真空管アンプの自作日記

しばらく中断していたアンプ作りを、また始めようかと思っています。
備忘録を兼ねてます。

6B4G PP 回路検討3

2016-09-28 10:45:41 | 6B4G PP アン...
先日の回路検討で、イントラNC-16を使った2段構成のドライバー段について検討しました。
特に変わったところもない無難な構成だったと思いますが、何か面白味に欠ける感じがしました。
それで、別の構成を考えてみましたのですが、これについてちょっと検討してみます。
以下をご覧ください。


差動一段の構成です。
7119/E182CCは、Ipを20mAぐらい流す動作点を設定してあげれば、Rpは、2.5KΩ程度で、μが24前後になると思われます。
NC-16は、1次シングルで使用の場合、一次巻き線をシリーズに結線してインピーダンス7KΩですから、
プッシュプルで使う場合は、それぞれの巻き線のインピーダンスは、1.75KΩとなりますので、
ちょっとRpが高めですが、7119/E182CCの差動プッシュプルのドライバー段もちょっと面白いかもしれません。
ただ、入力感度の悪いアンプ(6B4Gをフルスウィングするには、1.4Vrmsの入力が必要)であることや、イントラにこれだけの電流を流して
果たしていいのだろうかなどなど、少し考えてだけでもいくつかの問題が思い浮かびます。
やっぱりちょっと実現は難しそうです。

次回もう一つ別案がありますので、その検討を報告いたします。

6B4G pp 回路検討2

2016-09-23 13:10:32 | 6B4G PP アン...
昨日出力段について検討しましたので、本日はドライバー段について検討しようと思います。
出力段とのカップリングは、TANGOのイントラNC-16を使いますので、これをどう使うかを考えてみたいと思います。
NC-16には、親切にも使い方が記載されたデーターシートが添付されていますので、まずはこれに従って検討してみます。



このデータシートによれば、ドライバー管は、Rpが5~10KΩの球を使って2次側を開放で使うのがよろしいとのことが書かれています。
12AU7、6FQ7、12BH7A などなど使えそうな管種はいくらでもありそうです。
これらの管種を使って、動作領域がカットオフ付近にならないようにある程度Ipを流してあげれば、良い結果が得られそうですね。
ついでに、利得について検討します。
出力段の6B4Gのバイアスは、-45Vです。これより、必要な入力は、32Vrms(=45/√2)となります。
一応私のアンプは1Vrmsで最大出力になるようにしようと思っていますので、32倍ほどの増幅が必要となりますので、
先にあげた管種であれば、2段増幅にすることになりそうです。
ですが、だいぶ利得が余分な感じです。
余る利得は、ある程度負帰還で調整していくことになると思います。以下御覧ください。


細かいことを言えば、初段と直結するのがいいのか、C結合がいいのかとかとか考えるところもあるのですが、
あまりにも無難すぎて、面白味がないですねぇ。改めて、作る意欲がわきません。

で、他の構成を2案ほど考えてみました。
次回これについて、ご報告したいと思います。


6B4G PPアンプ 回路検討1

2016-09-22 13:06:07 | 6B4G PP アン...
今回のアンプですが、手持ちの部品の有効活用が大きなウェイトを占めています。
そんなわけで、非難覚悟で言えば、気楽に作るジャンクアンプなんで、回路の検討なんて、あまりまじめにはやりません。
適当でありますが、平にご容赦!

で、手始めに出力段を考えてみます。
A級PPですから、普通に考えれば、
5KΩのOPTで、球の静止時の動作は、Ep=250V、Eg=-45V、Ip=60mA
こんな感じになります。
で、手持ちの5KΩ PP用のOPTを探してみますと、
LUX OY15-5KHP、TANGO U-405がありました。
あと、5KΩではありませんが、TANGO XE-60-6.6があります。
この中からどれかを選ぶということになります。
まぁどれでもOKなのですが、今回はXE-60-6.6を使うことにしました。
6B4G PPにはちょっともったいない気がしますが、どうせ使っていないのだから使ってしまえということです。

それに、個人的なことを言えば、インピーダンス6Ωのスピーカーも普通に使用できる利点も見逃せません。
インピーダンス6Ωのスピーカーであっても、8Ω端子に接続した場合、見かけ上は、5kΩとして動作しますので、
終段の6B4Gの動作は、カットオフの領域にかからず、A級動作となります。
最近のスピーカーのインピーダンスは6Ωが多いですから、こうしたほうが、かえって使い勝手が良いと考えました。



TANGO XE-60-6.6
平田電機時代のもの
こういった良いトランスが簡単に購入できた時代が懐かしい!



手持ちの6B4G

2016-09-21 13:20:02 | 6B4G PP アン...
とりあえず手持ちの6B4Gを集めてみました。



左側より、RCA(ソ連製)、ZAERIX(ソ連製)、SYLVANIA、RAYTHEON、TUNG-SOL
RCAは、フェイクプリント品のような気がするけど、球自体の出来は良さそうです。
今回は、これを使うつもり。



6B4G PP どんなアンプにしようか。 

2016-09-19 23:50:48 | 6B4G PP アン...
ずいぶん以前に、6B4G PPを試作したことがあります。
シルバニアの2枚プレートの6B4Gを使い、OPTにTANGO XE60-6.6に使ったA級PPアンプと記憶しています。
当時の私は、PPアンプであれば、ほぼすべて、カソード結合型位相反転でやっていましたから、このアンプもその法則にのとっり
確か初段が東芝5687のSRPPを、相反転段も5687を使って、低インピーダンスで6B4Gをドライブするといったアンプでした。
ただこのアンプは、それほど使用せず、解体してしまいました。
なぜ解体してしまったかといいますと、トランスを他に転用して別のアンプを組もうかなど、浮気心がもたげたのが理由なのですが、
最大の理由は、その出てくる音が気に入らなかったのです。
というのも、ほぼ同時期に、回路図も引かずに、手持ちの部品で気楽に作った6B4Gシングルアンプ(イントラ結合)のほうが、
個人的には納得の音で、それに比べると、・・・・このアンプ今一つとなった次第です。

で、今回再度、6B4G PPを組むにあたって、前と同じでは意味がありませんから、新たなネタだしをする必要があります。
まず、前作で使ったカソード結合型位相反転は、パスするとすると、イントラで結合するのが面白そうです。
幸い、手元に、TANGOのイントラNC-16がありますので、これを使ってみるのが、良さそうです。
これでしたら、大変シンプルな回路構成のアンプができそうです。

また、終段は、A級PPがいいかなぁと考えています。
これでも6W程度の出力は取り出せるはずですから、個人宅で使用するアンプということであれば、まぁOKでしょう。
それに、こうしておけば、終段だけですが、差動アンプにすることも可能ですから、楽しめる巾が広がるように思います。

だんだん考えがまとまってきました。