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「1位じゃなきゃ」体罰振るう教育ママ殺害される 韓国受験社会のひずみ

2011-12-10 22:44:05 | 韓国関係ニュース


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「1位じゃなきゃ」体罰振るう教育ママ殺害される 韓国受験社会のひずみ
産経新聞 12月10日(土)15時4分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111210-00000521-san-int

 


【海外事件簿】

 「全国1位」の成績を取るよう受験勉強を強要し、体罰を振るい続けた母親を殺害したとしてソウル市内の高校3年の男子生徒(18)が逮捕され、韓国社会は大きな衝撃を受けている。生徒は母親の遺体を放置した自宅で8カ月間一人で暮らし、大学入試もこなしていた。「敗者復活」を許さない過度の学歴重視が生んだ悲劇-。韓国世論はエスカレートした教育熱のひずみを物語る事件として深刻に受け止めている。(桜井紀雄)

 

 ■「成績偽造ばれるのが怖くて…」

 「お母さんに叱られるのが嫌で成績表を偽造していたのがばれ、恐ろしい体罰を受けることになるのが怖かった」

 尊属殺人と死体遺棄容疑で11月24日に逮捕された男子生徒は動機についてこう供述したという。

 凶行は8カ月前の3月13日にさかのぼる。韓国の聯合ニュースや朝鮮日報、中央日報など有力紙(いずれも電子版)が報じた生徒の供述をもとに事件を再現するとこうだ。

 生徒は中学時代から成績が優秀だったというが、母親=当時(51)=は「ソウル大法学部に行けといったら、行きなさい。お前がうまくいくと思って言っているのよ」と同じ小言を繰り返した。

 思うような成績でなければ食事も与えず、徹夜の勉強を強いた。生徒は母親からの叱責が怖く、中学3年ごろから模擬試験の順位を書き換えた成績表を母親に見せるようになった。

 犯行前日の3月12日にも実際は全国4千位だった順位を62位に書き換えた成績表を母親に見せた。だが、「全国1位じゃなければダメだ」と求め続けた母親は烈火の如く怒り出す。「もっとしっかりやりなさい」

 生徒は腹ばいになるよう言われ、ゴルフクラブやバットで翌朝まで10時間にわたってぶたれ続けた。警察が押収した生徒が当時はいていたズボンには、体罰のひどさを物語るように血が付着していた。

 母親は寝ずに勉強するよう命じ、自分だけは寝室に入り、眠りに就いた。翌日には保護者の学校訪問を控えていた。「このままでは成績表の偽造もばれ、ひどい体罰が…」。生徒は台所から刃物を取り出し、寝ていた母親の首を刺した。

 

 ■「母は家出した」、平然と入試にも参加

 「刃物で刺したところ、お母さんが頭をふらつかせながら自分を捕まえた。それで母さんの首を絞め、また刺した」。自宅での現場検証で生徒は、動揺した様子もなく、淡々と凶行を再現したという。

 自宅の居間とトイレの壁には「ソウル大学」と印刷した紙が張られ、自宅にはテレビもなかった。生徒は「お母さんの目が届くように居間で勉強するよう言われた」と説明した。

 父親は5年前に家を出て離婚訴訟中で、毎月120万ウォン(約8万4千円)を仕送るだけの関係だった。生徒は犯行後も一人で暮らし、受験勉強を続けた。

 母親のことを尋ねる近所の人たちには「母は家を出てしまいました」と嘘をつき、においが漏れないようにと、遺体を放置した母親の寝室のドアの隙間を接着剤でふさいだ。

 自宅に友人を招くこともあったといい、学校側も変化に全く気付かなかったという。11月10日に全国一斉に行われた日本のセンター試験に当たる「大学修学能力試験」にも平然と出席していた。

 その2週間後、1年ぶりに自宅を訪ねた父親が、自宅に自分を入れようとしない息子の態度や接着剤でふさがれた部屋を不審に思って警察に通報し、事件が発覚した。

 逮捕後、生徒の面会に警察を訪れた叔母(46)は「母親は外交官になるよう強いたが、おいは英語教師になりたかったそうだ」と報道陣に話し、「『母親には自分しかいない』との思いが『母親がいなくならないと自分が生きる道がない』と瞬間的に思ってしまったのでしょう。おいにとって母親は逆らえない存在だった」と苦しみに気づいてやれなかったことを悔やんだ。

 

 ■「敗者復活」なき受験地獄

 韓国メディアは事件を大きく報じ、「大学入試をめぐる父母と子供の軋轢(あつれき)が深刻化した事件だ」と過熱した教育に原因を求めた。

 中央日報は社説で「親自身の夢を子供に投影し、これに外れた行動には容赦なく報いるゆがんだ愛情を見ることができる」と指摘した。

 朝鮮日報は、大学入試に一度失敗すれば、やり直しが難しい状況を「敗者復活戦のない無限の競争」と表現。入試が事実上、人生を決定するかのような学歴主義の中で、多くの父母が子供に過度な期待をし、生徒らが過重のストレスを晴らす場もない状況が親子間の軋轢を生んでいるとの専門家の分析を伝えている。

 同紙は社説で、韓国が経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国中、青少年の自殺率が1位で、幸福指数が25位だったことも取り上げている。

 母親を殺害し逮捕された生徒は素直に取り調べに応じ、ガールフレンドに会えないことを専ら気に掛けているという。

 感情をあらわにすることもあり、「いままでずっとお母さんが夢に出てきた」と泣きながら供述し、取り調べ後には「犯行を打ち明け、かえって気持ちがさっぱりした」と話したという。

 


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