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KANZLERAMTオタクの日々

ドイツのテクノレーベルKANZLERAMTをこよなく愛する男の日々の独り言。

無気力。

2007-11-07 19:14:12 | テクノ・音楽
今、どうしようも無く無気力だ。


と言っても別に仕事や私生活その他諸々はそれなりに充実しているし、それぞれにきちんとやっているつもりだ(むしろ仕事は充実し過ぎ…と言うか忙し過ぎる位だが)


無気力なのは、「音楽」に対して。


と言っても別に当方、特に音楽的な活動を何かやっていると言うワケでも無い。

まあ昔はギター弾いたりDJの真似事なんざやってたりしてたコトもありましたがね。


ただ、音楽を聴くと言うことに関して。どうしようも無く無気力になっているのを感じる。


ここ10年くらいずっと、「テクノ」と言う音楽にハマって、様々な音を追い求めてきた。一時期はそれこそ、一ヶ月にアナログ・CD共にそれぞれ10枚以上買うなんてのもザラだった。

それがここ数年で買う枚数もめっきり減り、今となってはアナログなんてKANZLERAMTの新盤が出た時くらいにしか買っていない。CDにしてもそうだ。たまに買うにしてもまるでテクノとは関係の無い音ばかりだ。狂ったアニソンとかな。

クラブにも全く行かなくなった。名古屋にいた時は、自分でもDJ(真似事だが)をやっていたと言うのもあってか、一ヶ月に3回くらいは行っていただろう。

それが今となっては…もう半年以上全く、クラブと言うものに行っていない。

先週末なんて、東京にKANZLERAMTの新鋭、RAY KAJIOKAが来ると言うのを事前に知っていながらも全く行こうという気にならなかった。


東京に来てから、クラブに行くと言うことが極端に少なくなった。

それは勿論、名古屋の時の様なクラブ仲間がいないから、と言うのも勿論ある。仕事が忙しくて疲れ切っていて行く気が起きない、と言うのもある。


しかし、それでも。

それでも。

KANZLERAMT関連の人が来た時だけは行く様にしていたのだが。


それなのに。


一体どうしたと言うんだろう。


「テクノ」と言う音楽に出会ってから、これまでも。

何度か音を聴く気力が失せ、他の音楽に心移りしたことはあった。


でも今回のは。

何か今までとは違う気がする。


-本当にどうしてしまったんだろう。

僕にとってはもう、「テクノ」なんてどうでもいい存在になってしまったのだろうか。





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…なんてだらだらと書いてはみましたが、なんでそうなってしまったかって言うと、まあ自分なりにも理由は分かってはいますがね。


一つはやっぱり、クラブ行かなくなったのが大きい。

テクノなんてのは所詮「現場」で聴く音楽なのであって、その現場であるクラブへ行かなくなってしまったら興味も薄れて当たり前。


ではなぜクラブへ行かなくなってしまったのかと言えば、東京のクラブの余りの客層の悪さに辟易してしまったから。その客層のヒドさを、自分の大好きなアーティストの時に体験してしまったから、それはもはやトラウマにも近いレベル。それ以来、全く足が向かなくなってしまった。


それにプラス。KANZLERAMTのレーベル活動の停滞。

あのレーベル、一体どうしてしまったのだろう。

一時期は様々なアーティストを抱え、良作を次々にリリースしていたと言うのに。


JOHANNESが離れ、KOWALSKIが離れ、DIEGOはどこで何をやっているのか分からず…。


今となっては残っているのはレーベルオーナーのHEIKOと、上に書いたRAY KAJIOKA位…なのか。

新作も年末まで全く出る気配が無い。


テクノ自体に興味が薄れつつある中、それでも追いかけ続けてきたKANZLERAMT。その活動自体が停滞気味となってしまっては、自分の中のテクノ離れが進行してしまうのも無理が無い、と言うもの。


