平成24年6月5日 火曜日
『「言う」と「話す」…2012』
「言う」と「話す」は、何を? といえば、言葉を言う。言葉を話す…ですよね。
ただし、これらに「聞く」という単語をつけて、文書にしてみると、
「言うことを聞く」、「話しを聞く」となります。
言葉を発することでは、言うも話すも同じ動作ですが、「聞く」という単語をつけると…
両者が意味するところは、際立つように違いが出てきます。
言うことを聞く…では、聞き手は受動なのです。
一方、話しを聞く…では、聞き手は少なくとも対等なのです。
これから考えれば、「言う」は…、
・独り言を言う
・文句を言う
などのように使われ、一方的に喋ることなのでしょう。
例えば、毎日の朝礼で上司が、部下に対して喋るのは…「言う」という意識の上司がほとんどだと思います。
それは訓示と同じで、聞き手に対して、「話す」のではないことなのかもしれません。
上司の人達は、自分の「言う」ことは、訓令・指示だから、しっかり聞くように、
また聞いてくれているだろうと思って喋っているのでしょう。
聞き手によっては、その言葉を聴いていないことが多々ある訳です。
聴かれるための工夫が、喋る人に必要なのでしょう。
その地位にあるから、当然、聞いている、聞くべきだと思い込む…、
しかし実際は、聴かれていない…聞いているだけのことかもしれません。
「言う」の工夫として考えられるのは、
●話の節を区切り、起承転結の流れをしっかりさせる。
●何箇所か落とし所(ユーモア)を交える。
●聞き手に気楽な内容で声をかけて会話をする。
…などでしょうか。
一方、話すのは、聞き手と対等ですから、話す方も聞き手になるのです。
喋る人の口はひとつ、それを聞く耳はふたつ…
ですから、話し上手の人は、聞き上手であり、少なくとも倍以上は、喋ることよりも、
聞く気持ち…心で聴く想いを込めて対話しているのでしょう。
聞き上手であるための基本は、聞き手から、逆に話しを引き出し、
そして話すのです。
この話すときの基礎となる所作は、
●笑顔で…微笑みです。
目が笑っていないと、つくり笑いになり、心を込めて聴くこと、話すことにはなりません。
●あいづち…うなずきです。
あなたの話しを、しっかり聞いています。
これで話し手は、安心して話しを続けられます。
●注目…目を見て話す。目を見て聴く。
目は心の窓です。あなたの話しは、心で聴いています。
●呼びかけ…喋るときは、「○○さん…」と相手の名前を呼びかけることから話していくこと、
親しみという情が湧いてきます。
これらの所作を基礎にして、話すときに配慮することとして、次のことがあると思います。
●自尊心を大切にする…「あなたがいないと」、「あなたがやらなければ」、
相手の自尊心に心を配るのです。
●相手の想いを言葉にする…「あなたの気持ちは~なのですね」と確認しながら、相手の想いを、自分の言葉で伝えていく。
違っていれば、相手の想いに近づくために会話をしていくのです。
●協力を求める…「これでいいでしょう」、「これでいきましょう」ではなく、
「これでいきたいのです…あなたの力を貸してください」と真心で伝えるのです。
●事実で話す…噂話や確信のない思いつき、
そんな話しは、信頼を失うだけです。
謙虚に誠実に、わからなければ、「すいません…、それについては、勉強不足でわかりません…」、「それは○○という著書に書いてありました」と真実を明確にして話すことで、
この人の話しに嘘はない…信頼できる人だと思ってもらえるでしょう。
そして、その信頼を裏切らない言動を続けることが大事です。
そのために、毎日いろんな事実を学んでいく努力を継続していかなければならないのです。
以上ですが…、話すことは、自分を向上させることなのだと思います。
聞き上手になって話すこと、ミニバスでも子供達の話しを真剣に聴いて、真剣に応答することが、
信頼関係を築く大切なことなのだと思っています。
