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KANZLERAMTオタクの日々

ドイツのテクノレーベルKANZLERAMTをこよなく愛する男の日々の独り言。

鉄道博物館&埼玉新都市交通。

2007-10-26 00:22:06 | 旅・鉄道
昨日は仕事休みで、今月半ば大宮に新しく出来た鉄道博物館に行ってきた。


大宮駅から埼玉新都市交通-通称「ニューシャトル」に乗って一駅、その名も「鉄道博物館」駅を降りるとすぐにある。と言うか駅の改札からそのまま隣接している。

外から見るとかなり巨大な建物。

 

内部に入り、2階部分から1階を見下ろす。ずらりと並んだ車両・車両・車両…。

 


1階の展示場には旧型の蒸気機関車や電気機関車・客車や電車達が何両も展示保存されている。

 

 


そんな中でも僕の心を捉えて離さなかったのがこの車両。



キハ41000形と言う、1930年代(!!)に造られた「超」が付くほどのオールドタイマー。四枚窓の前面スタイルだとか、今の時代にはありえないレトロなスタイルがたまらない。



内装も素晴らしい。床は勿論、座席や荷物棚など至る所に木材が使用され、それに何と言っても天井の丸い照明がこの上無いレトロ感を醸し出している。


まあ、これらの車両はあまりにもオールド過ぎて、僕も実際に活躍しているのを見たことは無いのだが、勿論それ以外にも馴染みのある国鉄型車両も何両か居た。

 


とにかく広いスペースに何両もの貴重な車両が展示され、その内の幾つかは内部を見学することも出来たりと、鉄道好きにはたまらない施設だ。


…なのだが、幾らなんでも人が多過ぎる…。


オープン初日はなんでも入場制限があった程の混雑だったと言うのは聞いていたが、しかし開館から何日かが経ち、それに平日であればそこまでの混雑も無いだろう、と思って行ったのだが…ちょっと甘かったか。

おかげですっかり人あたりして疲れてしまい、全体をざっと1時間ほどで流しながら見学して帰ることに。本当は鉄道シミュレータとかもやりたかったし、売店も色々物色したかったのだが、どちらも凄い人だかりで断念。

まあ、もう少し経って人出の落ち着いた頃に再度行ってみるか。


しかし、鉄道と言うのは元々マイナーな趣味なハズなのに、それをテーマにした博物館があれだけ賑わっていた(「鉄」風では無い一般客も大勢居た)と言うのは、それは鉄道趣味がそれだけ世間に認知されたと言うことで、喜ぶべきことなのかもしれない。

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大宮まで来たついでに、埼玉新都市交通を全線乗り通してみた。

この埼玉新都市交通、東北・上越新幹線沿いにずっと走っていて、旅行で東北地方へ出かける際などにいつも見かけるので気になっていたのだ。


埼玉新都市交通の車両。

 

車内はロングシート。そしてとにかく車体が小さい。



この埼玉新都市交通、いわゆる「新交通システム」の一つなのだが、他の「ゆりかもめ」などと異なり、運転手が乗務する有人運転。そしてゴムタイヤ式なのが特徴。


列車は大宮を出ると有り得ない程の急カーブを曲がり、そしてそのまま東北新幹線の線路にピッタリとくっついて並走していく。そのままずっと、新幹線の線路から一時も離れることなく走って行くのだ。

沿線はずっと単調な風景が続く。

新交通システムが走る地域と言うのは、住宅地として発展している様な地域が多いという印象があったのだが、この路線の沿線に関してはどうもそうでは無い様にも見える。それともこれから発展していくのだろうか。


大宮を出て30分ほどで終点の[内宿]に到着。

 

特に何の変哲も無い、小さな駅だ。

辺りを見渡しても、この路線の高架線がずっと続く以外には何も無い。



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話は戻り、再び鉄道博物館。

その屋外の一角。そこに置かれたキハ10形。



ここだけは館内の人だかりがまるで嘘の様に静かで落ち着いた空気が流れていた。まさに「聖域」。

この素晴らしい旧型気動車が、ここでいつまでもゆったりとした余生を送ってくれれば、と心からそう願う。

秋の銚子電鉄(おまけ?)

