骨董と偶像

好きなもの&気になるものリスト

ハイホー!ハイホー!もしめりがち

2004-12-28 00:39:24 | 演劇
なんか意味もなく哀しくなってしまった。経費節減のために、白雪姫の舞台で小人が7人から4人に削減とは。苦肉の策が小人の衣装をつけた人形2体を加え、王子役の男優が七人目の小人に扮すると言うダブルキャスティング。当然、キスによる目覚めの場面では小人は七人揃っていないわけね。

経費削減で白雪姫と4人の小人に

寄付を募るとか、ボランティアを活用するとか、もうすこし何とかならなかったのか。

マルセル・マルソーのパントマイム

2004-11-07 02:51:34 | 演劇
「もう最後の日本公演かもしれないから観にいくか」と友人を誘って、ずいぶん昔に鑑賞した。
マルセル・マルソーのパントマイム。
当時、もう相当に高齢で。でもまだ元気で第一人者として舞台に立っている。あれから何度も日本に来た。1923年生まれだから、もう80歳を超えた!

チャップリンが山高帽にドタ靴、ステッキの似非紳士といったキャラクターを造形したように、マルソーにもビップというキャラクターがある。つぶれたシルクハット(花がついている)をかぶった道化師といった格好だ。くれぐれもフランス人の「のっぽさん」とは呼ばないで。

舞台の前のほうで観たので、彼の息づかいまでが聞えてくる。息があがってるんじゃないかと思ったが、実際、1時間半ほどの舞台での運動量はかなりのものだと思う。無言で体を動かすって、喋りながら動く以上に体力いるのかも。ヨイショって言うわけにもいかないし。

最初はパントマイムというあまり馴染みのない世界に溶け込めなかったが、次第に「笑い」が自然に楽しめるようになると、もうラストまであっという間だった。正直、もうちょっと見ていたいと思った。
惜しみない拍手の中に「アンコールしろ~」という下心を、舞台の彼は読み取っていたようだ。
きっと、オーケストラなどと違って、小ネタぐらいならばできるだろ?という欲深な気持ちが我々も含めて拍手をやめない観衆の中にあったのだと思う。

ごめんなさい、わたしはもう休みたいというようなことを、彼はパントマイム(というよりは、仕草)でしてみせ、舞台のそでに消えた。

gooブログで「マルセル・マルソー」を検索したところ、ヒットせず。ちなみにソフィー・マルソーとは同国人である以外、まったく関係ない。

Marceau Foundation

↓当然のことながらマイム役者は滅多にしゃべらない。一般には珍しいマルソーの音声ファイルがある。
Marceau speaks


『まちがいの狂言』THE KYOGEN OF ERRORS

2004-09-27 21:18:51 | 演劇
「ややこしや~」をぜんぶ見たい場合は、野村萬斎演出の狂言「まちがいの狂言」を観るしかない。舞台は、室町時代の瀬戸内海にある小国、黒草の国。幼い頃に生き別れてしまった双子の息子たちを再会させたいと、白草の国の商人、直介が敵国の黒草の国に上陸するところから始まる。息子と従者、ややこしい2組の双子の取り違えに巻き込まれた人々の騒動を、息のあったアンサンブルで、どこかユーモラスな魅力に富んだ「人間劇」として描く。


世田谷パブリックシアター

野村萬斎の「まちがいの狂言・グローバルバージョン」のDVDはこちらで入手可能。