風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

カラオケ特訓

2016年03月31日 | 詩吟
今日で、5人目のカラオケ特訓。特訓とは、練習日以外のお稽古という程度の意味で、特別私にテクニックがあるということでもなく、このまま捨て置けないという私のやむに止まれぬ思いで、私からお誘いをかけて行ったものでした。
今までは、プライベートなことですから、ここには、書かないでいたのです。今回ここに登場するのは、特別です。


今回は、はじめて、ご本人からのSOSで、今日の特訓になりました。

カラオケを2時間予約して、結局は1時間延長して3時間、とてもまじめに発声と音程について、練習をしました。

連絡を頂いたときは、一緒になって、「すわ!一大事」と構えてしまいました。
初心者の域を出ているはずの方が音程に関して、問題を抱えているのだから、私もちょっと構えました。
ある程度のシミュレーションをして、出来る手当をあれこれ考えていきました。

ところが、いざ、会って、まず一吟してもらったら、ご本人が、思っているほどのことではなく、ただの自信喪失であったことが、判明。

同じ高さの七本で、合吟してみたら、なんてことはない。

自信を回復し、おもいっきりの良い踏み込みをすることで、狂った音程は、今日の時間内ではほとんど出ることがなく、きれいに伸びやかな声も出たし、問題はなしでした。

こんなことが、起こるんですねぇ。

丹田に意識を当てること、肩甲骨を寄せること、仕事の場や、ご自身の体操で、すでに体験済みでした。

せっかく持っているのに、あれとこれとが、てんでんばらばらに存在していて、互いに協力し合ってないもったいない状態でした。

体は楽器ということも、頭でわかっているだけで、お宝が、眠っている状態です。

本当にもったいない。ちょっとした気づきがあれば、こんなに落ち込むことはなかったのに。


何かのことで、自信を失ってしまうと、楽器には十分の力がありながら、思い切りの良い踏み込みをせねばならないときに、その「思い切り」の力を喪失してしまうのですねぇ。

一緒に合吟して、息づかいやら、ちょっとしたタイミングを肌で感じることで、一瞬のうちにわかるのです。

問題点がわかったらそれを自分で処理できる人ばかりではないのだから。
問題点を指摘したら、それをすぐに解決するアクションがなければ。
良かれと思った行為が、悩みを産み育ててしまうだけのことになる。


めったにお目にかからない方ですが、以前、いつでもどうぞと言っていたのを思いだしてくださって、悩みが凝りかたまらないうちにご連絡いただけて、本当に良かった。

現時点ではなかなかおさらいのできないお忙しい状況にありながら、このワンアクション、ただ合吟するだけで、解決できたのは、詩吟が好きだから、練習をしない年月が増えていても、楽器としての体の中で、熟成が進んでいたからと思う。

そのひそかな、営みに気づいてないから、後輩の技に、感心をして、そこから、コンプレックスを育んでしまったのか、、、

まだ、私でも対処できるうちに、アクションを起こして下さってよかった。


あったときと、別れる時との表情の明るさの差が、私の、喜びであり、誉であります。
そして、また、夢組さんではない人に、ちょっかいを出してもいいのかなと、思ってしまう所以なのだわ。

一人でも多く 眠っている力を、ひきだして暗闇から救い出してあげねば、
          
          
もったいない







平気で、物を言う私への、戒めともなる出来事でもありました。
物事の表と裏。

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