2007-10-09 23:58:27 | 旅・鉄道
ところで銚子電鉄と言えば、乗ったことがある人なら分かると思うが、その車内広告の独特さでも有名だ。


例えば、こんな感じだ。

 



沿線沿いの観光名所や名産品の案内が(恐らく銚電従業員による)手書きで描かれた広告が車内のあちこちにぶらさがっている。

これが、なんとも言えない暖かみのある雰囲気を醸し出していて、銚電の車両自体のレトロさや沿線のローカルさ加減と上手くマッチし、他には無い銚電独特の魅力を創り上げているのだ。





…が、その中になにやらちょっと異質な広告が。

 

どうやらこれらの広告。某巨大掲示板から生まれた銚電を支援しようと言うグループによるものらしい。



それは大変に素晴らしいことなのだが。





…なのだが。











なぜに萌え系!?(゜Д゜)

このコあほ毛がかわいいなぁ。







…やはりそうか。





やはり時代は「萌え」を欲しているのだ!!





…こうしちゃおれん。

俺だけ時代の流れに取り残されるワケには行かないのだ!!!







…と言うワケで、僕も時流に乗るべくゲットしましたよハイ。



犬吠の駅で売られていたDVDソフト。

その名も「銚子電鉄を知っていますか?」





このソフトだが、見ての通り、かわいいかわいい鉄道擬人化おにゃのこたん達が銚電についてのあれこれを手取り足取り教えてくれるハァハァと言うシロモノらしい(妄想)










…なんて思いつつ再生して観たんだけどね。



内容重いよ。



廃線の危機にあえぐ銚子電鉄の現状を訥々と訴えると言うかなりヘヴィーな内容のせいで、可愛い擬人化キャラ出てるのにも関わらず全く萌えない。

…てそりゃ、当たり前か。別に銚子電鉄サイドとしては「萌え」意識で創ってるんじゃないだろうし。て何のつもりで観てるんだオレは。





でも、どんなに経営が苦しくてもそれを決して投げ出さず、例え鉄道自体の運営が厳しくても、それを副業(濡れ煎餅だとか)で補ってまで列車を走らせ続けようと言う、そんな銚子電鉄の姿勢は本当に立派だと思う。

モータリゼーションの波に負け、時代の流れに負け、全国各地で中小私鉄が赤字に苦しみ、そして次々と廃線となって消え去っていく昨今。そんな中、銚子電鉄みたいに、その危機に瀕しながらも決して諦めず、走り続けようとする路線があると言うのは、明るい「希望」なんじゃないか、と。



僕も応援し続けたいと思う。
頑張れ銚子電鉄。大好きだ、銚子電鉄。

秋の銚子電鉄(3)

2007-10-08 23:12:22 | 旅・鉄道
銚子電鉄の駅で最も印象深く、そして面白いのはラストの2駅。

終点一歩手前の「犬吠」と終点の「外川」だ。


犬吠の駅は西洋建築風。恐らく銚子電鉄の駅の中で最も大きく栄えている駅で、構内には名物の濡れ煎餅だとかを売っている売店があり、常に観光客の姿が絶えない。この日も僕が辿り着いた時、団体客と思しき集団が駅構内にいた。




犬吠の駅から5分も歩けば、そこは犬吠埼。
海・海・海…見渡す限り海だ!!!

 

過去2回に見たことのある夏の風景に較べて、ほんの少しだけ寂しく、ちょっとだけ荒々しくも感じる秋の犬吠埼の海。これもこれで悪くない。


秋晴れの澄み切った空の青に、真っ白な灯台がよく映える。




銚子電鉄を訪れる観光客は、恐らくは大半がこの犬吠埼が目的だと思う。従って、ほとんどの乗客は犬吠の駅で降りてしまう。

が、本当の宝・銚子電鉄の真価とも言えるべきものは終点の外川にあるのだと、僕はそう信じて疑わない。


犬吠の駅から再び電車に乗り、わずか2分ほど。
終点の外川に到着だ。



終着駅の風情には古豪がよく似合う。


外川はまず、何と言ってもその駅が素晴らしい。



この、まるで昭和30年代にでもタイムスリップしてしまったかの様なレトロさと言ったらどうだ。

木造の小さな、しかし味のある駅舎。これぞまさに「一昔前の終着駅」と言った匂いがぷんぷん漂っている。今の時代に、こんな駅が残っていると言うのは本当に素晴らしい。

日本の駅の「原風景」とでも呼ぶべき姿。
…いや、「正しい日本の駅風景」がここにある。


外川の駅からは、まっすぐに一本の坂道が続いている。



この坂を降りきったところに小さな漁港があるのだ。


折りしも夕刻。漁港に辿り着いた時には、まさに夕日が海に沈まんとするところだった。

その光景の素晴らしさと言ったら!!





