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サイプレス

鬱病になり不安定な毎日。今は宝塚熱が再燃して、これがいい処方箋になっています。

愛・アムール

2013年10月20日 | 映画


今日は、「愛・アムール」というフランス映画を鑑賞。

妻に介護が必要となり、献身的に介護する夫。

介護すればするほど、周りとの亀裂と言うか、自分たちの世界に

入っていく・・・・そして、悲しい結末をむかえるという、

なかなかハードな内容の映画。

もはや、映画と言うよりは、「現実」にしか見えない。


看護士を頼んでも、妻が嫌がることは、自分も又嫌なことなので、

どんどん自分たちの世界に入っていく夫。

どこの国でも、当たり前だけどある問題なんだな~と、実感。



ここの映画館は、二本立てが基本なので、

イギリス映画でダスティン・ホフマン監督の「カルテット」。

なんだかんだと言いながらも、こちらの高齢者は、

夢があり希望がある人たちでした。(笑)

二本立てで、当然お腹がすくので、おにぎり持参です。(笑)

今日は、しその塩づけでくるんでみました。





海と大陸

2013年09月15日 | 映画
海と大陸


イタリアのシチリアからまだ離れた小さな島。

伝統的な生き方を守ろうとする老人とまだ自分の生きる道が見えない孫と

それをとりまく物語。


何年か前に、シチリア等に、アフリカなどからの多くの難民が押し寄せていて、

どう対処するかEUとして悩んでいる・・・というような記事を読んだ。

難民としてたどり着くことが出来ずに、命を落として岸に打ち上げられる人々の数も多いという。


そんな問題を抱えた島での話。

伝統的な漁師の生活に、誇りとそのルールで生きている祖父。

孫は、母が新しい生活を大陸でしたいという言葉にも、

祖父の言葉にも、自分自身が飛び込めずにいる。

そんなとき、不法入国をしようとする難民たちに出会う。

「おぼれているものは救う」のが漁師のルールだと、違法行為になる難民を救助する。

この中の難民を匿うことによって、彼らに内なる変化が・・・・。

南イタリアの明るい太陽と綺麗な海の開放感と対照的な閉塞感が島民にある。

その中での人間的な葛藤や共鳴。

ラストの孫が海へ船を漕ぎ出しているシーンは、なんだか

物理的に難民であるとかどうかではなく、みんなが難民なんだな・・・と、

思った映画でした。




レ・ミゼラブル

2013年08月07日 | 映画
春の公開の時には、気になっていたけれど観にいけず、

小さな映画館でやっているのを見つけたので見てきました。


好きなミュージカルだということもありますが、

登場人物が、それぞれに背負っているものや、努力ではどうしようも

ない・・・さまに、もう、涙・涙。

本編を、いい加減泣いて過ごしたのに、エンドロールで、

再度泣き、グスグスの状態で映画館を後にしました。

感動したいときに、泣きたいときに、観るのがよさそうな映画です。

映画 阪急電車

2011年05月08日 | 映画



今日は、映画「阪急電車」を鑑賞。

この映画は、他の地域はともかく阪神間に住む人間にとっては、
とっても興味のある映画だと思う。

GW最終日の今日も、朝9時過ぎに映画館に行ったので、10時の分がなんとか
見られたけれど(でも、かなりやばかった)、終わって12時過ぎに出てきたら、
13時の分は、完売していたし、16時ごろの分は残席わずかになっていたし・・で、
やっぱり人気の映画。

本でも人間の描き方が上手かったけれど、映画の中でも
沢山の人物のストーリーを簡潔にまとめながら、それでいて、そのエピソードを
切れずにみせていくところがしっかり受け継がれていたので、
単なる観光案内映画にはなっていない。

人間関係のドラマのせいか、子供がいなかったので静かに鑑賞できるし、
こんな人気映画にしては不思議なくらい、最後のクレジットが
終わるまで皆座っているので、本編の映画の感想とは違うけれど、かなり新鮮だった。

主演の中谷 美紀もいい。(彼女は、電車男といい、つくづく電車に縁がある(笑))
あと、個人的に最近の若手の中で気にいっている戸田 恵梨香は、
自然でリアルな演技が相変わらずいいな~。

南 果歩も、こんなことで悩んでいる人は多いから、共感を呼ぶしな~。

派手なアクションものでも、すごい恋愛ものでもないけれど、
日常にある、「あるある」っていう気持ちを良く現している作品だと思う。

写真は、この間観劇のついでに撮ってきた、宝塚大橋からみた「生」です。



英国王のスピーチ

2011年03月03日 | 映画
英国王のスピーチがアメリカのアカデミー賞を取った。

そんなことが無くても観たい映画だったけれど。
立ち見が出るほどの盛況ぶりはアカデミ賞の賜物だろう。

アカデミー賞は、その時のアメリカ人の気分を知るには
もってこいの指標となる賞で、自分達に自信がなくなったときは、
自分達を鼓舞するようなアメリカ映画が、賞を取る。

