blog of Flying Tangler

皆もすなるぶろぐといふものを、我もしてみむとてするなり

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理想社会?

2005-11-15 17:17:29 | 映画、あんまり詳しくないけど、
映画ネタもう一本。

まだガキんちょの頃(確か、中三だったと思います)、親に内緒で級友と観にいった映画に少なからぬカルチャー・ショックを受けたのを思い出しました。
映画のタイトルは『墓に唾をかけろ』(←粗筋はここをヒットされたし)


なにがショックだったかというと、南部アメリカが舞台の(原作、製作ともにおフランスなんですが)この映画、当時のアメリカの暗い恥部、知られてはいけない秘密を思いきり曝露しちゃった物語でした。



そのころ、ワタイらにとって、『アメリカ合衆国』っていったら、世界一お金持ちの国、民主主義の理想社会、貧者にも成功の可能性がある社会、etc.,etc・・・ まァ手っ取り早くいえば『この世の楽園』のように見え、聞こえていたんですから、・・・





それがまぁ、どうでしょう! この映画に描かれている南部アメリカの社会ときたら、・・・・





人々は皆、汚いおべべに粗末なお家、おまけになにかというとすぐ暴力・強姦・リンチ!!!




「こりゃ、なんぼなんでも嘘でしょう? あっ、そうか! 戦争で荒廃したフランスっぽの嫉妬じゃぁないの?」

なんて、・・・  それ以来長いこと、懐疑心に揺らされた体験でした。





でもそれ以来、「教科書」「新聞」「ラジオ」「人の見聞」「テレビ」「映画」「雑誌」、どこから何を見ても聞いても、すぐ鵜呑みにして過敏にパックリ『ライズ』したりしないような『知恵』を得た様に思えます。

勿論、それまではもっぱらハリウッド映画の勧善懲悪路線の西部劇ばかり観ていたのですが、急に胡散臭いものに思えてきて、すっかり路線変更しましたっけ。