空と海の青と、夕日の赤とのコントラスト。その夕日をバックに浮かびあがる漁船のシルエット…その全てが一つにまとまって、まるで絵画を見ている様だ。

外川の駅と、そこから続く小さな漁村の風景。その時代離れした雰囲気がある種の非現実感を感じさせるのだが、その場所でこんな幻想的な光景が見られたと言うのが、より一層の非現実さへと僕を誘う。

近くの酒屋で買って来た缶ビールを片手に、僕はただただ目の前の景色に見入っていた。


夕日が沈みきった後も、僕はしばらくこの場を離れることが出来なかった。



空が真っ赤に染まっていく…。


僕は今日、この風景に出会う為にここまでやって来たのだと。
そう思った。

実は以前から、「外川漁港で夕日を見たらさぞかし素晴らしいんじゃないか」と何となく思ってはいたのだが、まさにその通り、いやそれ以上のものだった。


駅へと戻ると、すっかり日が暮れた中に外川の小さな駅舎が浮かび上がる。



夕暮れに駅舎と車両の灯りが優しくともり、それはどこか心がホッと安らぐ、暖かい光景だった。

秋の銚子電鉄(2)

2007-10-07 23:38:54 | 旅・鉄道
整備員のおじさんに御礼を言い、仲ノ町を後にする。


その次の駅「観音」で再び下車。



西洋風の観音駅は銚子電鉄の駅の中では割と大きな方。構内にはタイ焼きとタコ焼きを売っている売店がある。

せっかくなので僕もタイ焼きを一つ買ってみた。餡子がぎっしり詰まった焼きたてアツアツのタイ焼きは文句無しに美味しい。


観音駅から徒歩数分の、飯沼観音へお参り。

 

境内に入ると、大きな観音様が鎮座していて、その余りの唐突さ加減にちょっとビックリする。


観音駅へと戻り、再び電車に乗る。

そのすぐ次の「本銚子」で下車。



本銚子は無人の本当に小さな駅。周りにも特に何も無い。

ただ、駅のすぐ間近に一本の歩道橋がある。なんでもそこが列車撮影のベストポイントだとか。


歩道橋から、本銚子駅停車中の列車を見下ろす。




写真撮影を終えてしまった後は、次の列車が来るまでただ待合室内にてぼんやりと時を過ごすだけ。


ヒマだったのでセルフシャッターで記念撮影。



ポーズに特に意味は無し。

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本銚子の次の駅、「笠上黒生」にて再び下車。



年季の入った、味のある駅舎が特徴の笠上黒生。

ちなみにこの笠上黒生、銚子電鉄中、唯一の列車交換駅。



全ての列車がここで行き違う。今となっては貴重なタブレット交換の風景も見られたりする。


ここでランチタイム。

駅を出て、道に沿ってまっすぐ歩く。10分少々歩くと、潮の匂いが漂い、海が見えてくる。海沿いに「一山いけす」と言う、割と大きな料理屋が建っている。

 


新鮮な海の幸が自慢と言うこの店。

僕が頼んだのは、その名も豪快な「伊勢海老天丼」。



大きなお椀に盛られたご飯の上に、ぶつ切りにされた伊勢海老の天ぷらがドッサリ載っている。

見た目からしてかなりパンチのある一品。ボリューム満点で味も満点。海老も見てくれだけが立派なまがいものなんかじゃなく、しっかりと身が詰まっていて、そのぷりっぷりの食感がもうたまらない。

一緒に付いてきた吸い物も、ダシ・具のつみれ共にいい味だった。
満足満足。

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腹ごしらえも終わり、今度は笠上黒生の二つ先の駅「海鹿島」で下車する。



この海鹿島駅、なんでも関東最東端の駅らしい。

日本最北端に最南端、そして最高所の駅を体験済みの僕としてはやはり、「最○○の駅」と聞くと降りずにはいられない。


と言うことで、期待して降りてみたのだが、何もそれらしいものは無く拍子抜け…。「最東端」を示す碑だとかも何も無く、ただ普通に駅舎があるのみ…。


今回の旅で、一番のガッカリポイントだったか(笑)

まあ何にせよ、今回の銚子電鉄探訪も終盤戦だ。

秋の銚子電鉄(1)