それなりに自分達に自信があるときは、外国の映画にも
目を向ける余裕ができる・・・・と、素晴らしく、分かりやすい。(笑)


そういう意味では、アメリカは、若干の余裕がある時期なんだろう。


映画は、実在のイギリス国王ジョージ6世のお話。
彼のお兄さんは、「世紀の恋」「王冠をかけた恋」といわれた、
エドワード8世。
後に、その王冠をかけた恋人に「彼のやったことは王冠を
捨てただけ・・・」とまで言われたが、この彼の行動によって、
国王としての教育を受けていない弟に国王の座がやってきたのだ。

重度の吃音があり、それをどう克服したか・・・・、
そして、こんな形で王座に着いたにも拘らず、
第二次大戦を精神的にイギリス国民を支えた国王となり、
その職務に忠実にあろうとした彼の評価は今もって高い。

この話は、以前から舞台化やドラマ化の話があったらしいが、
妻である、エリザベス王大后が存命の間は難しかった話らしい。

で、肝心の映画だが、主演のコリン・ファースは私世代には、
「アナザーカントリー」が強烈。
個人的には、真珠の耳飾の少女とか、マンマ・ミーアとかが好きなんだけど・・・ね。
(笑)


言語矯正士のジェフリー・ラッシュは、パイレーツ・オブ・カリビアンとは
当たり前だが全然違う。


妻役のへレナ・ボナム・カーターは久しぶりに特殊メイクではなくて・・・。(笑)

以前はコルセット女優とまで呼ばれたが、上流なそれでいて自由な雰囲気を
出している。

この三人の個性的な演技が面白くて、あっという間に終わってしまった。

それにしても、虐待とも取られる育ち方をした、ジョージ6世。
その影響から、極度の緊張を強いられて、吃音に悩むようになった・・・
本当に人が育つ環境は恐ろしいです。

映画 バーレスク

2011年01月30日 | 映画
主演がシェールとクリステーナ・アギレラのミュージカル映画
と聞けば観にいかなくては・・・・。

と、年末から思っていたけれど中々時間が取れず。
いや、有り余るほど時間はあったのだけど、全く動けない日々が
続いていたからだ。

で、やっと観てきました「バーレスク」。

シェールは、御歳64歳とは思えないスタイルと存在感で圧倒してくれます。

アギレラは、初めての映画出演と言うことだったけれど、
ストーリー自体がアメリカン・ドリームと正義はかつ!!みたいな
ラブストーリーだったので、演技自体はなんとも判断しがたいけれど、
彼女の低音から高音までの声の伸びがやっぱりとても素晴らしくて、
ダンスもいい。

彼女自身が、小さいので周りの身長を高い人で揃えていて、それが返って
彼女を引き立たせる演出はいい!!


彼女達は、もともと歌い手なので・・・。

シェールは「ビリーブ」こっちは、ダンスミュージックでこれまたご機嫌!!

アギレラの古い曲で、観月ありさが「ナースのお仕事」でのテーマ曲として
カバーした「ジニー イン  ア ボトル

好きな曲は「ビューティフル」なんだけどね。(笑)

武士の家計簿

2011年01月01日 | 映画
親子三代にわたってのお家芸の「そろばん」で
激動の時代を歩んでいく一家の話だったのだけど、
正直、家計の建て直しに重点をおくのか、お家芸を継いでいくのか、
どちらつかずの脚本でよく判らなかった。(笑)

むりやり家族愛に話を持っていかなくても、冷静に家計の
見直しを丁寧に描いてもよかったような気がする。

出てきている人に対して、感情の移入が難しくて私には不向きだった。

ただ、仲間 由紀恵の日本的な所作が大河の時より格段に
美しくなっていたので、「すごくお勉強しているんだなぁ~」
というところが私にとっては、一番の見所かも?

寒かったけれど、三宮から神戸までぶらぶらしたので
写真をアップしました。


ヤマト―SPACE BATTLESHIP

2010年12月09日 | 映画
ヤマトを観てきた。

公式HP 


実は、木村 拓哉は苦手である。(笑)
綺麗な顔立ちなのは充分わかるのだけど、お芝居でみる彼は、
いつも同じでちょっと斜に構えたような、人を小ばかにしたような演技をするので私はいやだった。
どこか「俺様」でどこでいつみても木村 拓哉としか感じなかった。

なのでCMで充分と思っているほどだ。

何にしろ、いつみても「一緒」なのは、嫌いなのだ。(笑)

