風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

モンゴル語

2005年10月22日 | 風のこたろう裏日記

9月にUBに帰ってきて以来はじめて、モンゴル語の授業を受けました。
それも、オルティンドーの練習がキャンセルになったので、その時間を当てました。

あわてて、復習をしようとノートとテキストを取り出したら、すっかりわすれている!
教科書も、あれ!ここまで進んでたっけ?

言葉は使わないと忘れるのは本当だ。
日本語科の4年生が、会話の授業がなくなると言葉を忘れてしまうといって少しでも日本人と話をしたいと言っています。

もともと、授業のときしかモンゴル語を話さない状態で、モンゴル人の超記憶力のない私にとって、休むということは最大の敵なのであります。

チメグバータル先生は、知人から私がモンゴル語をすっかり忘れてしまったから、先生に会いにくいといっているのが伝わっているはずです。

とても簡単な単語の意味を言わせて、覚えてますねーと上手に励ましてくれました。。。。。

せっかくすばらしい先生についているのに、、、
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SAVE THE CHILDREN

2005年10月21日 | チンゲル亭裏日記

         今日の、子供たちとの授業

私は、モンゴル人です。
私は、日本人ではありません。

あなたは、にほんじんですか?
いいえ、日本人ではありません。モンゴル人です。

というフレーズを繰り返しました。
子供と目を合わせながら、一人ずつ繰り返します。

今日は、2人の兄妹が入ってきました。
ほとんど日本語は、分かっていないということが授業の半分を過ぎた頃に分かりました。
あまりに、上手に鸚鵡返しをするものですから、うかつにも分かりませんでした。
妹は、恥ずかしがりやですが、そばに座って繰り返しをしてもらうと、小さい声でもちゃんと一生懸命答えてくれました。

3回目の授業になると、慣れてきた生徒が私語を始めました。
彼女の持っていた紙には可愛い絵がプリントされていて、ハートは赤に、風船は黄色と緑にサインペンで色をつけていました。

こんなとき、どうしたらいいんだろう。。。
その紙に塗られた色を見せながら、みんなに、色の名前を教えました。
急に、子供たちが生き生きしてきて、ノートを始めました。

辞書を持たない子供たち、(大学生も同じです)新しい単語はノートに書いて自分の辞書を作るのです。
そうかぁ、色の名前と単語を増やすことが興味を持つことなんだなぁ。

貴方は、モンゴル人ですか?なんてことはねぇ。

だれかけていた授業が、生き返った。
はぁー、思いつきでやったことがはまってよかったなぁ。

1時間半の授業の後半の30分は、新聞紙を使って折り紙です。

今日は、「羽ばたく鳥」です。
子供たちは、折り紙はとても好きです。
気になっていた女の子は、とても興味を持って取り組んでいて安心。
一人、とても頭のよさそうな男の子は、折り紙が苦手。
しかし、「バクシー(せんせい)」と呼んで教えを請うてくれるから大丈夫よね。

帰りに、新入の二人の兄妹に「あいうえお」を書けるかどうか、ウツカにたずねてもらったら、まだかけないというのこと。
二人のノートにそれぞれ「あいうえお」を大きく書いて、1行を練習してくるようにと宿題を出しました。

わくわく、どきどき、はらはら、おっかなびっくりの初めての授業は、今のところ順調。と、自分を励ましながら、来週は相撲取りの折り紙ですと見本を見せて予告したら、子供の目が輝いた。

この輝きで、来週のエネルギーと知恵が思い浮かぶのです。
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ザザのしっぽが!

2005年10月20日 | チンゲル亭
ベランダのドアを開けてびっくり!
ザザのお尻に、黒い哺乳瓶洗いがくっついている。

なんだ!これは!
べランダの物音に驚いて、ドアを開けてみるとザザがドアにへばりついていた。
最近、富に優雅に、心持を表すかのように、小首を傾げるがごとくにちょっぴり曲げているしっぽが、まさに瓶洗いのたわしのごとくに直立して立っている。
いつもの5倍ぐらいに太く、荒くなって、しおしおと部屋に入ってくる。

ふとベランダの手すりを見ると、大きな大きなカラスが翼を広げている。
あの物音は、このカラスの仕業だったのか、ザザがぶつかったにしては、硬質な音だった。

カラスがザザを狙ったのだ。
体が大きすぎたおかげか、手すりが高かったおかげか、カラスのくちばしはザザの体を直撃できなかったのです。
それとも、広い部屋を元気に敏捷に遊びまわっていたおかげで、カラスを避けることが出来たのか。