2007-10-06 23:58:46 | 旅・鉄道
夏になるとなぜか無性に乗りたくなってしまう銚子電鉄。

去年・一昨年と真夏の暑い最中に出かけ、今年もそうしたかったのだが諸事情により行けず…。

そうしているうちに、いつの間にか季節はすっかり秋になってしまったが、「秋の銚子電鉄」もまた趣きが変わって良いものかもしれない。と、久々の晴天となった昨日、乗りに出かけてきた。

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総武本線の特急に揺られて東京駅から約2時間。
千葉県の先端、銚子に到着。

その片隅に銚子電鉄の小さなホームがある。

 


銚子駅停車中のデハ1002型車両。銚子電鉄の主力車だ。




こちらはデハ1002型よりも幾分オールドなデハ801型。



デハ801型の車内は、床が木の板張りの懐かしい雰囲気。



そして勿論、釣り掛け駆動方式なので、懐かしさは更に倍。まさにノスタルジック。

この日は、デハ801型に何度も乗れたのが嬉しかった。

思えば、去年の銚子電鉄探訪では、釣り掛け車に全く出会えなかったのが心残りだったが、今年はそれを充分に補完できて有り余る程だった。本当に運が良かったのだと思う。

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単行の電車に乗り込み、一日乗車券を購入。

今日はこれで、こまめな途中下車を楽しんでみようと思う。

まずは銚子の次の駅「仲ノ町」でいきなり下車。



何の変哲も無い、小さな駅だが、この駅には銚子電鉄の車両基地がある。そして、入場券を買えば基地見学をさせてもらえるのだ。




構内には、何両もの整備中の車両達。

 

 

「桃電」ラッピング電車や、トロッコ車両の姿も。


こちらは、銚子電鉄のアイドル的存在「デキ3」。



かなり旧型の電気機関車。
とても小さな車両で、どこか愛嬌のあるその姿はとても可愛らしい。


構内を色々見学していると、整備員のおじさんが話しかけてくれた。

色々と、車両整備についての話を聞かせてくれる。


この様に、表面の金属が朽ち、ボロボロになってしまった部分。



そこへ新たに鉄板を溶かしながら貼り付けていくのだそう。



(色の違う部分が補修後)


こうして、念入りに補修をしながら、車両を大事に大事に使っているのだと、そう語るおじさんの目は慈愛に満ちていた。そう、まるで我が子を見守る父親の様な。


こうして愛情たっぷりに整備を受けた車両達が、再び走り出していく。その受けた愛情を今度は乗客達に分け与えながら…。

銚子電鉄の、独特の暖かみのある雰囲気は、こんなところから生み出されているのだろう。

久留里線の旅(2007年ヴァージョン)。

2007-09-10 02:09:02 | 旅・鉄道
2007年9月7日(金)。

前日深夜に直撃した台風の影響でダイヤが乱れまくっている中、夏の青春18切符のラスト旅へと出かけることにする。


まずは東京駅まで出て、ここから総武快速線に乗り込む。これから普通列車を乗り継いで銚子まで行き、銚子電鉄に乗ってこようと思うのだ。

銚子電鉄には去年・一昨年と二年続けて乗った。なぜか夏になると無性に乗りたくなる。それが銚子電鉄。


総武快速線を千葉で降り、ここで銚子行きの列車へ乗り換えることにする。



と、ホームに停車している成田線経由・銚子行きの普通列車を見ると、車両がロングシートの211系!!



…一気に萎える。



千葉から銚子まで普通列車だと2時間近くかかるんだが…それをロングシートの、しかも全く面白みの無い211系で乗り通せだと!!





否。無理。





と言うワケですっかりヤル気も失せ、このまま帰っちまおうか…などと思いつつ、向こうのホームを見るとそこには!!





女 神 発 見 。



ロングシートの211系に打ちひしがれた僕の目には、このスカ色の113系はマジで女神に見えた。



と言うワケで、何も考えずにこのコに飛び乗ってしまった(笑)



この113系のボックス席に揺られること約40分。辿り着いた先は木更津。

う~む。何も考えずにここまで来てしまったが…どうしよう。

ハッそうだ!! こっから久留里線にでも乗ってこよう!!
久留里線には一昨年の初夏に一度乗ったことがあるけど、なかなかにレアな気動車が走っている「鉄」的には面白い路線だし、もう一回乗ってもいいだろう。うん。



と言うワケで、本当にその場のノリと思いつきだけで久留里線の旅へと出ることに。

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久留里線の気動車はキハ37とキハ38。どちらも数量しか製作されなかった、試作車的な意味合いが強い車両で、全国探してもここ久留里線でしかほとんど見かけられないという相当にレアな車両。



こっちがキハ37。二扉だが車内はロングシート。




そしてこっちがキハ38。三扉でやはり車内はロングシート。

大体この2車両でユニットを組んで運用されている。

今日はキハ38の方をチョイスしてみた。

なぜって?