でも、小さい頃からの「ヤマト」がどこまで今の技術で
表現されるのか・・・特に「波動砲」には興味シンシンだった。
この誘惑に勝てず観たのだ。

結論的に言えば、いつもの木村 拓哉だなぁ~と、思うお芝居ではあったけれど
ある意味彼の実際の年齢より、若い役の設定だし、それに彼には、
その若者の若さ・青さを今までも求められる役だし(実際彼は青臭い役が今までも多かったように個人的には感じるが)、その意味では「古代 進」はどこまでも青臭く、若い。
そこに助けれて、また周りの布陣が本当にいいので個人的には気にならなかった。 

森 雪は、当初沢尻エリカだったようだが、黒木 メイサになって
(台本も手直しされたのかも知れないけれど、)クールで
任務をバリバリこなすキャリアウーマンだった。
でも、底流に流れている温かさを感じさせるクールさで
これは観ていて気持ちよかった。

語りたい人はたくさんいるのだけど、沖田艦長の山崎 努は圧巻です。
映像を通してこれだけの威圧感を感じる人だったので、
撮影現場にいた人はすご~く圧倒されただろうな~と、思います。

それにしても、久しぶりに話題の映画をみたら
隣のご婦人方3名がにぎやか。(笑)
家のテレビと間違えているんじゃないかと思うほど。

戦闘シーンでは「あ~」「かわいそうに」「なんてひどい」
愛を語るシーンでは「この2人そういう仲やったんや・・・」(笑)

なんで観に来たのか知らないけれど、こんなご婦人方まで
動員する「ヤマト」はある意味本当にすごい!!


追記:帰りに病院に寄って映画が思っていたより良かったと話した私に、
Drが放った言葉

「芝居の不味い人が演じていても、見ることが出来る工夫がされて
いたんですね」

そうです。そうです。
皆、彼の芝居が不味いのは思っているんだと笑ってしまった。

映画カサブランカ

2010年11月25日 | 映画
昨日、BSで「カサブランカ」を放映していた。

あの有名な台詞、「君の瞳に乾杯」が随所にちりばめられている。

この映画でのハンフリー・ボガードの渋さは並大抵ではない。(笑)
今の俳優でこんな渋さを持っている男っているかな~~
と、思ったりしたけれど、すぐに思い当たらない。
なんというか、男くさい渋さなのだ。
もっと、すっきりした渋さなら思い浮かぶのだが・・・・。

イングリット・バーグマンも久しぶりに見たけれど、
北欧系の美人だし、なにか不安にさせるような、
美しさだな~と、しみじみ。


それにしても、うちの祖母は、ハンフリー・ボガードの大ファンで、
亡くなる前に意識を取り戻して、家族に
「ボギーが迎えに来たから、行くわ」
と、言って亡くなったそうだ。

これは、今でもうちの家族の中での語り草で、
集まると必ずこの話が出てくる。

きっと、今頃ボギーの渋さに気がついた私に
祖母は笑っているだろう・・・な。

映画「プレシャス」

2010年05月05日 | 映画
友人のお誘いを受けて映画「プレシャス」を観にいって参りました。

主人公は、16歳のもうすぐ第二子を出産するハーレムに住む中学生。
物心ついたときから、母親から精神的虐待、母の彼から性的虐待を
受けていて、自分は誰にも必要とされていない・・・と感じている
ちょっと自暴自棄な女の子。
子供は、2人とも母親の彼の子供だ。

と、聞くとめちゃめちゃ暗いテーマだけど、重いテーマを
ちょっと和らげてくれていたのが、彼女が妄想する白人の彼を持つ!!
とか、モデルになる!!というシーンが、絶妙に挿入されていたからだと思う。

中学を退学になって通いだしたフリースクールで彼女は段々変わっていく。

全編を通して、ほぼ女性だけが登場し、唯一看護助手だけが男性。
その男性は、レニー・クラビッツ。
もう私世代には、格好よすぎる。(笑)
おまけに、ソーシャル・ワーカーは、マライア・キャリー。
おいしすぎる・・・。(笑)
話を戻すと、この女性だけが、出ててくることにも大いに興味がある。
大概、性的虐待を受けた女性は、男性がいるところに行くのも
話すのも、ものすごく恐怖心を持つ。
そんな所にも、この映画が持つリアリティーさが伺える。

それにしても、虐待問題は根が深く幅が広い。
おまけに、家族による虐待は表に出にくい、というかどの時点で
通報して良いのか私ならものすごく悩んでしまう。

おまけに、虐待されている子供は決して親が悪いとは言わない。
自分が悪い子だから・・・と、周りの大人に言うのだ。
この言葉を真に受けてはいけないのだけど、実にどのタイミングで
その子供の心を開いてもらえるか・・・・・難しいな。

でも、20年前にスザンヌ・ヴェガが「LUKA」で児童虐待を
歌ってから日本でも、この手のニュースを見ない日はないくらいになっている。

これから、20年後の日本では精神的・性的虐待が(今も現前としてあるけれど)
顕在化してくるのかもしれない・・・と、将来の日本に置き換えて
そこでブルーになった私です。