風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

先生ごめんなさい

2006年11月20日 | チンゲル亭裏日記

オルティンドーのビャンバジャルガル先生、不肖の生徒でごめんなさい。
今日は、とうとう、日本に帰って何をするのとたずねられました。

歌手になるつもりは毛頭ありません。人に教えることも有りません。
あと4ヶ月で何が習得できるかと言うと、オーハエー《発声練習の音》も満足にできないかもしれません。

先生がおっしゃるには、「今の、習熟度で歌を歌うことは十分できます。
ただ、声が無駄に震えているのを治さねばならないのです。」
ハイ、十分に分かっています。

一番重要なのは、息を吸うことです。
胸にすうのではなくて、丹田に吸いこむこと、腰に吸い込むことです。
分かっているのです。
体が、まだ分かっていません。
でも、1ミリずつたまに後退しながらも、じわじわと体へと進んでいます。
先生の望んでいるだけの、進歩は無いかもしれません。
けれど、私は、上達している手ごたえがあります。

プロになるための人しか教えたことの無い先生。
先生は、毎日毎日、発声練習をして、1年がかりで体得した発声法です。
私は、1週に1回しか来ないから、先生のようには行きません。それでもかなり進んでいるとは思うのですが、はぁーっとため息が出ますね、先生。

来週練習をしたら、その次は日本ですね。
演奏がいつあるのか、いまだにわかっていなくて、教えていただけませんでしたが、12月1日から1週間の間に、どこかで演奏会があるはずです。

日本を楽しむ暇はあるのでしょうか。
先生、さすがに若い。お正月のための衣装を作るので、ダイエットをしているのだそうです。
ダイエットをして、声は大丈夫なのですか。

練習の前は、お腹一杯肉を食べていらっしゃい。、スープは駄目ですとおっしゃいましたよね。
先生は、いいのですか。
そんなこと声に出しては言いませんが。
ダンスの練習用の大鏡に、横の姿を写して、お腹の出っ張り具合を確かめていた先生。2児の母とは思えないくらいかわいかった。

いやいや、それはさておき。
先生、日本に帰ったら、オルティンドーも習いたいと思っていますが、きっと、先生の思うほど上達していないので、他の人に私の唄を聞かれるのは嫌なんでしょうね。
デモ、今日は、私の練習中に、大あくびをしてましたよね。
私も、こんな生徒だったら、あくびも出るわなぁ。。。

でも、でも、めげずに来週練習に来ますからね。よろしくお願いします。
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写真クラブ

2006年11月20日 | SAVE THE CHILDREN


昨年に引き続き、今年も子供たちが優秀な成績を収めたので、ザナバザル美術館で写真展が行われました。

オルティンドーの練習の後から駆けつけたので、式典は終わっていました。
式典の挨拶の中で、細かいことが聞けたはずでした。
いつものことですが、こういう行事に、説明をするパンフレットと言うものが有りません。
写真展について書いたものと言えば、先週頂いた招待状だけです。
招待状を頂いた日は、トゥールさんが居なくて、説明を受けることができず、今日は今日で、式典の挨拶に間に合わなかったので、せっかく通訳のできるトゥールさんが居ても残念ながら聞くことができませんでした。
そして、オルティンドーの準備に気をとられていて、カメラを持っていくのを忘れたため、現場の写真は残念ながら、撮ることができませんでした。

去年は、男子生徒しか居ませんでしたが、今年は、女子生徒も入っていました。
去年の日本語のクラスに居たオトゴンチメグが、「さよなら」と言って近づいてきました。
ワハハ、良いじゃないの。日本語で挨拶をしなくちゃと思って、こんにちわと間違えたんだぁ。かわいいなぁ。
いつも一生懸命で、頓珍漢だった。そして、よく私の苦境をその積もり無くて助けてくれた彼女らしいよ~。

間違いを恐れないのは、彼女の天性だけれど、私の授業も間違いは無いのよと、いけないことも無いのよという態度で通してきたのだから。。。
良い、良い。うれしいなぁ。
こんな再会が、あるなんて、いいじゃないか。
ぞくぞくするなぁ。

私が出かけているハイリャスのSAVE THE CHILDRENに関しては、今のところ午前は日本語、午後は写真クラブがそれぞれ週に一回しかなくて、選びようが無いのだけれど、オトゴンチメグなら、なんでも積極的にトライして、無理なく自分の中に取り込んでいくことだろう。
彼女の、赤いほっぺが今も目に浮かんで、気が付いたらうれしそうに笑っている私に気がつきました。



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馬頭琴奏者

2006年11月20日 | モンゴルについて



18日に、近くのゲルレストランへ行きました。
食事をしながら、モンゴルの伝統的なコンサートをしてくれるとのことで、楽しみにしていました。

食事は、モンゴル料理のコースで、オードブル、スープ、肉料理はボーズ、ホーショール、バンシが盛り合わせになっていました。
肉は、外人向けに羊ではなく牛肉でした。最後にデザート。
ホーショールは、脂べたべたではなくて、さっぱりとした仕上がりでした。

何度か演奏会やトメンエヘで見たことの有るモンゴルの演奏風景ですが、小さい部屋で私たちだけのために演奏してもらうのは、とても落ち着いて音楽に溶け込めました。

ほどほどにおいしい料理と、楽しい会話と音楽を楽しんだ後、ほんの数十歩で家に帰り着ける安心感と満足感がありました。

今日になって、写真を整理していて、またうれしいことを見つけました。

馬頭琴の奏者の真剣なまなざしです。
オルティンドーやホーミーを聞いているときは、歌手に目と耳が集中して気がつかなかったことです。

馬頭琴の奏者は、優秀な伴奏者でなくてはなりません。
始めて聞いた曲でも即興で伴奏がつけられるのがプロです。
外国人向けのいつもの曲でいつものように弾いているはずの今日のような日でも、これだけ真剣なまなざしで、歌手の歌を聞いているとは思いもよりませんでした。

そういえば、先生に聞いたことが有りました。
オルティンドーは、同じ曲でもその日の気分や体調で長くなったり短くしたりがあると聞きました。おそらくホーミーも同じなのでしょう。
主導権は、当然歌手にありますから、その変化をよく聞き分けて、唄を引き立てる伴奏をするのが馬頭琴奏者の務めです。

自分たちの楽器だけの演奏のときの伸びやかな表情と打って変わった真剣な顔を、夫は良くぞ撮っていてくれていました。
暗い場所の撮影は、私のカメラではできないので、その日は夫のカメラの出番でしたから。
モンゴル人もこんな真剣な表情をすることがあるのだと、失礼ながら思ってしまいました。

今日の、オルティンドー歌手はちょっと気取りすぎ。
馬頭琴奏者は、写真のほうがハンサム。(^^♪
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