…まあ、責任転嫁と言えばそうだけど。











まあ。でも。それよりも何よりも。






ぶっちゃけ飽きたんですかね。







元々オレってば飽きっぽいから。

色々な趣味に手を出してはどっぷりハマるんだけど、だけど突然冷めてしまうって言う。それが趣味だけじゃなくて人間関係にまで出てしまうからタチが悪い。





まあ、何にせよ。





今のオレにとっては。





テクノ聴いているよりもニコ動で狂った動画とか漁ってる方が100万倍楽しかったりするんですよ。ええ。











このブログのタイトルもいい加減「KANZLERAMTオタク跡地」とでも改名すべきですかねww

初音さん。

2007-10-19 13:10:49 | テクノ・音楽

「初音ミク」にハマってしまった。







…と言っても当方、音楽関連の知識はゼロで(まー昔DJの真似事みたいなのやってたコトはあるが)物を創作したりとかそういうのも苦手なので別にソフトを買うつもりは無いのだが、ニコ動なんかで色々な人が創ってアップしたのを観ていると面白くてついつい時間を忘れて見入ってしまう。

YMO関連を歌わせたのが個人的にはツボ過ぎた。こういうのやってる人って、やっぱり元々音楽作成の基礎がしっかりしてるのか、初音さんの声抜きでも楽曲としてきちんと成り立ってるのがほとんど。

あとやっぱり初音さんは、YMOもそうだが、テクノポップ系を歌わせると妙にハマってる気がする。「ハイスクールララバイ」とか歌わせたら面白いと思うんだが。

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で、今更ながら初音ミクのテーマソング(?)とも言える曲「みくみくにしてあげる♪」に大ハマリ。昨日の夜中もずっと垂れ流しで聴き続け、気付いたら再生回数が80回を超えていたwww

なんと言う中毒性と破壊力の凄まじい電波ソング…。

まるで「もってけ! セーラーふく」の再来だ!!(自分的に)

この曲、よくよく聴いていると歌詞もすごくオカシイ。サビの手前の「どうしたの~パッケージずっと見つめてる…」が何度聴いてもツボ過ぎる。ヲタの生態を的確に表現しすぎだろコレwwwww

でもこの曲。普通にカッコイイ気もするんだが。ユーロと言うかトランスと言うかそんなノリでクラブでかかってたら普通に踊れると思うんだが俺。て言うか多分本気で変態ダンスしちゃうと思うぞ俺。



まさに「フルみっくにされてる」状態な俺。

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そんな最中に起こったコレ

グーグルやヤフーの画像検索から、突如「初音ミク」がヒットしなくなってしまったと言うものなんだけど、一体なんなんだろうね。

バグだと言う説もあれば、あまりに一度に色々なところで起きてしまったことから何かの陰謀なんじゃないかと言う説もあったり。


先日のテレビ報道(「初音ミク」ユーザーを取り上げて面白可笑しくオタク叩きをした)だとかと結びつけてT○Sや電○の仕業なんじゃないかと言う噂もあるんだけど実際のところどうなんだろう。

まあ今までの駄亀関連の放送だとか観てればT○Sはソレ位やりそうなクソだと言うのは想像が付くが(笑)、現実問題、だからと言ってたかだか一放送局があちこちの大手検索エンジンに手を回してそこまでやれたりするもんなんだろうか。イマイチ現実味が感じられないと言うか。


まあでもしかし、仮にそれが「事実」だとしたら怖い話ではあるけれど。

戦前の日本とは違った形での「言論・思想統制」が行われる可能性を示唆する話、とでも言うのか。


まあその可能性の是非はともかくとして、T○Sや電○にとって「ミク信者≒へヴィーなネットユーザー」と言うのは邪魔な存在であることは間違い無いんだろうけど。

テレビや諸々のマスメディアによって、今までは「受動的」にしか情報を得られなかった大衆の心理を操ることが出来ていたのが、ネットの発達に伴い、そこから「能動的」に真実を得ようとする者たちが現れた。そんな、自分達の意に沿わない「大衆の中のごく一部」が邪魔で邪魔で仕方が無い、と。

