真空管アンプの自作日記

しばらく中断していたアンプ作りを、また始めようかと思っています。
備忘録を兼ねてます。

6B4G PP その後

2017-02-04 22:05:10 | 6B4G PP アン...
過去に私が作ったプッシュプルアンプは、どれも、これと言って欠点は感じられないけど、なにかもう一つ納得できない感じがありました。
音の広がりは、作った当初は、なかなか良いものがあるなぁなんて思っていても、しばらく使い込むと、良いと思っていたその広がり感が
ピントがぼやけて滲んだように感じ、「あ~ やっぱりシングルアンプのほうが性に合ってる!」となってまたシングルアンプを使いだす
という繰り返しでした。
一方、シングルアンプは、広がり感は後退するけれど、プッシュプルアンプで感じるような、変な広がり感はなく、聞いていて心地よい
アンプといえると思っています。

で、今回の6B4G PPアンプです。
今まで作ったプッシュプルアンプは、すべてリークムラード型のアンプでしたので、これを変えてみるべく、イントラ結合を試みた次第です。
イントラ結合で、プッシュプルアンプを作ったらどうなるのだろう?
イントラ結合にすれば、今まで作ったプッシュプルアンプとは、違ったものができるかもしれないと思うに至り、イントラ結合のプッシュプルアンプを作ってみたわけです。
完成から、約一か月の使ってみた感じですが、その目論見はある程度当たっているように感じています。
リークムラード型のアンプとは、やっぱり違っていて、ピントがぼやけた感じは無く、心地よく音楽を聴けるように感じています。
ちょっと乱暴な言い方をすれば、シングルアンプとプッシュプルアンプ(今まで作ったリークムラード型)の中間のような感じでしょうか。
もう少しこのアンプ使ってみようと思っています。

それとこのアンプを聞いてみてもう一点面白いことを経験しました。
6B4Gの自己バイアス回路に遊びのつもりで設けたスイッチがあるのですが、このスイッチのONーOFFで、わずかですが音が変わるようです。
スイッチON状態では、上下の6B4Gのフィラメントをパスコンを介してグランドに接地するのごく普通のA級プッシュプルとなりますが、スイッチoff状態では、上下の6B4Gのフィラメントをパスコンでつなぐ差動風?の動作となるようなお遊びを入れたのですが、このスイッチがOFFのとき、例の滲み感がさらに少なくなるように感じました。
個人的には、こちらのほうが好みに近いので、完成後は、ずっとこのスイッチはOFFで使用しています。

6B4G PPアンプ完成

2017-01-11 19:39:26 | 6B4G PP アン...
年末の忙しい時に、無理して測定した6B4G PPアンプですが、とりあえず完成ということにしました。
以下最終回路です。



ついでに、各部のディテールを画像を収めましたので、公開いたします。ご笑覧ください。

プッシュプルアンプの割には、内部はスカスカです。
このぐらい余裕があると、メンテは楽にできるはずです。


初段周り
ヒータ配線は、ヨリをかけなかった。


出力管周り
ハムバランサーはボリュームホルダーを使って取り付けています。


出力トランス周り
トランス取り付けネジを使ってシンチのラグ端子板を取り付けました。


整流管周り
33Ωのセメント抵抗は、最後の最後に電圧調整のため、無理やり取り付けたため、変な実装となってしまいました。


電源トランス周り



電源の電解コンデンサーの実装方法
タカチのKC4-10-13というアルミケースを追加工して利用しています。
シャーシ内部に実装するより、熱の影響を受けず、よい方法ではないかと思っています。
また、交換も簡単にできます。

こんな感じで何となく完成です。
これで、少し使ってみようと思います。
ちょっと聞いてみた感じでは、悪くないと思っています。





6B4G PP 測定結果

2016-12-29 00:06:13 | 6B4G PP アン...
年末は何かと忙しいものです。
普段さぼっていた掃除やら、親戚のお付き合い、年賀状などなど次から次へと目まぐるしくこなしていかなければいけません。
そのようなわけで、まとまった時間をアンプいじりなどに割けないので、ちょっと時間がかかってしまいましたが、何とか測定終わりましたので
結果報告いたします。



出力7Wを超えたあたりから、正弦波の頭が潰れはじめますので、最大出力7Wというところでしょうか。
この時の入力は1.2Vrmsで、予想通りの結果でした。
残留雑音は、1mV以下は、何とか達成できたようです。
少しいじってみた感じでは、出力管にかなり依存するようで、低雑音のものを選んで挿せば、0.2mVぐらいに収まるものもあるようです。
いずれにしても、6.3V点火の直熱管の交流点火ですから、まぁまぁの出来かと思っています。



あまり、パッとしない感じですが、特に致命的な問題もなさそうなので、これでOKということにしました。

あとクロストークと出力インピーダンスを見ようと思ったのですが、面倒になってしまいました。
ということで、出力インピーダンスだけを、0.75W時の1kHzのワンポイントをON-OFF法で確認しました。
両チャンネルとも2.7Ω程度でした。


<使用機器>
・HP339A、フルーク45、菊水AVM13、アジレントDSO3062A


6B4G PP 測定中

2016-12-22 15:01:11 | 6B4G PP アン...
本日、6B4G PPアンプの測定を始めました。


測定するのはずいぶん久しぶりなんで、準備に手間取りました。


とりあえず、入出力特性を取りました。
今日はここまででコーヒーブレイク。
昭和な人間なんで、やっぱりグラフ用紙が手放せません。