位置づけとしては、ほとんどおまけに近い、安いレンズ。作りもペロペロだ。フォーカスリングはどこじゃ~、といいたくなるような作り。まあ、そういうレンズだから、描写についてあれこれ目くじらたてるのはよそう、ペロペロな作りではあるけれども軽くていいではないか。そこそこ写っていればいいではないか。
キヤノンEFS 18-55 mm F3.5-5.6 ISに関しては、購入した人は、そんな感じて使うはずだ。
ところがどっこい、意外にも良く写るのである。EOS 40Dの液晶モニターで撮影画像を拡大して確認してみると、なんだかモヤーッとした描写なのだが(EOS 40Dの液晶モニターってそういうところがある)、PCの画面で見ると良く写っている。
安いレンズだからという先入観を取り除いて隅から隅まで眺めてみるに、なかなか立派ではないかと思うようになった矢先、信頼に足るレビューサイトで次のような記事を見つけた。
http://www.photozone.de/8Reviews/lenses/canon_1855_3556is/index.htm
完璧なレンズとは言わないものの、MTFに関して言えば、この価格のレンズとしては驚異的な性能となっている。やはりそうであったか。
そういえば、このレンズとペアを構成する片割れ、EFS 55-250 ISも少し遅れて販売が開始されたが、やはり評判はよいようだ。これは楽しみになってきた。キヤノンのAPSサイズ一眼デジカメに関しては3本のレンズ、EFS 10-22, 18-55, 55-250というコンパクトなセットと、必要に応じてマクロレンズを更に一本でほぼ事足りるではないか。