…て、まあえらく2ch脳な考え方だけどなwww


まあしかし、なんだかんだで、だ。

結局今回の件は、ミク側にとってはプラスにしかならんと思うぞ。

だってYahooのニュースで「ミク」て単語が出てくるとはまさか思わんかったぞwww 昨日会社で仕事中、ちょっと息抜きにYahoo見た時にトップページ内に「ミク」て単語見つけた時は吹き出したわホントに。自分の頭の中で「みくみくにしてあげる♪」がエンドレス再生中だっただけに余計にwww

こうやって騒がれれば騒がれるだけ、今まで全くその存在を知らなかった人達にもアピールが出来るワケで。

そこから気になって「ミクってなんなの?」と自分で調べる人達が現れればしめたもの。タダで宣伝が出来てまさに願ったり叶ったりと言うか。

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あと今回の件にちなんで。

今までグーグルさん使ってたけどやめるわ。

陰謀にしろバグにしろ、機能性に信用が置けないと判断。







…やはり真に頼れるのはゲイツ様だけだ!!


ライブサーチばんざい。

ディスクレビュー2007年9月18日。

2007-09-18 00:00:06 | テクノ・音楽
ここ一連のディスクレビュー。今回は高橋幸宏のアルバムを。


[WHAT,ME WORRY?]

 

1. WHAT,ME WORRY?/ホワット、ミー・ウォーリー?
2. IT'S GONNA WORK OUT/きっとうまくいく
3. SAYONARA/サヨナラ
4. THIS STRANGE OBSESSION/ディス・ストレンジ・オブセッション
5. FLASHBACK/回想
6. THE REAL YOU/本当の君
7. DISPOSABLE LOVE/使いすてハート
8. MY HIGHLAND HOME IN THAILAND/
  マイ・ハイランド・ホーム・イン・タイランド
9. ALL YOU'VE GOT TO DO/すぐそこにある
10. IT'S ALL TOO MUCH/すべて 素晴らしすぎる
11. 二人の陰に
12. DISPOSABLE LOVE/使いすてハート(日本語バージョン)
13. 白銀は招くよ

オリジナルは82年発売。これは2005年発売のリマスタリング盤で、更に同タイトルのミニアルバムの曲も一緒に収録してあると言うもの。


元々、YMOの中では高橋幸宏が一番好きで、彼の作品は何枚かは持っているのだが、ちょっと本格的に集めてみようかと思っている。


さて。このアルバム。

その前後の作品と較べてみると、かなりテクノでストイックで硬質な中期YMO(て言うか[BGM])な香りぷんぷんの[ニウロマンティック]。
ポップでいながらどこか切なく叙情的な[薔薇色の明日]。それらに対し、なんと言うか、かなりの直球ニューウェイブだなぁ、と。

ソリッドな切れ味の中にもどこか妖しい雰囲気漂うニューウェイブサウンド全開。…なんて思いきや、日本語詞の切ないバラードも入っていたりで、その絶妙なバランス感がなんともいい感じ。

そして全編に「神経質」な雰囲気が漂っているのがなんとも幸宏さんらしい。


個人的には2曲目の「IT'S GONNA WORK OUT」が非常に気に入っている。

YMOの[PURE JAM]と[KEY]を足して2で割った様な雰囲気の、アッパーでテクノなニューウェイブロック。聴いていると本当に何事も「きっとうまくいく」そんな気になってくるから不思議だ。



…あと。7曲目の「DISPOSABLE LOVE」を聴いていると、頭の中で勝手にOMYの[DISASSEMBLE LAB]が再生されてミックスされるので凄く気持ちが悪い。