それは、朝のことで、今頃落着いて考えてみると、もしかして、ザザが襲われただけの被害者ではなく、果敢にカラスを威嚇したのかもしれません。

その、名残が、尻尾の毛の逆立ちだったのでしょう。

華奢な、うっとりするほど優雅な動きをしていた尻尾が、あられもないたわしの形になって棒立ちになるなんて。
それを見た直後は、驚きとショックと不憫さで、呆然としたのです。
しかし、モンゴルの草原で拾われたというザザは、野生を少しは持っていたのかもしれません。

夜になって、娘と話をしているときに、ザザのたわしになった尻尾の話をしながら、体に比べて異常に太すぎて、ピンと広がった尻尾の毛の状況を目に浮かべながら話していると、その滑稽さに吹き出してしまいました。

午前中は、もしかしてカラスに食べられたかもと思って、体が震えるほどでした。
数時間後出先から帰ってもまだ、毛先がほんの少し立っているのを見てよほど浮ゥったのかと、こんなとき、猫は何を感じ、どのくらいその感情を持ち越すのかなぁと思ったのでした。

夜になって、何事も無かったように、ハムを盗みベッドの下でぱくついている様子や、夫にじゃれ付いて、ちょいちょいと出す前足のちょっかいの具合や、滑らかに元の細さに戻った尻尾を見ていると、あの騒ぎはなんだったのかなぁと、肩透かしを食うのです。

犬なら、まだ、しょげ返っているのではないかと思うのですが。。。
猫の、この、忘れっぽさというか、いつも同じというか、一番心地よい場所と心のあり方を直ぐに見つけるしたたかさというか、天晴れというしかない。

うらやましいが、これを見習うと、周りの人間には、総スカンを食うだろうなぁ。

  直後は、もっと太く荒く、瓶洗いブラシ状態でした。


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オルティンドー教授料

2005年10月18日 | チンゲル亭裏日記

  オルティンドーの練習日
前回、確認しないで帰ってきたので、ちょっと不安になって、先生に確認の電話を入れてもらいました。

先生は、お化粧をしないできたし、チョカさんかは遅れてきた。
やはり、確認不足だったか。
しかし、練習なしになるよりは良かった。

しかも今日は、2度目の馬頭琴の伴奏付きの練習もあり。
トメン・エヘの館長の前での練習で、緊張してしまった。
それで、OK が出たらしく、次回から正式に馬頭琴の伴奏付きの練習を始めたらどうかの提案がありました。
2コマの練習のうち、いつものピアノでの練習が1コマ、ビャンバジャルガル生成が指導しながら馬頭琴の伴奏を付けるのが、1コマ。
それで、馬頭琴奏者に10ドルを払うことになりました。

ビャンバ先生に1コマ10ドル、都合30ドルのレッスン料です。
破格の値段に、驚きつつ日本円では3,000円で、二人もついて懇切丁寧な練習で、上達するならいいんじゃないのと夫も快く許してくれた。

オルティンドーには馬頭琴の伴奏は決まりごとですから、先生もおっしゃったように、上達するのは、確実です。(かな?)

        楽しみに、さらに気を入れて練習をいたしましょう。


                 ☆

と、昨日は練習がうまくいった勢いで、決めてしまったのですが。。。
週2回、一ヶ月で8回それぞれ30ドルで240ドルと計算していったら、高い!

扶養家族の身で、これだけお稽古に使っても良いのだろうかと、夢にまで見てしまいました。
馬頭琴での練習の魅力、上手になりたいという欲求にどう勝てるか?

次の金曜日までに、結論を出さねば。。。
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KさんとEさん

2005年10月17日 | チンゲル亭裏日記
二人の奥様は、これからのUB生活をどのようにすごされることでしょう。 
長い海外生活は、初めてのことで、いろいろと期待も不安もあることでしょう。6人の男性と(当然そのうちの二人はご主人なのですが)和気藹々とオリエンテーリグやセミナーを過ごしてこられ、こちらに来て残り半分のもろもろをこなしているところです。

そのうちの重要な一件は、住まいを探すことです。
いろいろと見て回ったそうですが、なかなか思うようなのが無くて、、、とおっしゃっていました。

住まいが決まれば、そこからもろもろが始まるわけですから、何かと落着かない日々と思います。
私も、4月にそれを経験したわけですが、去年の10ヶ月の経験と、住まいをおなじところに決まったと言うこともあって、かなり楽なスタートでした。