だって…

キハ38の方がエンジンのアイドリング音が素敵だったから。



外から聴いた時のね、「カラムカラムカラム…」と言う音がね、たまらないんだよね…。ああ萌えっ。


キハ37・キハ38共に、車体側面にはこんなステッカー。



木更津の證誠寺にちなんだタヌキのイラストが可愛い。


キハ38の車内。ずらりと並んだロングシート。



このロングシートが一人分ずつ区分けされたバケットタイプで、何気に高級志向??




その一方で、キハ37・38共に、そんなに古い車両では無いハズなのに、金網製の文字通りの「網棚」に天井には扇風機と萌え要素満載なのがたまらない。

 

なんと言うマニアックで(あるベクトルには)ハイスペックなこの仕様…本当に恐るべし!!



まあしかしあれだ。



千葉駅では銚子行きの211系がロングシートで萎えだとか言ってたクセに、久留里線のキハ37・38は同じロングシート車でも萌えるだとか我ながら本当に勝手だよな鉄道マニアって。

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久留里線の車窓はずっと田園の中。

 

辺り一面緑の原っぱ。のどかさを通り越してなんかどうしようも無い感すら漂ってくる程の田舎っぷり。東京近郊にこんな風景が未だに残っていると言うのが本当に凄い。

その中をキハ37と38のペアはゆっくりのんびりと走る。多分せいぜい時速40キロくらいしか出てないんじゃないか。


木更津を出て40分ほどで久留里に到着。ここで一旦降りる。

ひなびた、いい感じの久留里駅。

 

そして台風の爪あとが。



…て言うか、

列車動いてるんだから張り紙はがしとけよ!!



ここ久留里は、久留里線沿線の中では木更津を除けばもっとも大きな駅。そして大きな町。

とりあえず腹が減ったのでここで昼食にしようと思い、町を歩き回るも、時間が遅過ぎてどこも開いてなくて断念…。ちなみに時間は15時くらい。やはりちょっとランチには遅かったか。


昼飯を諦め、久留里観光をしようと思い、久留里城へ行ってみようかと歩き出すもなんか面倒臭くなってこっちも断念…って、ダメダメじゃんオレ!!(爆)


しかしこの久留里の町もなんと言うか絶望的に寂れた感が漂っているのがなんとも…。2年前に来た時はこんなんじゃなかったハズなんだが?

そう言えば2年前来た時は土曜日だったっけ…だから観光客とか結構いたのか。今日は平日だからなぁ…しかしこの人っ気の無さは異常。


結局、駅周辺の寺を2.3箇所巡り、駅へと戻る。そして駅近くの小さな売店で購入したアンドーナツをほうばる。これが昼食とは実にわびしい…せっかくの休日の、それも旅先だと言うのに。

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久留里を後にし、再び列車に乗り込む。

久留里からは若干車窓の風景も変わる。
田園から緑の割合が増え、山へと入って行く。

 

久留里を出てから15分ほど。

終着の上総亀山に到着。

 

ローカル線の終着駅らしいひっそりとした佇まいと、辺りの「何も無さ」加減とが実にいい。やはり終着駅はこうでなくては。


上総亀山の駅には、なんとキハ30が停車中!!



国鉄時代のあの頃において、三扉・ロングシートと言う、「純然たる通勤車」として造られたキハと言うのは本当に珍しい存在。更に両開きの外吊りドアだとか、狙いどころがマニアック過ぎるよアナタ!! 




キハ38とキハ30のツーショット。

山間の小さな終着駅に並ぶ、二形式のレア気動車。


旅の終わりに良い萌え絵が撮れたので満足。





…しかしこの後。

帰りの総武快速線グリーン車で駅弁とビールで乾杯!!といこうかと思いきや、木更津駅で駅弁が売り切れていたりと、結局最後までダメダメでグダグダな僕なのであった…orz

夏の青春18の旅第四弾。

2007-09-07 21:41:07 | 旅・鉄道
台風開けの今日、本当は銚子電鉄に乗りに行くつもりだったのが、どこをどう間違ったのやらなぜか久留里線の旅に。



無計画行き当たりバッタリでかなりグダグダな旅となってしまい、夏の青春18旅のラストを締めくくるに全く相応しくないものとなってしまったけれど、まあでもたまにはこんなのもイイか?