なんて思うのは僕だけだろうか。うん、僕だけだ。

ディスクレビュー2007年9月16日。

2007-09-16 00:07:38 | テクノ・音楽
昨日に引き続き、最近買ったCDのレビューを。


 

もってけ! セーラーふく(TVアニメ[らき☆すた]オープニング)

 

もってけ! セーラーふくRE-MIX001(↑のリミックス)

 

THE BLACK MAGES(RPG[FF]のバトル曲ハードロックアレンジ)









うわぁ…。

何このダメ過ぎるラインナップ。



アニソンにゲームミュージックってもう、オタ丸出しじゃんか…。





て言うかアニメにゲームに更に鉄道好きと来ちゃった日にはもうオタク三種の神器揃い踏みってヤツですか!?



…ボク、大丈夫?





さて。

[もってけ! セーラーふく]は、もうこれは今更言うまでも無いんだけれどもとにかく凄い電波ソング。電波だよデムパ。クルッてるとしか言い様が無い。

しかしこれが、テレビで聴いてた時は歌ばっかりが聴こえてたのが、きちんとしたオーディオで再生してみると意外と色々な音が使われているのが分かったりで、なかなかに面白い。スラップベースが最高にイイ味出してるし、TB303的なグニョグニョ音が後ろで鳴ってるのがテクノ的に好評価。

うん。なんかね。普通に「音楽」として聴ける。色物ソングには間違い無いんだろうけど、でも普通に聴けるよ。うん。



…なんて思っちゃった俺はもう末期かもしれません。



しかしこの曲。もの凄い中毒性があるから本当に困る。初めてネットやテレビで聴いた時は「なんじゃこりゃ?」て感じだったのが、段々「ちょっときちんと聴いてみたいかも」なんて思えてきて、でCD買っちゃったのがもう運のつき。



ええ。もう病みつきです(爆)



C/Wの曲が「かえして! ニーソックス」てのがまた色々な意味で凄過ぎる。



リミックス盤の方も、色々とヘンなミックス満載でなかなか面白い。ただやっぱり原曲のインパクトが強過ぎて、それを超えられるリミックスが無いのは残念なところ。



て言うかアレを超えるのはムリ。



でもようつべで観た(聴いた)[もってけ! セーラーふく]のリミックスはなんか凄かった。バカでガバでハイテンションでなんかやたらカッコイイ。ああいうの期待してたんだけどなぁ。



[THE BLACK MAGES]はハードロックで普通にカッコイイ。ただ、曲によって結構出来に差がある気も。元々、植松さんのバトル曲はただでさえカッコいいんだから、ヘンにアレンジ加えずにただ音を生音のエレキギターに置き換えるだけの方が良い気もする。

…て言うか、FFバトル曲のハードロックアレンジなら、ようつべで観た某ギタリストの方がよほどカッコ良かった気がする、と言うのが正直なところだったりする。あの「狐」はマジでヤバイよ。神過ぎる。



しかし[もってけ! セーラーふく]にしろ[FF]にしろ、きちんとCDでリリースされているものよりもネットにアップされたどこの誰とも分からん人が創ったものの方がカッコ良いと言うのがなんだかなぁ。

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ちなみに、[もってけ! セーラーふく]の作曲者は元ナムコの人らしい。

そう言えばあのOMYの中の人も元ナムコと言うことで、何気にナムコ出身の人は(ある筋では)凄い作曲者ぞろいな気がする。

ディスクレビュー2007年9月15日。

2007-09-15 00:16:38 | テクノ・音楽
ここ最近、久々に何枚か立て続けにCDを買ったので、そのレビューを。


まずは新生YMOのニューシングルにして新ユニット(?)HASYMOのデビュー作(??)、[RYDEEN79/07/RESCUE]。

  

[RYDEEN79/07]はYMO名義、そして[RESCUE]はHASYMO名義。今後も御三方は、YMO・HASYMO・HUMAN AUDIO SPONGEの3つの名義を使い分けながら活動されていくとのこと。