『「言う」と「話す」…2012』
「言う」と「話す」は、何を? といえば、言葉を言う。言葉を話す…ですよね。
ただし、これらに「聞く」という単語をつけて、文書にしてみると、
「言うことを聞く」、「話しを聞く」となります。
言葉を発することでは、言うも話すも同じ動作ですが、「聞く」という単語をつけると…
両者が意味するところは、際立つように違いが出てきます。
言うことを聞く…では、聞き手は受動なのです。
一方、話しを聞く…では、聞き手は少なくとも対等なのです。
これから考えれば、「言う」は…、
・独り言を言う
・文句を言う
などのように使われ、一方的に喋ることなのでしょう。
例えば、毎日の朝礼で上司が、部下に対して喋るのは…「言う」という意識の上司がほとんどだと思います。
それは訓示と同じで、聞き手に対して、「話す」のではないことなのかもしれません。
上司の人達は、自分の「言う」ことは、訓令・指示だから、しっかり聞くように、
また聞いてくれているだろうと思って喋っているのでしょう。
聞き手によっては、その言葉を聴いていないことが多々ある訳です。
聴かれるための工夫が、喋る人に必要なのでしょう。
その地位にあるから、当然、聞いている、聞くべきだと思い込む…、
しかし実際は、聴かれていない…聞いているだけのことかもしれません。
「言う」の工夫として考えられるのは、
●話の節を区切り、起承転結の流れをしっかりさせる。
●何箇所か落とし所(ユーモア)を交える。
●聞き手に気楽な内容で声をかけて会話をする。
…などでしょうか。
一方、話すのは、聞き手と対等ですから、話す方も聞き手になるのです。
喋る人の口はひとつ、それを聞く耳はふたつ…
ですから、話し上手の人は、聞き上手であり、少なくとも倍以上は、喋ることよりも、
聞く気持ち…心で聴く想いを込めて対話しているのでしょう。
聞き上手であるための基本は、聞き手から、逆に話しを引き出し、
そして話すのです。
この話すときの基礎となる所作は、
●笑顔で…微笑みです。
目が笑っていないと、つくり笑いになり、心を込めて聴くこと、話すことにはなりません。
●あいづち…うなずきです。
あなたの話しを、しっかり聞いています。
これで話し手は、安心して話しを続けられます。
●注目…目を見て話す。目を見て聴く。
目は心の窓です。あなたの話しは、心で聴いています。
●呼びかけ…喋るときは、「○○さん…」と相手の名前を呼びかけることから話していくこと、
親しみという情が湧いてきます。
これらの所作を基礎にして、話すときに配慮することとして、次のことがあると思います。
●自尊心を大切にする…「あなたがいないと」、「あなたがやらなければ」、
相手の自尊心に心を配るのです。
●相手の想いを言葉にする…「あなたの気持ちは~なのですね」と確認しながら、相手の想いを、自分の言葉で伝えていく。
違っていれば、相手の想いに近づくために会話をしていくのです。
●協力を求める…「これでいいでしょう」、「これでいきましょう」ではなく、
「これでいきたいのです…あなたの力を貸してください」と真心で伝えるのです。
●事実で話す…噂話や確信のない思いつき、
そんな話しは、信頼を失うだけです。
謙虚に誠実に、わからなければ、「すいません…、それについては、勉強不足でわかりません…」、「それは○○という著書に書いてありました」と真実を明確にして話すことで、
この人の話しに嘘はない…信頼できる人だと思ってもらえるでしょう。
そして、その信頼を裏切らない言動を続けることが大事です。
そのために、毎日いろんな事実を学んでいく努力を継続していかなければならないのです。
以上ですが…、話すことは、自分を向上させることなのだと思います。
聞き上手になって話すこと、ミニバスでも子供達の話しを真剣に聴いて、真剣に応答することが、
信頼関係を築く大切なことなのだと思っています。