訳も無く、強面で今この日本では、誰もこの人に、面と向かって貴方の考えは間違っている、「国益に反する行為だ」と、言える人が、一人も出てこないのが、何とも悲しい現実です。民主党の若い議員は。選挙の時自分が何を訴えて来たか、何をやりたいと思ってきたか、じっくり思いだして貰いたいと思います。
雑誌『正論』、12月号の中の記事【仙谷官房長官の“売国利権”疑惑を追う】。を書いた、国会新聞社編集次長・宇田川敬介氏の、なぜ易々と中国に屈したのか、と言う副題で仙谷氏の“売国利権”について述べています。一体何が売国に当たるのか、何を恐れているのかこの論文がすべてでは無いにせよ、その一端を覗い知ることができると思います。
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なぜここまで、仙谷氏はチャイナを庇うのかそこには、我々のうかがい知れない事情、あるいは一部の人にはばればれな事情があるに違いありません宇田川氏の文と私の妄想を織り交ぜて書いて行こうと思います。
≫領海侵犯の中国漁船が海上保安庁の巡視船に体当たりしてきた尖閣諸島問題で、いずれ菅直人政権が弱腰を見せるだろう事は、ある程度覚悟していた。だが、政治に多少関心のある人なら、こう考えたはずだ。《公務執行妨害で逮捕された中国人船長の拘留期限が5日も残って居た時点で、まさか冒頭のような忌まわしい映像を見せつけられようとは、思ってもみなかった》・・・と。≪
冒頭の映像とは意気揚々と凱旋将軍さながらに笑みを浮かべVサインを挙げて帰国したチャイナ漁船船長の映像です。何べんもテレビに映るその映像にはらわたが煮えくりかえった人も多かったと思います。
≫何せ、中国の横暴極まりない態度に国民の怒りが沸々と高まっていた時期である。ただでさえ紛糾必至のねじれ国会を直前にひかえ、内閣支持率を下げるようなことは出来まい。これまで政府自身が「法に基ずき粛々と対応する」と繰り返し表明してきた手前もある。(中略)。その意味で、あの時点での船長釈放は、ある意味で“果断”だったと言えよう。だが、その理由を「弱腰」の一言だけでは語れない。政権の命取りになる事を承知の上で釈放したからには、それ相応の、より大きな(プレッシャー)が働いていたはずである≪
より大きなプレッシャーとはどれを指すのでしょう。常軌を逸した大人げない嫌がらせはこの国の品位を著しく貶めました。どんな嫌がらせをやったか、代表的な物だけでも幾つか挙げる事ができます。
先ず、●大使を何度も呼びだして抗議して居ます、これは良くある事ですが夜中までを含めて5回も呼びだしたという事です。それを皮切りに●尖閣諸島に漁業監視船を派遣して来ました。●また東シナ海ガス田交渉の延期を通告して来ました。
また●李建国常務委員の訪日中止を通告。●大手企業が1万人規模の日本旅行を中止。●北京や上海で反日デモ。(ここで日本は10日間の拘留期限延長)。これに対して●日本との閣僚級の交流中止。●航空路線増便の交渉中止。●石炭関係会議の延期。●中国人観光団の縮小を表明。●温家宝首相が船長の「無条件釈放を要求。●レアアースの対日輸出禁止の報道。●フジタ社員拘束の報道。●スマップの公演中止などなど。
≫これを見れば分かるように、中国側の嫌がらせは、事件発生直後から執拗に繰り返されていた。にもかかわらず現政権は船長の拘留期限を10日間延長する事に異を唱えなかった。この時点での中国側の圧力は「法に基ずき粛々と対応する」と言う方針を覆すほどでは無かったということだろう。≪
しかし此の間、仙谷氏の狼狽ぶりはテレビの画面からも垣間見えました。その解決を如何するか、日本の立場で考えているとは到底見て取れませんでした。
≫しかし、勾留延長の決定から突然の釈放までの6日間に政府方針を百八十度変えるような何かが起こった。この間、新聞各紙の一面を飾った関連ニュースが二つある。日本向けレアアースの禁輸と、中堅ゼネコン「フジタ」社員の拘束だ。日本にはレアアースの備蓄が1年分もあり、直ちに経済に影響を及ぼすことはないからだ≪
影の総理と言われていますが、間違いなくそうだと言い切れると言えます。船長釈放の三日前から菅首相は訪米しており、留守を預かる仙谷官房長官は、指揮権発動さえ考慮に入れて法務大臣の首を差し出す覚悟だったと言えますが、財界が文句をつけて来たと言います、今の財界の首脳部は新チャイナで固まって居ます。