さて。

[RYDEEN79/07]の方は、ネットのCM映像でも聴いたし、公式サイトからもばっちりダウンロード済み。

…そして、初夏のHUMAN AUDIO SPONGE・夏のYMOと2回のライブでも生演奏で体験している。

が、こうしてきちんとCDで聴くのもまたイイもの。

曲の方はもう言うコト無し。今思えば、93年の再生YMO[テクノドン]は、正直、御三方がどこか「無理」をしていた様にも感じる。音の方にもそれが現れていてしまったのではないだろうか。

確かに、あの作品は、あの当時最新のテクノサウンドを奏でてはいた。しかしそれは、YMO本来の持つ音の魅力とは少しかけ離れていたものだった様にも感じる。

較べてこの[RYDEEN79/07]。これは紛れも無くYMOの音だ。

思えば、SKETCH SHOWのデビューアルバム[AUDIO SPONGE]を初めて聴いた時は、その実験性とポップさとの美味く混ざり合った世界観に思わず「YMOが帰ってきた!!」と、独り狂喜してしまったものだった。

そこから更に数年が経ち、細野さん・幸宏さんの中へ教授が戻り、御三方が自然な形で集まって生まれたのがこの[RYDEEN79/07]なのだ。

最新のエレクトロニカサウンドを吸収し、独自の形へと昇華させた、2000年代のYMOの音がここにある。


一方の[RESCUE]。

これはまた斬新な音だ。

SKETCH SHOWのサウンドは時にどこか「緩い」雰囲気が漂っているのに対し、この[RESCUE]にはピリッとした緊張感が漂い、それがなんとも心地良い。

これはSKETCH SHOWとも、そしてYMOとも異なる、全く新しい音だと思う。御三方の新たな方向性を期待させる音だ。


とにかく。今後の御三方の動きから目が離せない。


続いてこの一枚。

ベルギー出身のテクノ・ハウスユニット[SPIRIT CATCHER]のアルバム[NIGHT VISION]。

 

今年のWIREにも出演したこのユニット、音楽関係の知人達の間でも話題にあがっていたので気になり、購入してみた。

ちなみにこのユニット。

あのHEIKO総帥のユニットOFFSHORE FUNKのトラックのリミックスなんかをやっていたりする。そう言う意味では、KANZLERAMTオタクの僕としてはやはり一度は聴いておかねばなるまい(笑)

さて。このアルバム。

全体として、デトロイティッシュな上音の広がりが心地良く、それに身を任せて頭を空にしているとふわふわと飛んで行ってしまいそうな浮遊感がとても気持ちイイ。

デトロイティッシュで緩めなテックハウス。と言った感じか。

上に書いた、OFFSHORE FUNKのリミックスでは結構ファンキーな音を披露していたので、それとはちょっとイメージが違うが、これはこれで良い。


…などと思っていると、中盤からじわじわとアガってきて、これがかなりヤバイ。

往年のデトロイト名曲[STAR DANCER]を彷彿とさせる様なトラックなんかもあり、適度にハードなファンキーさが、クラブでやられたらいつまでも気持ち良くダラダラ踊っていられそうな絶妙なさじ加減で本当にヤバイ。


これはちょっと…WIRE行っとくべきだったか(笑)

ディスクレビュー2007年7月21日。

2007-07-21 23:16:03 | テクノ・音楽
今更ながら買ってみた坂本龍一の新作アルバム(と言ってももう3年も前の作品だが)[CHASM]。

 

1.undercooled
2.coro
3.War&Peace
4.CHASM
5.World Citizen-I won't be disappointed/looped piano
6.only love can conquer hate
7.Ngo/bitmix
8.break with
9.+pantonal
10.the land song-music for Artelligent City/one winter day mix
11.20 msec.
12.lamento
13.World Citizen/re-cycled
14.Seven Samurai-ending theme

