真空管アンプの自作日記

しばらく中断していたアンプ作りを、また始めようかと思っています。
備忘録を兼ねてます。

6B4Gシングルアンプ 歪率検討

2021-01-27 13:00:22 | 6B4Gシングル
先日、残留雑音について、ある程度の結果が得られましたので、本日は歪率について検討してみました。
以下が、先日測定した、歪率です。

出力1Wでおおよそ1%程度の歪率です。いまいちですね。
ドライバー段と出力管の歪の打ち消しを全く考慮していないアンプなので、当然といえば当然の結果です。

これをもう少し改善してみようかと、イントラ(NC-14)の2次側に負荷を付けてWE408A(ドライバー段)の歪を増やして、歪の打ち消しを狙ってみました。
以下がその結果です。

とりあえず、実験なので、RcHについてのみの確認です。
NC-14の2次側に、47KΩ、22KΩを負荷し、1KHzの歪率を確認してみました。
NC-14の2次側OPENに比べ、いずれも歪率の改善が確認できます。
特に、22KΩを負荷した場合の改善効果は、顕著です。

数字だけみれは、22KΩを負荷し、万事メデタシメデタシなのですが・・・・
NC-14というイントラは、2次側開放で使ってこそという思いもあります。(聴感上からです。)

それで、いったん22KΩ負荷でしばらく使ってみて、最終的にどうするか決めようと思います。

6B4Gシングルアンプのカソードバイパスコンデンサー その後

2021-01-24 14:04:59 | 6B4Gシングル
先日再エッチング処理をした古い3種類の電解コンデンサーですが、その使用の可否の結論は、今一つはっきりしませんでした。
以下がその経緯です。
再エッチング(100V印加)開始後、漏れ電流については、ぐんぐん減り、10時間後には、どのコンデンサーも1μA以下となりました。
これはイケると思い、とりあえず容量を測定してみたのですが、ニチコン ゴールドを除き、やっぱり少し容量が少なくなっているように感じました。

上記画像中の赤い丸シールに書かれている数字が容量(μF)の測定値です。
残念ながら、ミューズとブラックゲートの容量が公称値よりマイナスしているようです。
これをどう考えるかです。
もともと電解コンデンサーの容量偏差は±20%ですから、製造直後から、マイナス側にある可能性もありますので、この容量の測定結果をもって、劣化と考えるのも早計ではないか。
つまりは、”いいかダメか判断できないかなぁ”というなんとも中途半端な結論になりました。
となれば、所詮遊びでやっていることと開き直り、”まぁ使えるだろう”と都合よく解釈することにして、ちょっと期待しているブラックゲートを組み込んでみました。


これで、早速音出しをしてみました。特に問題はなく機能しています。
で、肝心の音ですが、・・・・
たかが、カソード抵抗のパスコンを、中古で使えるかどうかもわからないブラックゲートに替えただけですから、正直、良いのかダメなのかよく判りません。
ただ、ここからは、与太話として、読んで頂きたいのですが、
まとわりつくような嫌な低音の出方が少し緩和されたような、されてないような・・・ちょっとだけそう思いました。



6B4Gシングルアンプのカソードバイパスコンデンサー

2021-01-21 16:19:56 | 6B4Gシングル
昨日、残留雑音については、ほぼ満足できるところまで結果が出ました。
次は、歪率で、これについてもう少し改善できないか検討するつもりです。ですが、歪率の改善については、手間と効果を考えると、今すぐに取り掛かる気がせず、後回しにすることに。
それで本日は、現在汎用品を使っている6B4Gの自己バイアス用のカソード抵抗をバイパスする電解コンデンサーを、音響用と称される電解コンデンサーに替えるべく、使えそうなものを、手持ちの部品の中から探し出してみました。
で、発掘した物ですが、以下の3種類が見つかりました。
・ニチコン ゴールドのチューブラー 100μF 160V・・・使用せずに放置したデッドストック
・ニチコン MUSE         330μF 100V・・・解体したアンプより取り出した中古品
・ルビコン ブラックゲート     100μF 100V・・・解体したアンプより取り出した中古品

いずれも音響用コンデンサーと言われている電解コンデンサーが普通に売られていたころに購入したものですから、それなりに古いものです。
一応安全第一ということで、再エッチングをしてみることに。
エッチング後、漏れ電流、容量を確認して使用の可否を判断しようと思います。

かなりいい加減な空中配線です。
10時間ほど通電してみようかと思います。

6B4Gシングルアンプ残留雑音

2021-01-19 21:01:33 | 6B4Gシングル
前回の報告にて、6B4Gシングルアンプの測定を報告いたしました。
おおむね思った通りのデーターだったのですが、せっかくですからもう少し改善できるよういじってみようと思います。
手始めに、残留雑音です。
Lchが0.5mV、Rchが0.55mVと無帰還のシングルアンプとしては、平均的な結果となりました。
まずこの残留雑音の源についてですが、B電源のリプルによるものと考えています。
ざっと確認したところ、整流管出口の入力コンデンサー(22μF)のところで10Vほどのリプルがあります。
これを5Hのチョークと330μFのリプルフィルターを通しているのですが、その330μFのところで実測17mV前後のリプルであることを確認しました。
これを、もう少し低減させてあげれば、良いわけです。
それで、10Hのチョークを乗せ換えてみることにしました。
幸いなことに、もともと組み込んだ、TANGO SC-5-150という5Hのチョークトランスと同サイズのTC-10-130Wという10Hのチョークトランスが手元にありましたの、これを組み込みますと、リプルは実測で11mVほどまで低下しました。
ただ、TC-10-130WのSPECは10H 130mA(許容電流150mA)ですから、そのままこのアンプ(6B4GとWE408のIp+アイドリング電流で140mAほど)に組み込むのはちょっと抵抗があります。
それで6B4GのIpを少し抑えるべく、カソード抵抗750Ωを820Ωに変えて、単管あたり5mA、2本で10mAほど電流を絞り、帳尻合わせをいたしました。
で、肝心の残留雑音の改善結果ですが、Lchが0.32mV、Rchが0.38mVとなりました。
とりあえず、これで残留雑音ついては、これでOKと致します。










6B4Gシングルアンプ測定

2021-01-15 22:37:44 | 6B4Gシングル
昨日、出来上がったと思われる6B4Gシングルアンプ測定を行いました。
用心のため、測定の前に、もう一度、回路電圧の確認をし、正しく電圧が出ていることを確認いたしました。


朱書きで記載した電圧が今回の電圧測定値です。
我が家のAC100Vですが、それなりに変動があります。時間帯にもよりますが、おおむね100~104Vを示します。
この測定時は103Vでした。
以上確認に上、アンプ測定いたしました。以下結果です。

・入出力特性

トランス結合のアンプなので、4Wを過ぎても比較的リニアに出力は増加しますが、オシロによる波形観測で、3.5W程度から正弦波の頂点が潰れ始めます。
最大出力は3.5Wといったところでしょうか。(入力は1.3V)

・歪率特性


う~ん。なにか、冴えない結果ですね。
明日以降これについては少し考えてみようかと思います。

・周波数特性




以上、ざっと測定した結果です。