中小企業診断士 福田 徹 ブログ

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卵が先か鶏が先か~不況対策と財政赤字

2010年07月07日 | 福田徹の視点

 「企業様を元気にして日本の明るい未来をつくりたい」

 皆様、おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。


 日本の財政赤字が急激に拡大したのは、バブル崩壊後の不況による税収減の状況にあって、その不況対策に支出を増やしたからでしょう。

 税収が減っているのに政府の支出を増やしてきた、これが財政赤字急拡大の原因です。

 今は緊急時だからといって支出を増やすことに慣れてしまい、いつの間にやら20年近くの時が経ちつつあります。

 このことに多くの国民は気付いているように感じます。

 菅首相の「消費税増税論」提起もあって、選挙直前のこの時期には「このままではいけない」というところ位までは国民のコンセンサスが得られつつあるように、私は感じています。


 しかし、「このままではいけない」の答えが、「消費税増税」だけというのはいただけないと思います。

 それよりも前に、もう一度、支出を減らすことの方に議論を向けるべきなのではないでしょうか。

 もうやり尽くしたということは、けしてありません。


 0ベースで考えれば、もっともっと減らせるはずです。

 これは企業再生の現場では、普通のことです。


 ちなみに、ここで言う0ベースで考えるというのは、役人が考える前年度と同じという意味ではありません。

 この予算がなかったとしたらどうか、他の方法でカバーできないかと、地方や民間、NPO、個人などを巻き込んで、とことんまで突き詰めて考えることです。


 政府だけでなく国民が本気になって考えれば、予算はカットできます。

 そのかわりに、この十数年してきたことの逆で、「今は緊急時だから政府支出を減らす」と国民が本気で考える必要があります。


 日本という国のポテンシャルはけして低くないと思いますが、高度成長期やバブル期のような成長は、当分期待できないことは事実です。

 そうであるならば、「大きな成長を期待した大きな政府支出」を維持するために増税することよりも、身の丈にあった政府予算をめざした方がいいと私は思います。


 増税してパイを大きくすることに反対はあるでしょうが、それでも政府にとっては安易な道です。

 いばらの道ではあるが、いま本当にやる必要があるのは支出カットです。


※この記事のカテゴリー
福田徹の視点

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