正直、YMOの中でも超が着くほどのユキヒロ派な僕にとって、坂本氏は一番どうでもいい存在なので(失礼)今までスルーしていたのだが、この作品、先日のHASやYMOのライブで演奏された[WAR&PEACE]が入っているのが気になり、購入に至った次第。

だが、この[WAR&PEACE]が、ライブのよりも全然ぬるい仕上がりでちょっとガッカリしたのが本音だったりもする。ライブで聴いたあの緊張感溢れるソリッドな雰囲気が良かったのだが、それとは全く異なるゆったりとしたエレクトロニカサウンド。

勿論、これはこれで悪くは無いのだが、しかしあのライブでの興奮を味わってしまうとなぁ…と言うかやっぱり、この曲には幸宏さんのドラムが入ってないとダメなんだろう。少なくとも僕的には(笑)


まあでもアルバムとしてはなかなかに面白い作品だと思う。

一頃の「癒し」とかではない、ポップさも適度にあるエレクトロニックミュージックで、今の、現在進行形のYMOの音(RYDEEN79/07とかSKETCH SHOW関係)とリンクする音楽性なのでなんとなく安心した。

…とは言え、SKETCH SHOWや幸宏氏の[BLUE MOON BLUE]を聴いた時の様な興奮や感動は無く、2・3度繰り返し聴いてみたところで「まあ、いいか」と他の盤へ変えてしまったのが正直なところ。

やはり坂本氏の音楽は肌に合わないのか(笑) 
最初期の[千のナイフ][B-2UNIT]は未だに何度も聴き返す程好きなのだけどなぁ。

しかし坂本氏の音楽って、どこかやっぱりクラシックに基づいた音楽的素養と言うか、「音楽」ではなく「音学」な雰囲気が漂っているんだよなぁ。 それが僕の肌には合わないのだろうか。


教授…クラシックでアカデミック
細野さん…エクスペリメンタルでマニアック
幸宏さん…ポップでロマンティック

個人的な見解だが。

イエローマジック!!

2007-07-09 00:28:06 | テクノ・音楽
と言うワケで行ってきたYMO復活祭LIVE EARTH京都。

レポは近日中にきちんと書くつもりだけど、取り急ぎ曲目だけ。

1.以心電信
2.RESCUE
3.WAR&PEACE
4.RYDEEN79/07

たった4曲では物足りない!!と言うのがファンとしての正直な気持ち。だけどそれは贅沢と言うもの。だってそこに生の、本物のYMOがいるのだから。

素晴らしい体験だった。燃え尽きた。
早くも、オレの夏は終わったぜ感が漂う。

なんか凄い楽しみになってきたぞ…!!

2007-07-05 00:51:09 | テクノ・音楽
いつの間にかもう開催が明後日に迫ったYMO復活祭東寺での音楽イベント[LIVE EARTH]。

せっかくチケット取れたのにも関わらず、正直言うとどこか乗り気ではなかったのだ。

生のYMOが拝めるのは嬉しいけど、でも他の出演者に全く興味が持てないし、おまけに京都まで行くとなると旅費もバカにならないし…。

そんなワケで、もう直前まで差し迫っていると言うのに、新幹線のチケットも買ってなければ、当日終わった後のスケジュール(無理矢理最終の新幹線で帰るのか、それとも安全策を取って京都で一泊するか)も決めてなかった有様。

…なんだけど、さすがにマズいと思い、今日の昼間にようやく行きの新幹線のチケットゲット。

そしたらなぜか、途端にもの凄く楽しみに思えてきて、やたらテンションが上がってくる始末。そのハイテンションにまかせてたった今ホテルの予約も取ってしまった。(冷静に考えるとやっぱり最終の新幹線乗って帰るのはちとムリがある)

