歩かない旅人

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嗚呼、稲田朋美女史名演説。3

2010-11-30 15:40:51 | 国際・政治
 昨日は。散々な目に逢い、どうにかしのぎましたが、今日で稲田朋美衆議院議院の国会本会議代表質問を雑誌『WiLL』12月号より全文掲載されていましたが、ほぼ全文写しておきたくなり今迄2日に渡り三分の一づつ書いて来ました。今日がのころの分です。
 前「文芸春秋」の編集長、堤堯氏と産経新聞政治部の久保紘之氏の連載対談《蒟蒻問答》第55回で、堤氏が「稲田朋美の代表質問見たかい?聞かせましたねぇ。一緒に中継をみていた女房なんか、「よくぞ言ってくれた。自民党もこうゆう女性を早く党首に担げばいいのよ」なんてべた褒めだ。新聞やテレビは冷ややかだったけど…」などと発言したあの名演説も今日が最終回です。
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『菅総理に問い質す!』稲田朋美(自民党)3
 さらに、鳩山前総理の政治と金について、鳩山氏は今年、参議院の予算委員会で西田昌司議員に裁判資料の提出を約束しておきながら、いまだに出しておりません。これは国会で当時の総理大臣がお約束になったことをいまだに履行していないということです。
 このような不道徳なうそが神聖な国会で横行するようでは、国民のモラルも民主主義も地に落ちてしまいます。早急に裁判資料の提出をされるよう求めますが、総理のご見解をお伺いいたします。なお、私の質問は、全て総理に答弁を求めています。官僚の用意した原稿を読まず、総理自身の、政治家としての識見あるご自身のお言葉でお答えください。
 最後に、今回の尖閣問題は、日本国民と政治家にさまざまな教訓を残しました。政治の究極の目的は、国家国民の安全保障にあるということ、そして領土を守るためには国民の覚悟が必要と言う事です。
 その意味で、総理が、6月の所信表明で、相手国に受動的に対応するだけでは外交は築かれない、時には自国のために代償を払う覚悟ができるか、国民一人一人がこうした責任を自覚し、それを背景に行われるのが外交であると言われたのは、まさしく言葉としては正しいと思います。しかし総理は行動が伴っていません。有言不実行なのです。
 わが国の尖閣諸島の領有権を守るためには、国民が自国のために代償を払わなきゃならないこともある、その覚悟なくして領土は守れません。たとえ尖閣は日米安保の対象でも、自主防衛の気概なくして日米安保は意味がないという事です。
 今年の8月15日、菅総理および菅内閣の閣僚は、ただ一人も靖国神社に参拝をしませんでしたが、いかなる歴史観に立とうとも、国のために命をささげた人々に感謝と敬意を表することができない国に、モラルも安全保障もありません。
 要は、言葉ではなく、守る意思と覚悟の問題です。その意思も覚悟もない菅内閣に、この国の主権も領土も国民の生活も国家の名誉も守ることができないことが明らかになった今、総理が為すべきことは、内閣を総辞職するか、一刻も早く衆議院を解散し、国民に信を問うことであることを申し上げ私の質問を終わります。(10月6日衆議院本会議代表質問速記録より)********************************
 【質問を終えて】。 稲田朋美。
 菅総理の答弁は官僚の作成した文章をただ読むだけのものでした。唯一、菅総理らしい部分といえば、冒頭で私の質問に対して大変厳しい言葉が並んでおりましたが、私も野党時代、かなり厳しい言葉を使っておりました。しかし、これほど汚い言葉は使わなかったつもりでありますとの発言ぐらいです。
 しかし速記録をお読みいただければ分かるとおり、つたないということはあっても、汚い言葉など全く使ってはいません。どの言葉が汚い言葉なのでしょう。菅総理が野党時代に使っておられた言葉と比較していただきたいと思います。テレビなどの報道でも「汚い言葉」の部分ばかり取り上げられましたが、ここがクローズアップされてしまうと、答弁全体をお聞きになっていない方、全文をお読みになっていない方に誤解を抱かせます。
 実際に、私の事務所の電話がパンクするほど「汚い言葉を使うな」と言う抗議の電話が殺到しました。菅総理の答弁がはらんでいる本当の問題は、このような一方的な言いがかりの部分ではありません。私が菅総理に投げかけた質問は菅総理の所信表明を受けたものであると同時に、総理の地位に就く人で人であればすぐに答えられて当然の国家観や政治理念に関するものばかりでした。
 にもかかわらず、中味のある答えを全く聞くことができなかったところに大きな問題があるのです。たとえば国会議員で唯一人、いわゆる従軍慰安婦問題でソウルで“反日デモ“に参加した岡崎トミ子議員を国家公安委員長に任命した件です。よりにもよってこの人を、国内治安のトップに任命する神経が分かりません
 この点について、菅総理は「本人は誤解を招く行動だったと反省している。内閣としては適材適所を心掛けている」とお答えになりました。しかし、一体誰が何を「誤解」したのでしょうか。岡崎氏が日本の議員でありながら、日の丸を破いたり、踏みにじったりしていた“反日デモ“に参加したことは紛れもない事実です。そういう人を「適材適所」と判断したというのですから理解の範疇を超えています。
 政治理念を問うても「国民主権の実現」「最小不幸社会」とのお決まりの言葉に終始し、自分の言葉で答えることをせず、官僚メモを棒読みし揚げ足を取る。あげく「汚い言葉」などとレッテルを張り、聞く側に問題があるかのような物言いをする菅総理の答弁からは、誠実さのかけらも感じられませんでした。代表質問の後に残ったのは激しい徒労感だけでした
