を言うとこの[掛川花鳥園]。
今までのは全て単なる前菜だったと言ってしまっても過言ではない。ここからが本当にヤバかったのだ。


温室の様になっているゾーンの扉を開ける。



多数の木々が植えられ、そしてそこには無数の鳥達が止まっている。色とりどりなインコや熱帯地方の様々な鳥達。

ここのゾーンでは、1つ100円で紙コップに入った餌が売られている。この餌を鳥達に与えて自由に触れ合って下さい、と言うことだ。


早速僕も一つ買い、餌を与えようかと鳥達に近付くと…。




向こうからやってきた。

しかも2羽同時かよおいおい。


もう後は、餌持って歩き回るだけで勝手に色々な鳥達が次々やって来る。ムリにこっちからアプローチかける必要も何にも無い。言ってみれば「入れ食い状態」と言うか「超モテモテ」と言うか(違う)

 



もちろん、こんなハイペースで入れ変りやって来るものだから、餌はすぐに無くなってしまう。そしてその都度100円払って補充→次々やって来る→餌無くなって100円で補充…の延々繰り返し。
…なかなか上手く金使わせるシステムだなぁおい(笑)

しかしこれは、鳥好きの人間なら本当にたまらんと思う。なにしろこっちが何もしなくても勝手に鳥の方から人間にくっついてくれるワケで(まあ、餌を持っていることが大前提ではあるが)。


更に奥へと進むと、他の鳥達とは一風異なる独特のオーラをまとった鳥がいた。

そう。あの森○チョコボ○ルのキャラクターにしか見えない、特異な風貌のアイツ。オオハシだ。



このオオハシ。餌のカップを近づけるとそれを食べてはくれるものの、他の鳥達の様に腕に止まりに来てはくれない。

餌を食べてくれるのだから、こちらを完全に拒否しているワケでは無いのだが、それ以上には心を開いてくれないのだ。


…チッ…お高く止まりやがって。

こいつツンデレかよ!!(大間違い)


しかしそうなると余計に萌える燃えるのが男心と言うもの。なんとかしてコイツを腕に止まらせてみたく色々とやってみる。

と、近くにいたスタッフが見かねたのか(笑)、色々アドバイスをくれた。なんでもカップからじゃなく、手のひらに餌を少し置いて、それをオオハシが木から体を伸ばしてもギリギリ届かない位に位置に置きつつもう片方の腕を差し出すと良い、のだとか。


言われた通りに試すこと数分。


遂に…遂に…。


オオハシ落としたぜ!!


ツンがデレに移行したぜ!!




…でもね。このオオハシ。意外に足のツメがしっかりしていて、オマケに結構体重あるから、腕に止まらせると痛いのよ。
気がついたら腕中ツメで引っかかれた跡だらけに…いや痛い、痛いってばマジで!!(涙)

気を許してくれたと思いきや、結局最後までツンだったか…。


そんなこんなで鳥達と遊んでいる(遊ばれている?)うちに、本日二回目の猛禽ショーの時間となったので、屋外の会場へ。

屋外にはカモが泳ぐ池や、エミュー牧場なんかがある。そしてここで、イギリス人の鷹匠による猛禽の飛行ショーが始まるのだ。

ここで使われる猛禽はハリスホークとセーカーハヤブサ。

まずはハリスホークが空を舞う。
…が、コイツも気まぐれなのか、鷹匠の言うことを聞かずに勝手に遠くへ飛んで行ってしまったりもする(笑) まあ最終的には戻って来てくれたから良かったけど。

そしてセーカーハヤブサ。鷹匠が疑似餌を空中へ放り投げ、それをハヤブサがキャッチすると言うなんともダイナミックなショーを魅せてくれた。

と言うか。

僕、猛禽の中でもハヤブサ類が一番好きなもんで、もうずっと萌え萌えしながら観てました。



ああっハヤブサかわいいよハヤブサ。


この後は午前中のフクロウのショーの後と同じく、屋内でのフクロウとの記念撮影タイム。

僕は午前中にやったからまあいいや…と思っていたのだけど、思っていたのだけど。


こんなカワイイ子がいたのでまたやってしまった。



チクショウ可愛過ぎだぜコノハズクたん。


ああまたこれで200円が…。これ以外にも実は屋外でカモやエミューに餌やったり、屋内でも水鳥(シギとか)にも餌やったりで、相当な餌代を寄付してしまった気が。と言うか本当に上手いこと金を使わせるシステムだなぁおい(笑)


まあでもこの掛川花鳥園。

冗談抜きで、鳥好きならば行って損は無い場所だと思う。
て言うか、行くべし!!