それにどうやら、名古屋時代の音楽関係の友人が一人来るらしいことが発覚。その友人と現地で会う約束まで交わし、更にテンションハイに。

せっかく行くのだから、貪欲に、イベントそのものを楽しんでやろう。と言う気持ちに完全切り替わった。

YMOは勿論見逃せないが、その他の出演者もしっかりと観て、音を味わって楽しんでやろう、と。そうすることで何か収穫があるかもしれないし、自分の音の世界が広がれば、それは本当に素晴らしいことだと思う。

ディスクレビュー2007年7月1日。

2007-07-01 22:54:57 | テクノ・音楽
久々に買ったミックスCD。MICHEL DE HEYの[MDH01]。

ネットしてて偶然に見つけ、その選曲のあまりのヤバさに気が付いたら購入ボタンポチっとな!!しちゃってた(笑)と言うもの。



01.SAMUEL L SESSION / TRIBE CUTZ(HEIKO LAUX REMIX)
02.JORIS VOORN / FEVER
03.D DIGGLER / ACID BLAIN(ALEXANDER KOWALSKI REMIX)
04.MICHEL DE HEY / DOWN AND OUT
05.SECRET CINEMA / CLUBTAKES
06.DETOUR / TENSION(ANDREW B REMIX)
07.DIEGO / THOUGHT PATTERN PT.1
08.LITERON / TRACK IT!
09.HARDCELL / OVERLAY
10.MAURO PICOTTO AND RICCARDO FERRI / PANDORO
11.SMITH AND SELWAY /MOVE(ADAM BEYER AND LENK REMIX)
12.DK / MURDER WAS THE BASE
13.EGYPTIAN EMPIRE / THE HORN TRACK
  (LUKE SLATER'S KHUFU REMIX)
14.TECHNASIA / EVERGREEN(TECHNASIA REMIX)
15.MICHEL DE HEY vs SECRET CINEMA / ANOTHER SWEATER
16.ALEXANDER KOWALSKI / BELO HORIZONTE
17.PAUL JACKSON / THE PUSH

だって1曲目がいきなりSLSの[TRIBE CUTZ]のHEIKOリミックスで幕を開け、続いてJORIS VOORN、中盤にDIEGOが来るかと思えば最終盤にはTECHNASIAにKOWALSKIの連発って、幾らなんでもアンタそりゃ反則でしょ!? て言うヤバイ選曲。て言うかオレの好みのツボ抑えすぎだぜ。むしろオレの為のミックスかと錯覚。

しかしこれが聴いてみたら、選曲だけじゃなくって、構成だとか曲の混ぜ方繋ぎ方その他もろもろ、ミックスCDとして、いや「作品」としての出来がもの凄く良い。素晴らしい。自分の中で近年稀に見る程の大当たりのミックスCDだったのが、本当に嬉しい誤算と言うか何と言うか。

デトロイティッシュな上もので幕を開けつつ前半はトライバルに攻め、中盤は更にそれを加速させて思いっきりガッシガシに上げつつ、後半はエレクトロやってみたりデトロイト風味に戻ってみたりしながら、その合間にトランステイストな曲を混ぜてみたり…と色々やりたい放題やっている様で、全体としてとても綺麗に纏まっちゃってるのは一体ナゼなの!?

このMICHEL DE HEYって人は正直、僕全然知らなかったんだけど、もしかして凄くヤバイ人なのでは…? て言うか今年のWIREに来るらしいから要注目!!ですな。





…もっともオレはWIRE行けねぇから関係無いけどな(血涙)

ディスクレビュー2007年6月26日。

2007-06-26 00:25:07 | テクノ・音楽
KANZLERAMTの新人、PETER HORREVORTSの[EVOLVER]。



01.OORSPRONG
02.SURGA
03.EVOLVER
04.PUSHING BOUNDARIES
05.MOULD
06.TRASHER
07.THE RABBIT HOLE
08.WIPE YOUR WINDOW
09.YOU LOOK BUT YOU DON'T SEE
10.BIRTH(ALBUM MIX)


この人、なんと読むのか分からなかったが、どうやら「ペータ ホレヴォーツ」と読むらしい。だってCDのジャケ帯にそう書いてある。



最近ここのCD、帯に必ず日本語表記が書いてあるのだが…でもこれって本当にあってるのか!?

