友人のお誘いを受けて映画「
プレシャス」を観にいって参りました。
主人公は、16歳のもうすぐ第二子を出産するハーレムに住む中学生。
物心ついたときから、母親から精神的虐待、母の彼から性的虐待を
受けていて、自分は誰にも必要とされていない・・・と感じている
ちょっと自暴自棄な女の子。
子供は、2人とも母親の彼の子供だ。
と、聞くとめちゃめちゃ暗いテーマだけど、重いテーマを
ちょっと和らげてくれていたのが、彼女が妄想する白人の彼を持つ!!
とか、モデルになる!!というシーンが、絶妙に挿入されていたからだと思う。
中学を退学になって通いだしたフリースクールで彼女は段々変わっていく。
全編を通して、ほぼ女性だけが登場し、唯一看護助手だけが男性。
その男性は、レニー・クラビッツ。
もう私世代には、格好よすぎる。(笑)
おまけに、ソーシャル・ワーカーは、マライア・キャリー。
おいしすぎる・・・。(笑)
話を戻すと、この女性だけが、出ててくることにも大いに興味がある。
大概、性的虐待を受けた女性は、男性がいるところに行くのも
話すのも、ものすごく恐怖心を持つ。
そんな所にも、この映画が持つリアリティーさが伺える。
それにしても、虐待問題は根が深く幅が広い。
おまけに、家族による虐待は表に出にくい、というかどの時点で
通報して良いのか私ならものすごく悩んでしまう。
おまけに、虐待されている子供は決して親が悪いとは言わない。
自分が悪い子だから・・・と、周りの大人に言うのだ。
この言葉を真に受けてはいけないのだけど、実にどのタイミングで
その子供の心を開いてもらえるか・・・・・難しいな。
でも、20年前にスザンヌ・ヴェガが「LUKA」で児童虐待を
歌ってから日本でも、この手のニュースを見ない日はないくらいになっている。
これから、20年後の日本では精神的・性的虐待が(今も現前としてあるけれど)
顕在化してくるのかもしれない・・・と、将来の日本に置き換えて
そこでブルーになった私です。