 菅総理の答弁を聞いて居て最も強く感じたのが、菅総理は国民の怒りや喜びを、我が事として感じ取ることが出来ないという事です。今回質問した、拉致実行犯・辛光洙の釈放嘆願に署名した件にしても、総理は「そのような人物が入っていると確認しなかった」「もう何度も謝っている」などと答えていますがそれ以前の問題なのです。
 菅総理は、中学生の娘が拉致されて何十年も戻って来ないという状況に自らが置かれたらどのような気持ちになるのか、お考えになったことがあるのでしょうか。本当に「知らなかった」のかもしれませんが、その軽率な行動に対して、心から申し訳なく思うのが普通の感覚ではないでしょうか。
 今年の8月15日に出された「菅談話」についても同様です。あの日にあのような談話を出すことは日本人の心情に対して非常に無神経だと思うのですが、むしろ誇らしげに発表していました。国民がつらい目に遭っている時は心を痛め、なんとかその状況を打破しようと思う。国民の喜びは自分の喜びである。それが政治家の基本であるなのですが、菅総理にはそういった基本的な物が欠けているようの思われてなりません。
 尖閣の問題にしても「検察の判断は適切だった」と言うばかり。全く他人事のような答弁です。何故適切であると考えたのかを、ご自身の言葉で語っていただきたかった。尖閣諸島に関しては、たしかに自民党時代から一民間人が土地所有権を持っており、政府が借り上げているという状態になっています。
 目に見える実効支配をせず、民間人の立ち入りを許さずにきたことに関しては、自民党も反省しなければなりません。事態が変わったのですから、自民党は新しい提案をし、たしかにこれまではそうだったけれど、事ここに至っては目に見える形での実効支配が必要だというべきでしょう。できれば尖閣を国有にし、自衛隊を配備して実効支配を強化する。
 今は尖閣諸島に近ずくことも出来ませんが、「領土問題はない」と言う方針である以上、国民が上陸することは当然許されるし、菅総理が「国内法の範囲で検察が処理した」と言っている以上、「普通の島」として扱ってもいいはずです。
 日本の漁船が尖閣諸島沖へ殆ど行かないのは、聞くところによると尖閣沖まで漁に出ても、燃料代の方が高くつくからだそうです。にもかかわらず、中国の漁船が漁に出てくるとなれば中国政府が後押しし、戦略的に出て来ていると考えるべきです。中国にとっては、「尖閣を領土と主張する具体的な理由」などは全く関係ない。
 とにかく、中国の国内法で「尖閣は中国の領土である」という領海法を勝手に制定しており、後は実効支配さえすればよいと考えています。笑ってしまうくらい無茶苦茶なやり方なのですが、相手は終始一貫して実行して居る。それに対して、日本が事無かれ主義で譲歩したり、仙谷官房長官のように「日本も昔悪い事をしたのだから」などと自虐史観で中国を慮ったりする事は領土を明け渡すことにつながります。
 民主党からは「自民党時代からの外交の失策が現状を招いた」などとも言われます。そうゆう面もあるのでしょうが、少なくとも安陪政権では「価値観外交」、麻生政権では「自由と繁栄の弧」という外交姿勢を掲げ、実質的な中国包囲網を形成し、周辺国との結びつきを高める方針を打ち出していました。
 しかし、政権交代後は「東アジア共同体】や「東シナ海は『友愛の海』」「日米中正三角形」などと言い出し、菅総理も今回の答弁で「日中両国は一衣帯水」と明言しています。中国を包囲するどころか、むしろ中国に擦り寄る方針なのです。
 中国は今こそチャンスと考え、それに付け込んで領土問題をふっかけてきた。一日でも長くこの政権が続くよう、対日工作にも余念がない事でしょう。それに対する菅政権の危機感の無さは致命的です。今回の代表質問では、不思議なことに政権交代後の、ヒトラーユーゲントのような民主党一年生議員の一斉の拍手も野次もほとんどなく、自民党席からの拍手が目立っていたほどでした。
 菅総理の答弁中も、どこかしらけた空気が漂っていました。菅総理のあまりの態度に、党内からも共感を得られなくなったのでしょうか。民主党の中にも、このままでは日本が危ないと感じている議員がいます。また、尖閣の問題で国民には危機感が広まりました。今、保守政党、保守政治家は一丸となって対抗しなければなりません。
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 実にぶれのない、芯のある代表質問だと思い、だいぶ前ですが残しておく気になりましたもう2カ月近く経っていますが、菅総理は今かなり揺れている筈ですが、周りをみるとみんな確信犯みたいなのが取り巻いていますので、びくびくしながらも、開き直っているのでしょう。
 しかし、今回の内閣は悪過ぎます、特に社会党出身の閣僚は共産党よりたちが悪い面があります。日本を憎んで来た連中です、日本の良さに嫌悪してきた連中です。中学生クラスの見識しかないでしょう学校のクラス会です。世界は皆いい人ばかり。日本は昔悪い事ばかりしてきたから、素直に謝って、仲良く言う事を聞いて、こんなに豊かになったのだからと。好い気持ちでお金をばら撒いて来ました。
 自民党のリベラル派も似たような者でした。寄ってたかってあとどのくらいこの国は持つでしょう。心強い人が現れたものだと思います。我々も危機感を強めています。しかし今の自民党の執行部には期待できません。如何なって行くのでしょうか、民主党の内紛もみんな利口になって多数与党の身分に甘んじています
 尖閣ビデオもテレビから消えて話題にもならなくなりました。だから稲田朋美女史に期待してしまうのです。