とりあえずHEIKO LAUXを「ハイコ ラオックス」と書いてあった時点であまり信用出来ないんだがw

だからラオックスは電気屋だと何度言えば(ry


さて。このPETER HORREVORTS。ここ最近、このレーベルから何枚かのアナログをリリースしている。そして今回、満を持してのフルアルバムと言うことで、もしかしてKANZLERAMT期待の星、と言ったところなのだろうか。

しかし正直な話、これまでのアナログを聴いた感じではあまりピンと来なかったから、今回のアルバムもあまり期待はしていなかった。と言うのが実は本当のところだったりする。


…のだが、しかし、これ…。

なんだかカッコ良いぞ!!


1曲目の[OORSPRONG]は最近のこのレーベルお得意のデトロイティッシュ綺麗目テクノ路線で、それはそれで勿論良いのだが、「ああ。またか…」と言う気がしてしまうのも事実。

しかし油断は禁物。
続く2曲目からは、1曲目の流麗な音の雰囲気はどこへやら。いきなりディープな世界へ行ってしまったり、ミニマルなサウンドを繰り広げるかと思いきや、中盤以降はハードなエレクトロの大連発!!

最近のここのレーベルの路線の中では、かなり異彩を放つ雰囲気で、こういうちょっと変わった「個性」を持った作品が出てくるのは、このレーベルのファンとしては非常に嬉しい。


思えばこのレーベル。
昔は「ダークでディープなサウンド」と言う統一感こそあったものの、でも実際にはその音はアーティストによってまた作品によって随分と様々なジャンルに渡っていたものだった。

JOHANNES HEILのハードな暗黒ミニマルがあれば、DJ SLIPの変態トラックがあり、C.MORGENSTERNはなんとも実験的でディープな音を聴かせればANTHONY ROTHERは暗黒エレクトロからダークアンビエントまでその才能を如何なく発揮して色々な音を魅せ…

そしてレーベルオーナーのHEIKOが、デトロイトを独自に昇華した、ダークながらも流麗なテクノで、聴くものを何とも心地良い世界へと導いてくれる。

本当に面白いレーベルだった。


それがここ最近では、「デトロイト風流麗ドイツテクノ」だけに傾いてしまっていたのが、正直自分の中では不満だったのだ。


思うにこれは、ALEXANDER KOWALSKIとDIEGO。
この二人の若き素晴らしい才能の功罪と言っても過言では無い。

彼らの音こそがまさに「デトロイト風流麗ドイツテクノ」だった。
そして彼らの音のインパクトは、他アーティストに影響を与え、そしてこのレーベルの方向性そのものにまで影響を与えてしまうほどに多大なるものだったのだと。
僕はそう思うのだ。


誤解の無い様一応言っておくが、僕は勿論、この二人のアーティストは大大大大大好きである。

ただ、他が追従してそれを真似したところで、何の意味も無いのだ。そもそも、形だけ真似たところで、その中身まで真似られる程、彼ら二人の底は浅くは無い。
いや、凡人には決して辿り着けることの無い、境地を彼らは極めてしまっている。


まあそれはさておき。ともかく。


この[EVOLVER]の様な面白い作品が出てくるのなら、まだまだこのレーベルには色々な可能性が残っているのだと。そう信じたい。


ちなみにこのアルバム。ラストの[BIRTH]では再びデトロイト調へと戻るのだが、この曲が最近のこのレーベルのトラックの中で非常に秀逸の出来。「デトロイト風テクノ」もここまで極めてくれれば文句のつけようも無い。