芸術は爆発だ!!

2006-10-14 23:25:50 | 美術館・博物館巡り
昨日の午後は、表参道へふらりと出かけ、
表参道の隠れ名所?[岡本太郎記念館]を観に行ってみた。

ブランドの直営店やオシャレなカフェだとかが立ち並ぶ、
表参道の街並み。

その路地裏へと入ると、入り組んだ道沿いにこれまた、
小洒落たカフェだとかセレクトショップだとか
色々なお店があったりするワケなんだけど、
そんな中に「突如として」現れる[岡本太郎記念館]。

 

記念館にはなかなか立派な庭があって、
緑の木々が生い茂ってなんともいい雰囲気。

 

…なんだけど、その緑の中に混じって、
岡本太郎氏独特のあの、なんとも形容しがたい、
独特過ぎる程に独特なオブジェ達が何体も並んでいる。

こんなの↓とかだ。

 

路地を曲がった途端にいきなり、
こんなヤツらが視界に飛び込んでくるのだから、
その様は異様としか言い様が無い。

東京一のオシャレスポットから、突然、
異次元に連れ込まれてしまったかの様な、
そんな錯覚さえ覚える程に。

記念館の建物自体はかなり小さい。
展示もそんなに数は多くない。





…でも…濃ゆい…。濃過ぎるよぉ(笑)





有名な[太陽の党]のミニチュアもほらココに。

 



そして先生御自らご登場(笑)

 


館内は撮影自由と言うのが、普通の美術館とは違ってて面白い。
案の定、観に来てる人達は皆撮りまくっていた。


まあ少しマジメな話をしちゃうと、
この「撮影自由」と言うのも、
岡本太郎氏自身の「芸術は個人のものではなく皆のもの」と言う
そんな思想をきちんと体現したものなんだろう。
そんなことも少し思ったのだった。

熊谷守一美術館。

2006-06-07 23:45:42 | 美術館・博物館巡り
↓の日記で触れた様に、
昨日は[熊谷守一美術館]行ってきました。

池袋の隣の要町と言う街にあるこの美術館。
そもそも要町という場所自体が行くのが初めて。

地下鉄有楽町線の要町駅を降りて外へ出ると、
普通の街と言った雰囲気。
でも池袋の様な喧騒は全く無い感じ。

1本路地へと入ると閑静な住宅街。
緑も多くて、落ち着いた街並みが広がってます。

 

その閑静な住宅街の中に位置するこの美術館。
コンクリート造りの小さな建物は周りに同化していて
うっかりすると気付かずに通り過ぎてしまいそう。

 

でもコンクリートの壁にはこんな絵が…。

 

どうやらこの熊谷守一と言う人、
蟻の絵を何枚も描いているらしく、
この蟻の絵のコンクリートが、
いわばここの美術館の看板代わり。

  

入り口付近には彫刻だとかが並んでます。

館内に入ると、中は3階建て。
合計3つの展示室を回る形になるのだけど、
でもじっくりと観ても全部で30分ほどで観れてしまう程。
本当に、小さな美術館。
美術館と言うよりはまるで、ギャラリーと言った趣き。

でも不思議と、居心地のいい美術館。

熊谷守一の絵は線が複雑でなく素朴な感じで、
人物を描いたものを風景も、動物も色々あったけど、
個人的には鳥だとかを描いた絵が一番好きでした。

セキセイインコを描いた一枚があって、
それはインコの表情がとても愛らしくて
観ていると心がなごんで緩やかになっていく感じ。

1階にはカフェもあったので、
そこでコーヒーを飲んでホッと一息。

周りの閑静さと、作品の素朴さと…
そこにコーヒーの良い香りが漂ってきて
なんともリラックス出来ていい気分。

隠れ家的な雰囲気の漂う美術館。

大都会池袋の近くに、
こういう場所があると言うのが本当に驚き。

こんな、小さいんだけれど個性的で雰囲気のある美術館って、
信州にはたくさんあるのだけれど、
まさか東京のど真ん中にあるとは思わなかった。

調べてみるとまだまだ他にもありそう。

自分の中に眠っていた、
「美術館・博物館巡り熱」が少し再燃してしまいそうです。