ラブラドレッセンスの瞳

暗がりの、猫の瞳の煌めき。
地中深く、眠る石の輝き。

ここらでちょっと

2009年08月27日 | 父の事全般
親父の事を暫く書いてなかったんで、まとめて書こうかなあと思います。

書かなかった理由は、最後に外泊してから熱を出して急遽病院に戻り、その後どんどん具合が悪くなってたから。

ちまちま書く状態じゃなく、日毎に進行していってるので毎日書くのも気が沈んじゃって・・・。
気分的に書けなくて

ちょっとは熱が出たとか書いてきたんだけど、現在の状態としては2~3日毎に熱が出ているのを繰り返してる感じで、昨日も氷枕してたし。
熱の高さがわかんないんだけど、多分脳の中の腫瘍が原因で熱が出てるから、死ぬまでこんな状態が続くんだろうね。

熱が出ている時になのか咳き込みがある時に熱が出ているのか、どうもセットになって咳き込みも激しくしているみたい。
というのは、ベッドの上に溜まった痰を入れる容器があって、氷枕してる時に見るといつも結構溜まってるんで。

今日は氷枕してないね~、ちょっと調子いいかな?っていう時は、ほぼ入ってないし。
その分、喋ると痰が絡んで咳き込んじゃったりするけどね
何であんなに痰が絡むようになったのかが、イマイチよくわからない。
今の状態より前からだし・・・。

現在何も癌に対して治療出来てないんで進行状況もサッパリわからないんだけど、最後に転移してるとわかったのが中脳付近なので、そこと呼吸器を司る部分が近くて、そのせいかもしれないとは、ちょっと思う。

そんななんで、いつ呼吸器に問題が出て突然死ぬかわからないって言われてるんですよ
癌自体も進行してるだろうし、明らかに日に日に弱っていってるけど、衰弱死って事はないだろうなあと。

表からは進行具合がわかんないからね、どうしても。
点滴し続けて過ごしてるけど、色々機械みたいなのくっつけてるからそれが邪魔で嫌だと駄々をこね始めて、床に布団しいて寝ていたのに昨日行ったらまたベッドに戻ってた

そうそう、実は個室に移ったんですよ、ちょっと前に。
個室におられた方が亡くなったからだと思うけど。
つまり、1番死にそうな人が入る部屋なのね

でも具合の悪さから、個室がいいねって言ってたところで移る事になったんで、他の人に気を使わなくていいのとか、広さとかはちょっとありがたいですな。
それで一旦床に布団で過ごしていた訳です。

ベッドだと閉塞感があるし、腕に色々付けてるのもうっとうしく感じられるから、点滴も薬も全部入れられる物を左太ももに付けますって言われてて、その処置を丁度してる時に病院に訪れたのが先週の水曜日。

それで多少うっとうしさは改善されたかなと思ったけど、やっぱりベッドに戻ってたって事は、色々処置するのに床では問題があったんでしょう。
ベッド自体は広いものになってたんで、親父も不満はないみたい。
っていうか、昨日は元気なくて殆ど喋らなかったけど

もう声が枯れてるのと小さくなってるのとで、元々何喋ってるかはかなり聞き取りにくかったけど、元気がないと更に何を言ってるのか聞き取れず
たまにポツッとわかるけど、殆ど会話になりません。

ただ、私達は見えてるし声もちゃんと聞こえていて、うなずいたりの返事はちゃんと出来てるので、意識はまだあるみたい。
記憶の混乱も多少はあるけど、大分混乱してる時とそうでもない時があるようで・・・。
私が行ってる時は、そんなに混乱してないみたい。

しかし熱を出して病院に連れて行ってから半月以上、何も食べてなくて点滴だけで過ごしてるので、元気がある時は何か食べたいらしく、こないだは
「カレー食べたい」
ってしきりに言ってました。

床に布団だったから他の人が歩いていく足元が見えたんだけど、どこに行くのか、そこには食堂があるのかって、食べ物に連なる言葉ばかり言ってたのが、可哀想だったなあ

喉や口が乾燥するから「水飲みたい」って言ってたんで看護士さんに聞いたら、それもダメだと言う。
看護士さんが決まった時間に飲ませるのかもしれないけど・・・。
点滴してても喉は渇く。
水が飲めないのは辛いだろうなあ

その日は「帰るね」って言ってる時まで
「ご飯!ご飯まだ!?」
って、カスカスに掠れた声で精一杯怒鳴ってるから、病室出たらおかんが泣いちゃいましたよ

前にも書いたけど、ちょっとでも生きる為に全てを我慢させるのがいいのか、食べたい物を食べて喉に詰まらせて窒息死するのがいいのか、どっちが幸せなのかな。

「喉に詰まったら死んじゃうよ」
って言っても「いい」って言うんで、気持ちとしては食べさせてあげたいんだけど、自分が食べさせたから死んだと責任を感じながらこの先生きるのかと考えると、出来るもんじゃないなあ

結局、家族の事を思いながらも大切なのはこれから生きてく自分なんだなと、思ってしまったです。
これはエゴなんだろうか。

それから、大分咳込みが激しかった時は人工呼吸器を付けてたんだけど、ちょっとしたら外れてたので「良かったねー」と言ってたら、昨日また付けてた
やはり咳が激しいとどうしても呼吸が苦しくなるから、仕方ないのね。

もう今はすっかり寝たきりになり、ちょっと前まで何とか自分で歩けていたのが嘘のような衰弱振り。
たまにドキュメントとかで病人について撮影してる番組を見るけど、それを思い出すね。

腕も筋肉がすっかりなくなって随分細くなり、見えないけど足も多分、枯れ木のようになってるんだろうなあ、って想像しちゃうと・・・
左手はもう思うように握れないみたいで、右手だけはしっかり手を握ってくれます。

元気だった時は私の手を握る事なんて全然なかったのに、今は手を触るとギュッと握ってくるのが、余計切ないです
手を握るのなんて、東海の集中豪雨の時以来だよ、多分>エライ目にあいましたわー

という訳で、現在は絵に描いたような末期の病人っぷりです。
毎日電話がかかってくるとビクッ!とする日々
おかんが大分、神経的にも精神的にも参ってきてるのが心配

何しろ「こんな時だから、そっちから電話しないで。こっちからかけるから」
と言ってる、いつもおかんと電話しまくってる友達が、ここ最近自分の具合が悪いからかちょくちょく電話かけてくるんで、その度にビクッ!とする訳ですよ。
それが原因でおかんも友達に怒鳴ってけんかするし、もういい加減にしてくれ~~って感じで。

友達も体が弱くてしょっちゅう具合が悪いのに一人身の人だから、不安なのはわかるけど、こっちは緊急事態やっちゅうねん!
それと、こんな時期だからかかってくる選挙アンケートとかの電話!!
去年まではかかってないのに、今年たまたまランダムで選んだら親父が当ったと。

いねーよ!!
ってか、うちは今そんな状況じゃねーよ!!
って感じで、イライラしますよ朝日新聞!

とまあ、途中から家の状況に話が逸れてきたけど、それについても書きたい事があるので、またいずれ。

詰まんない話で長くなったけど、自分の日記としてはこれでいいかな。
後で読んだ時に、わかるようにしておこうってな感じです。

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