≫一方、フジタ社員拘束の衝撃は凄まじかったとみていい。事実、船長が超法規的ともいえる処置で釈放された25日の新聞各紙はいずれも以下のような「検察幹部」の見解を伝えている。《「邦人4人が中国で拘束されたことも心理的に影響した」と明かす検察幹部も居た(朝日新聞)》。《ある「検察」幹部はフジタの案件が影響した事を認め・・(毎日新聞)》《「最大の要因は日本人4人の拘束・・】ある検察幹部はそう打ち明け・・(読売新聞)》。《決定的だったのが邦人4人が軍事関連施設を撮影した疑いで中国当局に拘束された事件だ(産経新聞)》。≪
船長の釈放が「検察独自の判断」なんかでない事は、この日中状況では考えられません全ての新聞が何故「フジタ」の社員のニュースを、こうまでして一斉に報道したのでしょう。外国で違反行為をした日本人が外国の当局に逮捕拘束されるのは自己責任です。政府が一々乗り出したり、外交カードに使うことに違和感を覚えました。
≫全国建設労働組合(全建総連)の中の最大関心事は仙谷氏も言及した「建設国保」(建設連合国民健康保険組合)への国庫補助問題だ。一般の国民健康保険に比べ、全権総連組合員らが加入する建設保険は国が手厚く保護しており、国家補助率は平均50%近くに及ぶ。(中略)こうした中で開かれた定期大会だが、閣僚として出席した、長妻、仙谷両氏のスタンスは180度違った≪
もともとはこの業界は旧田中派越山会の独壇場でした。その筋から小沢一郎氏がその大部分を受け継ぎ今や与党になって盤石に見えたものですが、反小沢の急先鋒。仙谷氏がそのゼネコン利権に手を伸ばそうとしているというのです。
≫仙谷氏の狙いは何か。事情に詳しい複数の民主党関係者によれば、仙谷氏は全権総連を踏み台として、これまでおざわしに牛耳られていたゼネコン利権の手を伸ばそうとしているらしいのだ。ある民主党関係者はこう打ち明ける。「仙谷は最近、野中(元自民党幹事長)に急接近している。野中を通じて公明党を引き入れたいんだろう、だがそれだけが理由ではない。仙谷は野中の、全国土地改良事業団体連合会会長と言う立場にも強く惹きつけられているんじゃないか」≪
日本からチャイナに様々な名目で援助や賠償行為をしています。フジタの日本軍の戦後処理問題などは明らかに不法な賠償行為ですが、それらに熱心な利権議員がいるのです。野中などその最たるものでしょう。はらわたの腐った貪欲な議員を大物と持て囃すメディアの責任もありますが、ODAなど巨額なチャイナ利権も野中に取り入って手に入れようとしているというのです。
≫(中略)。したたかな仙谷氏は「政治と金」とも無縁ではない。彼は閣僚になってからも、兼職を禁じた大臣規定に反して複数の企業から弁護士の顧問料を受け取っていた。そして困ったことに彼は『国益』と言うものを一切考えない。今年8月、多くの心ある国民の反対を押し切る形で、いわゆる菅首相謝罪談話が発表された。この時仙谷氏が日韓基本条約で解決済みの個人補償請求問題を、躍起になって蒸し返そうとしていた事は、周知の事実だ≪
今とんでもない、平成の妖怪が、跋扈して居るのに自民党はじめ民主党の中でさえ、反乱がおきないという不思議な空間に居る事に戦慄を覚えます、民主党の松下政経塾出身の政治家となった日本の志士となるべき人達は何処で何をしているのでしょう。
日本の援助にたかる、利権議員が後を絶ちません、キックバックは10%~30%と言われています。一種のマネーロンダリングです。しかも日本の税金が回り回って、日本の利権議員のもとに戻って来るという、恥の文化というもっとも高貴な精神がないがしろにされています。
≫この明らかに国益に反する行為の背後には、彼が「友人」と公言してはばからない、高木健一氏の存在が見え隠れする。高木氏は仙谷氏と同じ東大出身の弁護士で、いわゆる「従軍慰安婦」の基礎問題を飯の種にしているような人物だ。もしも今回、個人補償請求が認められたとしたら、国は膨大な損失を被るが、高木氏は大儲けしただろう。仙谷氏は国益よりも高木氏との友情、イコール私益を重んじたと言える。(後略)≪
平成の妖怪、仙谷官房長官、妖怪などと、重みのある代物では有りません、単なるセコイ欲張りで地位にしがみつき、権力をひけらかす害あって利のない、災難だと思っています。民主党の中で変えようとしない限りあと3年も続くかと思うと、この国はとんでもないことになります。