ここで、磐越西線の駅舎関連の話題をお伝えします。
7月30日の集中豪雨により、磐越西線は大きな被害を蒙りました。8月6日には野沢~喜多方が運転再開し、本日、津川~野沢が運転再開しました。磐越西線の早期復旧を祈願して、日出谷駅改築レポート訪問記をお伝えします。
日出谷駅は、会津若松駅から新潟に向けて14つ目の駅で、新潟県阿賀町の最深部に位置する無人駅です。幻のとりめし弁当で少し有名な駅で、SLばんえつ物語号の停車駅となっていました。
その日出谷駅に大きな動きがあったのは、2010年10月。JAとの合築駅舎が解体され、決して駅舎とはいえない代物に変わっていました。普段利用しない路線なので、まさかと思いました。
訪問を果たしたのは、2011年7月24日の早朝。列車本数が限られているので、東新津駅6時10分発の224D(キハ47 522+キハ47 1521)で出発しました。
7時22分に日出谷駅に到着。かつては機関区があるなど運転上の要衝となった駅ですが、現在は交換設備すら撤去されて棒線駅となっています。
かつての乗務員詰所は、とうに廃墟と化しています。勿論、無人です。
ホーム先端(会津若松方)に駅舎(?)があります。平成22年10月4日(財産票による)には完成していたのですね。
駅舎内部(通路)の様子。設備といえば除雪機を収納する倉庫だけで、駅員は置けません。券売機はホーム上の待合室にあります。
もとの駅舎のあった場所。更地になって久しく、かつてJAとの合築駅舎があったのがウソのようです。大木が唯一の目印です。
駅の近くにある建物といえば当麻公民館。平成19年3月に竣工されています。
その一角にある「ひとの驛 ひでや」。日出谷駅の待合室と位置づけられており、水洗トイレがあったり写真が飾られていたりします。
調査終了後、駅前を散策します。駅前の旅館は、あの幻の「とりめし弁当」の調製元と思われます。
西方に5分ほど歩くと、平瀬(びょうぜ)橋に出ました。向こうには磐越西線の鉄橋があり、もとの橋脚の跡もあります。SLが通ったら絵になりますけどね。それにしても、日出谷は山々に囲まれた自然豊かな土地ですね。その後、8時19分発の223D(キハ47 1518+キハ40 584)で東新津駅に戻りました。
以上で日出谷駅訪問記を終わります。合築駅舎が解体されて簡易駅舎となった例は、私が知る限り、この駅が初めてです。一口に合築駅舎といっても、実際に駅機能以外に運用されているかどうか疑わしい駅もありますから。
磐越西線は、現在も馬下~津川間が運休中で、「SLばんえつ物語」も運休中です。現在運転されている「SL夏休み体験号」もこの週末までの運転です。10月には「SLばんえつ物語」が運転再開するそうなので、9月中には全線復旧するでしょう。
次は、「東日本パス乗り継ぎ 2011」をお伝えします。
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