骨董と偶像

好きなもの&気になるものリスト

これも今さら、『新暗行御史』

2004-10-10 23:05:00 | 
吃驚しました。面白い漫画をいろいろ教えてやってた女の子から「コレ、知ってますか!?」と逆に渡されたのが尹仁完・梁慶一の『新暗行御史』。ははん、アチラの作家のものね(多少、拒絶反応気味である)。いくら帯に井上雄彦の推薦文があったって安心できない。どうせ薄っぺらな内容だろ、と思いつつ、読んでみて・・・・・・冒頭に戻る。吃驚しました。
まず、予備知識まったくナシで読んだのが結果的によかったこと。これは書評なども読まないほうがいい。ゆえにあまり詳しくは書かない。
朝鮮の歴史や伝説を下敷きに、新たにアレンジが加えられ(毎回、原作者による解説がある)、その料理の仕方が面白い。たとえば岩波文庫にも入っている「春香伝」なども含まれている。暗行御史(アメンオサ)とは古代朝鮮の官吏。各地をまわって不正を暴く、いわば日本の水戸黄門に相当する存在なんだそうだ。

たしかに瞠目した。が、既刊8巻までの手法をずーっと続けていくわけにはいかないだろう。さまざまな謎が収束され、怒涛のクライマックスへなだれこむ展開が、果たして用意されているのだろうか?

・・・・・・アニメになるほど人気だったのね 

おそらく山道(サンド)のファンが多いんだろうが(かんりにんも好きだが)、幽玄兵士もプリチーである。最近、物騒なので半ダースほど欲しい。


新暗行御史 1(サンデーGXコミックス 1)
尹仁完 原作・梁慶一 作画

出版社 小学館
発売日 2001.08
価格  ¥ 580(¥ 552)
ISBN  4091570011

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『月は無慈悲な夜の女王』

2004-10-10 12:15:51 | 
浦沢直樹の新作『プルートゥ』の中で、映画『月は無慈悲な夜の女王』の音楽がロボット・ノース2号が仕える主人ポール・ダンカンによって作曲されたという設定がある。
元になった作品がSF作家ロバート・A・ハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』。そういえば、ポール・ダンカンはハインラインに風貌が似ているような気がする。
ハインラインもこの頃は魅力的だったが、『獣の数字』あたりからついていけなくなった。彼の作品に登場する人々はどこかインモラルで、魅力的なのだけれども。

月は無慈悲な夜の女王(ハヤカワ文庫 SF 207)
ロバート・ハインライン著・矢野徹訳

出版社 早川書房
発売日 1981
価格  ¥ 966(¥ 920)
ISBN  4150102074
【ヒューゴー賞受賞】 2076年--過酷な自然条件と月世界行政府の圧政のもとに、流刑地として、資源豊かな植民地として地球政府に巨大な富をもたらしていた月世界の住民は、月を管理する巨大コンピューター<マイク>を味方にひきいれ、ついに独立戦争を開始した。最高のストーリイ・テラーが放つ問題長編! [bk1の内容紹介]

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