しかし思ったのはやっぱり気動車はイイ。

個人的には電車よりも全然萌える。

久留里線のあのヘンテコ気動車(キハ38)に揺られた後の、帰りの総武線快速の味気無いコトと言ったら!!

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気動車に萌える要因って、ディーゼルエンジン由来のあの、電車には無い独特の音だとか揺れだとか匂いだとか色々あるんだけど、でもそれよりももっとずっと大きな要素があるんじゃないかと考えていて、一つの結論に達したのだけど。





それは…ぱんたついてないからだ!!

誰だぱんつはいてないと読み違えてるのは。










そう。そうなんです。

パンタグラフなんてあんなの飾りです!!

えらい人にはそれが分からんのです!!

聖地巡礼の旅(2)

2007-09-05 00:41:27 | 旅・鉄道
国鉄時代の貴重な車両達の見学を終え、今度は鉄道文化むら内から出発しているトロッコ列車へと乗り込む。



休日や夏休み期間限定でこんなトロッコ列車が走っている。このトロッコが走るのは元信越本線の、横川~軽井沢の一部区間。昔の廃線のレールそのままの場所を走っているらしい。


緑の中を列車は走る。

  

途中、かつてこの峠越えをした電車に電力を供給していた発電所があった。


鉄道文化むらから20分ほどで終点[峠の湯]に到着。日帰りの温泉施設になっている場所で、トロッコを降りて施設内へ向かっていく人の姿もちらほら。


僕はここから、少し歩いてみることにする。

と言うのも、ここから昔の峠越えの廃線跡がそのまま遊歩道となって、碓氷第三橋梁(通称「めがね橋」)まで続いているのだ。


遊歩道を歩き出してほどなく、こんなトンネルに差し掛かる。

 

昔は列車が走っていたこのトンネル。その中を自分の足で歩いていくと言うのも、何とも言えない妙な気分だ。

トンネルを抜けると、今度は緑のトンネルに囲まれる。

 

森の美味い空気を吸いながら歩くと言うのはなんとも言えないイイ気分だ。実にすがすがしい。



…と言いたいところなのだが、地味に登り坂で実は結構キツイ。

まあ、元々は峠越えの鉄道難所だった場所なワケだから、当然と言えば当然なのだが。

再びトンネルに差し掛かる。そしてそれを抜けると、目前には湖が広がる。

 

霧の中に浮かぶ湖と森の緑。そして赤い橋が湖面にその姿を映し、なんとも幻想的な光景だ。

時間と体力に余裕があれば湖畔を散策したいところだが、湖の姿を横目に先へと進む。


再びトンネルをくぐる。

 


そしてトンネルを抜けると、そこは橋の上。

 

ゴールの「めがね橋」に辿り着いたのだ。


実を言うと、ここまで辿り着いた時、僕の足腰は疲れきり、もうヘトヘトのヘロヘロだった。

この廃線跡の散策は結構キツかったぞ。


…まあ、案内では片道40分と書かれていたコースを、たった20分で歩き切ったのだから当然と言えば当然かもしれないが(笑)


しかし。

橋を降り、その姿を下から眺めてみると、その雄大な美しさはどうだ。

 

疲れも忘れ、ただただ僕はその姿に見入っていたのだった。

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再びトロッコで鉄道文化むらへと戻る。


結局、鉄道文化むらでは屋外の車両展示に夢中になってしまい(と言うかキハ20にすっかり虜)他に何も観ていないことに気付き、色々と回ってみる。


園内には鉄道に関する資料館があり、まずはここを見学。

碓氷峠の鉄道史について色々と触れていて、開通当時から廃線となるまでの歴史を写真や様々な資料で学ぶことが出来る。

なかなかに興味深いのだが、でも全体としてはちょっと今ひとつな感があったのは否めない。

展示方法が画一的過ぎて面白みに欠けると言うか、もう少し「生きた」展示が欲しかったかな、と言うのが本音のところ。


その証拠に、夏休み期間と言うことか園内には親子連れの姿が多かったが、資料館にはほとんどいなかった。…と言うか僕が観てた時、館内には僕独りしか客いなかったぞ…大丈夫か(笑)


