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淡い紫色の花が華麗に咲く「ニンニクカズラ」(熱帯植物シリーズ 20-23)

2020年11月06日 10時01分23秒 | 

淡い紫色の花が華麗に咲く「ニンニクカズラ」。名前は葉などを揉むとニンニクの香りがするからで、英語名のgarlic vineを訳したもの。沖縄では住宅地にの垣根にも植えられているものらしい。

(2020年秋 神代植物公園) 

 

「ニンニクカズラ」

ニンニクカズラ Mansoa alliacea (ノウゼンカズラ科 マンソア属)
 那覇の住宅地を歩いていると紅紫から淡い紫色の花を咲かせているツル植物が垣根を彩っていた。花はトランペット型で、ツボミの色が最も濃いので、開くにつれて色が薄くなるのであろう。名前は花の姿からは連想しにくいニンニクカズラ。植物体を揉むとニンニクの臭いがすることによる名前である。

 最初にニンニクカズラを教えてもらったときには花が咲いていなかったので、貧弱な植物体の特徴に比べニンニクの臭いのみが記憶に残った。11月の来訪では満開の状況であり、とても美しい景色を見ることができた。葉は2枚の小葉からなっているので、1ヶ所から2枚づつ葉が出ているように見える。常緑のツル植物なので、葉は丈夫でしっかりしている。花の色の移ろいは、同じ南米原産のニオイバンマツリと良く似ている。紫から白色への花色の変化に対応する昆虫などが居るのであろうか。どのような意味があるのか興味深い。

 ブラジル、ペルー、コスタリカなどの南アメリカが原産で、熱帯から亜熱帯の温暖な地域で広く栽培されている。英語名は garlic vine であり、和名のニンニクカズラはこの英語名の訳。

■熱帯植物シリーズ■

「金盃」(熱帯植物シリーズ 20-01)
「かぐや姫」(熱帯植物シリーズ 20-02)
「白珠丸綴化」(熱帯植物シリーズ 20-03)
「コロカシア・ファラックス」(熱帯植物シリーズ 20-04)
「ペトレア・ヴォルビリス」(熱帯植物シリーズ 20-05)
「コスツス・バルバツス」(熱帯植物シリーズ 20-06)
「サンタンカ」(熱帯植物シリーズ 20-07)
「ナンヨウサクラ」(熱帯植物シリーズ 20-08)
「アリアケカズラ」(熱帯植物シリーズ 20-09)
「ヘリコニア 'カメハメハ'」(熱帯植物シリーズ 20-10)
「メディニラ 火の鳥」(熱帯植物シリーズ 20-11)
「アリストロキア・トリカウダータ」(熱帯植物シリーズ 20-12)
「ブルグマンシア・ベルシコロル」(熱帯植物シリーズ 20-13)
「オオベニゴウカン」(熱帯植物シリーズ 20-14)
「フウリンブッソゲ」(熱帯植物シリーズ 20-15)
「ヤエサンユウカ」(熱帯植物シリーズ 20-16)
「コスツス・イグネウス」(熱帯植物シリーズ 20-17)
「サガリバナ」(熱帯植物シリーズ 20-18)
「コスツス・ルカヌシアヌス」(熱帯植物シリーズ 20-19)
「クレロデンドルム・ウガンデンセ」(熱帯植物シリーズ 20-20)
「マダガスカル・ジャスミン」(熱帯植物シリーズ 20-21)
「クルクマ・アリスマティフォリア」(熱帯植物シリーズ 20-22)



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