真空管アンプの自作日記

しばらく中断していたアンプ作りを、また始めようかと思っています。
備忘録を兼ねてます。

46シングルアンプその後

2022-11-22 13:12:18 | 46シングルアンプ
出来上がって2か月ほどたつ、46シングルアンプですが、数日前に、カップリングコンデンサーを、手持ちのスプラグのビタミンQ(0.1μF 600V)に替えてみました。
その報告です。
物は、80年代製造のUSED品で、確か2A3のシングルアンプに組み込んでいたもので、その後、解体→ジャンク箱保管となったものです。
リードが、切り詰められていたので、実装上の問題から使いづらく、長い間ジャンク箱に放置されていたのですが、今回の46シングルアンプには、実装可能なリードの長さがありましたので、使ってみようとなった次第です。

とはいえ、製造から、30年以上経過したコンデンサーです。
絶縁性、容量を確認したほうが良いかなということで、出来る範囲で確認することに。
結果、容量抜けもなく、絶縁性も問題ないことが確認できました。優秀だと思います。
ただ、コンデンサーの耐圧600vに対し、手持ちの安定化電源が350vでしたので、350vにてリーク電流を測定しました。
とりあえず、350Vで、1μA以下となりましたので、問題ないものと判断しました。
それと、気休めですが、コンデンサーに100KΩをシリーズにしてその両端にAC100Vを50時間ほど入力して、エージング?してみました。
エージングの効果があるのかどうなのかわかりませんが、手っ取り早くエージングする方法として、ずいぶん昔に聞いた与太話をやってみました。

以下、ビタミンQをアンプ実装した画像です。(青色矢印)
いろいろなカップリングコンデンサーが簡単に交換ができるような、実体配線にしたつもりです。

これで少し使ってみようと思います。
一聴した感じでは、もともと使っていたASC X363より、厚みとかコクを感じさせる音
たけど、ASC X363の方が自然で、なじみのある音・・・
こんな感想を持ちました。
小出力アンプで小音量で使うことを前提で考えれば、ビタミンQを使ってみるのも、アリかなと思いました。

あと、上記とは全く関係ありませんが、底板を作りました。
通常、私のアンプは底板を付けていないのですが、シャーシ高さが30mm(内寸)と極端に薄いので、安全性を担保する意味で、底板を付けることにしました。
手元にあったアルミ板1.6mm厚より切り出しました。

46シングルアンプ銘板

2022-09-23 14:36:00 | 46シングルアンプ
先日出来上がった46シングルアンプに貼る銘板を作りました。
というのも、シャーシに一か所余分な穴(以下青矢印)があり、それを隠すべく銘板を付けることに。


もともとは、パイロットランプとしてΦ3のLEDを取り付けるための穴だったのですが、照光式のロッカースイッチを使ったために不要穴に・・・。
それほど目立つとも思えないので、このままでもよかったのですが、すこし前にヤフオクで入手したの刻印ポンチを使ってみたくなりまして、
お遊びのつもりで、以下のようなものを作ってみました。


<FUKUPAPA 2022>と刻印しました。ハンドルネームと製作年のつもりです。自分でもバカバカしいことをやっているなと思います。



46シングルアンプ測定結果

2022-09-16 14:33:18 | 46シングルアンプ
先日、ほぼ出来上がった46シングルアンプですが、測定の前に少し使ってみました。
その結果ですが、ほぼ満足いくものだったのですが、整流管を5Y3からSYLVANIA5931に替えました。
もともと、B電源電圧の関係から、5Y3を挿していたのですが、いろいろと差し替えて遊んでいるうちに、5931の方が自分の好みに合うように思いましたので、整流管出口の抵抗を50Ωから150Ωに替えて5931を挿しても実質のプレート電圧が300Vを超えぬよう調整しこれ標準球にすることにしました。
まぁ、もともとプレート電圧定格の250Vmaxを無視?して300Vをかける前提でスタートした違反アンプですから、いまさら整流管出口の抵抗を50Ωから150Ωに替えたからといって違反を回避できるわけではないのですが、とりあえず実質のプレート電圧が300Vを超えぬよう対策した次第です。


実質のプレート電圧は、295V内外になっています。


整流管出口に酸化金属皮膜抵抗150Ω 5Wを挿入

これにて、一応完成と思われますので、測定ベンチへ



とりあえず最大出力付近と思われる2W出力時の入出力を確認
上段は入力、下段か出力波形
想定通りの動作はしているようですから、この状態で一通り測定することに。
以下測定結果です。

1.残留雑音測定
入力ショートにてL-ch、R-ch それぞれ0.28mV、0.17mVとなりました。
無帰還、出力管交流点火ですから良い値かと思います。

2.入出力特性

ほぼ予想通りの最大出力約2Wです。

3.周波数特性


4.歪率特性



5.ダンピングファクター
On-Off法にて両チャンネルとも約2.8でした。

これにて完成にしようかと思います。

46シングルアンプ進捗報告9/3

2022-09-03 15:54:48 | 46シングルアンプ
昨日、46のフィラメント点灯電圧が、高すぎる旨の報告をいたしました。
本日は、これを解消するべく0.22Ωの抵抗を挿入し、対策しました。
それと、当然ですが、WE403Aのヒーター点灯電圧も確認しますと、たいぶ高めの供給電圧となっていましたので、これについても1Ωの抵抗を挿入して対策しました。
余裕のありすぎる電源トランスを使えば当然の結果といえるのですが、組みあがっているこの状態で新たに抵抗を挿入するとなると、結構面倒です。挿入する抵抗の実装に少し苦労しました。
最初から、入れておくほうがベターだと思いました。
あと、ついでと言ってはなんですが、整流管出口に50Ωの抵抗も挿入することにしました。
整流管出口のコンデンサーに手持ちの関係で33μFを入れたのですが、5Y3には、ちょっと容量が多すぎるような気がしましたので、50Ωを挿入してお茶を濁すことに。

以下対策後の回路図と実装画像です。






46シングルアンプ進捗報告9/2

2022-09-02 14:18:42 | 46シングルアンプ
昨日、測定の準備をした46シングルアンプですが、測定前に、現状の回路を書いておいたほうが良いだろうということで、現状の回路図を書いてみました。

----昨日(9/2)公開の回路図に誤りがありました、お詫びして以下の回路図に差し替えいたします。---9/3追記及び差し替え--------



ついでに各部の電圧を測定しましたのでそれも合わせて記入いたしました。
ここで、一点問題を確認いたしました。
46のフィラメントに印加している電圧が思っていたより、大きいのです。
中央値2.5Vに対し2.8Vを超えた電圧が印加されています。
電源トランスに余裕がありすぎることが原因で、ある程度予想の範囲なのですが・・・
一般的には±5%ぐらいは許容範囲かとは思うのですが、さすがに+10%を超えるとなると対策する必要性を感じます。
まぁ、0.2Ω程度の抵抗を挿入して電圧を降下させてあげれば済むことですから、こちらを先に片付けることとします。
面倒ですが仕方ありません・・・。