公式には、明日、事務所で顔合わせのはずでした。
プライベートな形で食事をしながらの初顔合わせだったので、肩の力を抜いてお話が出来て却ってよかったようです。
どちらも気さくな方で、一安心。これから、良い、関係が築けそうです。
モンゴル語もぽんと単語が出てきて、後半分の講習も現地ですから、一段と熱が入ることでしょう。
私って、あんなじゃなかったなぁ。。。。。

「モンゴルにせっかく住むのだから、モンゴル語をマスターしてしごとにできるといいねぇ!」と、言ってくれた友人の顔が浮かぶ。
とほほ、、、語学はセンスが問われるよねぇとの言い訳は効かないなぁ彼女には。

日本語を話したくて仕方がないモンゴルの友達を持ってしまった私は、つい日本語ばかりで生活して今居ます。
「まだ、しゃべれないの?」と言われそうです。

明日は、二人の学生が遊びに来ることになっていますから、KさんとEさんの都合が付けばお誘いしようと思ったのですが、まだ、いろいろと公式行事が続いているようで、次の機会にしましょう。

明日は、また、日本語の一日だわ。
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東京地震

2005年10月16日 | チンゲル亭裏日記

今日、茨城県沖で、東京は震度3の地震だったそうです。
娘とは連絡が付いてないのですが、東京の友人からのメールで今知りました。
メールって、便利で早い。
お知らせありがとう。

震度3ということで、たぶん留守番をしていたはずの鼓太郎もそれほど驚いてないかなぁと、淡い期待。
風邪も良くなり、食欲ももどっているとのことですから、気力もあるのではと思うのですが。

今夜は、食事会でした。その中のメンバーの一人から東京が地震だったと聞き、あわててパソコンを立ち上げたのです。
娘は、まだ帰宅してないようで、住まいの情報はまだ分かりません。
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心地よい昼寝

2005年10月15日 | チンゲル亭裏日記

UBに帰ってきて、一ヶ月が過ぎました。
土曜日は、市場に食料の買出しです。

去年と比べると、すべてのもの後値上がりしています。
一番おいしい日中合弁の米 5キロ7千トグルク代だったのが、9,500トグルクになり、卵が鳥インフルエンザのセせいですっかり姿を消し、やっと店に並んだら、去年1個100トグルクだったのが、最高230トグルクにも上がりました。今は、少し下がって180トグルクの店も出たとか。
牛乳1リットル 750トグルクが800トグルクに。
ガソリンは1リットル 600トグルクだったのが、750トグルクになっています。

そのくせ、タクシー代は変わらないのですから、運転手さんは大変です。
白タクの値段は、自由裁量ですから、少し高めに請求されるようですが、私は去年と同じタクシーの料金で払っています。

そういえば、皮のコートやさんも思っていたより10%くらい高い値段だったなぁ。

今日は、残ったご飯をおにぎりにして、草原で食べるつもりでしたが、あちこちさまよって結局街中に舞い戻ってしまいました。
知り合いに会わなくて良かった。
ちょっと走れば草原なのに、街中でわざわざおにぎり?と、常識を疑われそうなお昼でした。(笑)

必要なものが過不足なくそろいました。そんなことは、めったにないことなので大満足で帰宅。

そして、夫は、テレビを見ながら、とても気持ちの良い昼寝をしていました。
「アー、久しぶりに、心地よい昼寝だったと」すっきりした顔でお目覚めです。

日本とUBを行ったり来たりも、何度目かになると自分でも慣れた気分になるものですが、意外と落着くのに時間がかかっているものなのだなぁと思います。

私も、この数日で気持ちが落着いてきて、それと連動するように夫も安堵して昼寝を心置きなく出来たわけです。

お互いがお互いを映す鏡のように、影響を与え合い、連れ合いの様子を見て自分の気持ちのあり方を知るのでした。

さて、明日は、おとつい来蒙した知人と夕食会です。
彼も、これから先2年間UBで仕事をします。
そのささやかな個人的歓迎会です。

知り合いが一人でも増えるのは、嬉しいことです。
落着いた気分で、お迎えが出来てよかった、良かった。
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ムンフ

2005年10月15日 | チンゲル亭裏日記

日本語科の4年生になったムンフと久しぶりに会いました。
昨日の、オルティンドー練習にムンフの都合を尋ねたら空いているということなので、お願いしました。

今、ちょうど、日本からお姉さんが帰ってきていて、彼女も卒業したら日本に勉強に行くことになったと、とても喜んでいました。
4年生になると、会話の授業がなくなるので、日本人との会話を切望している状態だったので、私とあって話をするだけでも嬉しくて飛んできたとのことした。

