中小企業診断士 福田 徹 ブログ

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ソフトバンク贔屓になりそうだ

2011年04月25日 | 福田徹の視点

「企業様を元気にして日本の明るい未来をつくりたい」

皆様、こんにちは。(株)ビジネスファシリテーションのファシリテーター・中小企業診断士 福田 徹です。


3月11日以来の孫氏の動きは尊敬に値すると感じています。

直後は、ツイッターを駆使して被災地の状況を収集し、それを拡散する役割を果たす。

その後、ツイッターでのやりとりの中から、被災情報を集約する必要性を見出し、災害復旧ポータルサイトをソフトバンクで立ち上げることになる。

原発問題についても盛んに発言、放射性物質の拡散をそれによる被害が見えてきた時期からは脱原発を唱えるようになる。

やがて、私財100億円と今後のソフトバンクからの役員報酬の寄付を決める。

さらに、原発に依存しない社会を作る為の財団を10億円の私財をいれてつくることを公表する。

※参考:自由報道協会主催 孫 正義 記者会見(5月7日追記)
http://www.ustream.tv/recorded/14195781


100億とかの金額がすごいわけじゃない。

私が感じるのはこの男の生き様だ。

自分が何の為に生きてきて、何の為に大きな企業をつくったのか、何の為にカネを稼いできたのか。

この男は、今それを考えて、考えた上で行動している。


日本社会では原発問題はある種のタブーだった。

いや、これからもそうだろう。

現にマスコミも、これほどの事故があっても、エネルギー政策転換の必要性をほとんど論じていない。

選挙が終われば、地方首長、地方議員のほとんども再び口をつぐむことは見えている。


大企業の経営者にとっても、こういうタブーには触れないことは会社を守るための常識です。

考えて見て下さい。

ソフトバンクのような全国サービスを展開している企業の顧客には、電力会社、日立・東芝やその関連企業、その又下請けや孫請け、それらの取引先が多く含まれているのは、すぐに想像がつくことだ。

原発問題に国民の関心が集中している今はやらないだろうが、ほとぼりが冷めた頃に、電力会社やその他から、契約解除・新規契約の妨害というやり方で合法的に報復されるのは見えている。

そして、それを大手マスコミはけして報じはしない。


ことは国策に関わることだから、

通信事業者としてのソフトバンクは、今後許認可関係などで、目に見えづらい証拠が残りにくい政策的妨害を受けるだろう。

原発問題で東電・保安院にいちゃもんを付けた前福島県知事のように、別件で冤罪逮捕という形で報復されることだってあるかもしれない。


大きな企業だから金を持っているからこそできることも多いが、何か起こすと大きな企業やその経営者は大きなリスクを背負うことになる。

それを背負う覚悟で、事を起こす孫正義氏を私は尊敬します。


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