その一方で、園内には様々な乗り物に関するアトラクションがあるのだが、それは子供向けに特化し過ぎな気もする。

それはそれで良いかもしれないが、せっかく「鉄道文化」と謳っているのだから、いっそのこと、大きなお兄ちゃんの「鉄」向けにもっとマニアックなものを造っちゃってもいいんじゃないか、と。

…まあ、その一環としてEF63の実車運転体験があるワケなのだが、ただ、あれはちょっと費用と手間がかかり過ぎ。数万の講習費払って一日がかりで講習を受け、それが合格の後、別の日程でないと体験出来ないと言うのは、相当のマニアで無いとちょっと手が出ない気がする。


それをもっと手軽に体験出来る版として、189系及びEF63の運転台をそのまま利用したシミュレータがあったので、せっかくなのでやってみたのだけど。



やってはみたのだけど。





どうやらどっちのシミュレータもツンデレらしく全く俺の言うコト聞かず。

て言うか操作方法分かんねぇ!!(゜Д゜)





なんか189系の方は延々バックで高速運転して画面ループしてるし、EF63の方はマスコン切ったのに動き出さずに失格…。

どっちも1000円も払ったのに。金かえせ。





て言うかまあ、冷静に考えてみれば、

車の運転も出来んヤツが鉄道車両を運転出来るワケねぇよな。

免許は持っているが完全なペーパーなんだよ俺…。





とまあ、色々書いてはみたが、この「鉄道文化むら」。

なんだかんだで鉄道好きならば丸一日遊んで楽しめる場所だと思う。鉄道好きならば一度は行っておいて損は無い場所なんじゃないか、と。

聖地巡礼の旅(1)

2007-09-03 11:56:46 | 旅・鉄道
8月30日(木)。
この日は夏の青春18の旅第三弾と称して、「聖地巡礼」の旅へ。

鉄道好きの聖地と言えばもうここしかない。

横川にある、[碓氷峠鉄道文化むら]だ。


上野から快速アーバン(211系グリーン車)に乗って一路高崎へ。高崎からは信越線の普通列車(107系)に乗り、東京を出てから約2時間半ほどで横川へ。


横川駅は峠の小さな駅と言った趣き。

  

駅前にこんな鉄道の車輪があるのがいかにも、と言った感じだ。


駅から歩いてほんの数分で鉄道文化むらへ。

 

いざ、聖地へやって来た!!


入場券を買い、園内へ入ると、いきなり189系あさまのお出迎え。

 

この[あさま]、車内へ入ることが出来る。

 

運転室に座ってご満悦(笑)


とりあえず園内の奥へ奥へと進む。
と、そこは広大な敷地に旧国鉄の車両がずらりと並んだ屋外展示ゾーン。

 

車両群にただただ圧倒される。

旧型の電気機関車が何台も。関門トンネルで活躍したステンレスの車両だとかがいる。

  

 

蒸気機関車もいる。チビっ子達に大人気だ。


 

レトロ客車にお座敷車両…様々な客車の車内見学も出来たりする。



が、僕の本当のお目当てはコイツらじゃあない。

もっと奥の方に確か…。







あ、萌えキャラ見つけた!!

 



キハ20。

今となっては姉妹車のキハ52が信越・東北地方に細々と走っているのと、あとは茨城交通他、地方ローカル私鉄に数両が残っているくらい。

しかし見れば見るほどにやっぱり素晴らしい。無骨な中にも整った工業美を感じさせるデザイン。シンプルでいながら味のある顔立ち。朱色の塗り分けが時代を感じさせてまた泣かせる。

どうして旧国鉄の旧型DCはこんなにも良いのだろう。


 

レトロ感たっぷりな車内の雰囲気もいい。


こういう「名車」がどんどん姿を消していっているのは本当に寂しい。

今、JR各車で造られている「新車」の中の、一体どれだけが、これから何十年か後にも「名車」として語り継がれる、そんな車両に成り得るのだろうか。


少なくともキハ20と同じポジションの「一般型気動車」に限って言えば、名車たりえる車両など一つも無いと思う。キハ110しかり、キハ120しかり、1500形しかり…キハE130などは言うに及ばず。

JR九州のキハ200がまだまあマシと言えるくらいか。


キハ20の近くにはキハ35がいた。

 

これもマニアックでなかなかに良い車両だ。