トメン・エヘには、初めて入ったそうで、ものめずらしげに眺め回していました。
練習が始まると、ぴたりと張り付いて、発声練習が始まると驚いた様子でした。直ぐには先生の言ったことを通訳することが出来ませんでした。

気持ちが落着いたら、一生懸命です。
先生が来る前に、「分からない言葉が出てきたら遠慮なく先生に質問していいですから」と言って有ったので、たびたび先生に質問をしてなるべく私に分かるように伝えてくれました。

先生も、彼女の通訳が終わるまで次の音を出すのを急がないでピアノを弾くのを待っていてくれました。

相変わらず、ショロンカイが出来なかったのですが、「声を下に下ろす」という意味。
今まで、思っていた腹式呼吸よりももっと下に空気をためるということ、そうするとおなかだけではなく、腰までもが横に広がるということが分かりました。
先生は、私の両手をにぎって自分の腰にあてて、腰の動くのを感じさせてくれました。

前回よりも、先生のいっている発声方法に近づいたようでした。
そのときは、ほんとに気持ちが良く、喉も疲れないことがよく分かります。
ですが、もう一度となると、出来なくて、先生がお手本を示してくれるのです。
先生も出来の悪い生徒に、さぞ疲れることでしょう

息の吸い方に注意していると、口の形がおろそかになります。
前々回から、鏡を置いて口の形を見ながら歌うようになっています。
ですから、歌詞をしっかり覚えておかねばなりません。
ノートを見ると口の形がおろそかになり、喉に力が入ります。
息に注目すると、鏡を見るのを忘れています。

そんなときは、3人で大笑いになります。
先生の笑顔は素敵です。はるかに年下なのですが、包容力があるのです。

先生、私もがんばるから、先生もがんばってね。
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一年前の日付が替わったころ

2005年10月14日 | チンゲル亭裏日記

中学校、高校時代の友人が3人でやってきました。
晴れ女軍団です。

彼女たちが来ている間はとても暖かい日が続いていたのですから、今年は冷えるのが早いということなのでしょうか。
彼女たちが帰国した翌日の21日、2度目の雪が降ったのですから。

去年、晴れ女軍団の通訳はトヤーでした。
大きな体に、浮ェりでやさしくてよく気の付く彼女が私たちを盛り上げてくれました。
今、彼女は、おなかに赤ちゃんが居て来年2月の出産予定です。
私が、一時帰国から帰ってきた先月、早速会おうよと連絡を取ったら、「おなかの具合が悪くて10日間ほど入院するので、帰ったらあいましょう。」とのことでした。
離れて住んでいたお母さんのそばへ行っての入院ですから、心配ないといっていましたから、軽い気持ちで、行ってらっしゃい、早く帰ってきて再会しましょうと、送ったのですが。。。
それが、まだ、延びています。
どのような状態なのか携帯メールでは詳しいことがわからりません。医者のお母さんがそばについているようですから、心配は要らないかと思うのですが。

彼女のUBでの住まいでは、ツァガナという白い雌犬を飼っていました。
その、犬が8匹の子供を産んだそうです。
その赤ちゃんと、我家で預かっているザザにもあいたいなぁといって居ます。
彼女の今居るところは、山が無い平原ですから、風の音がとても寂しさを感じさせるようで、心細そうにしていました。

3人の友人の一人は、娘さんの結婚を控えています。
一人は、自営業で忙しく働き、友人との旅行を楽しみ、彼女の晴れ女ぶりは、ありがたがられていることでしょう。
もう一人は、おばあちゃん役が忙しいといっていました。
その彼女の手紙が奇跡的にこのアパートの届いたのも、驚きであり喜びでした。

仮住まいのチンゲル亭にも、こうして思い出が重なっているのですねぇ。
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今年2度目の雪がふりました

2005年10月14日 | チンゲル亭


         朝8時ちらちらと雪が降り始めました。

おととい辺りから、モンゴルの知人がそろそろ雪が降るといっていたのが本当になりました。

今日は、オルティンドーの練習が有ります。
前回の練習中に、暖房機のパールの点検をしていましたから、今日は暖房が入っているはずです。
しっかり着込んで、しかし、暖房の温度にあわせて、半そでと長そでとどちらにでもなれる準備をしていきます。

あまり薄着になると体が冷えて声が出ないし、暖かすぎると暑くて直ぐに疲れるのです。
これから、温度にあわせて、何をどう着ていくか出かける前に、しばらく考える時間が要るのです。
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