野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

純白の大輪のラン「リンコレリオカトレア・パストラル・イノセンス」(2022 蘭シリーズ029)

2023年02月18日 16時49分32秒 | 

純白の大輪のラン「リンコレリオカトレア・パストラル・イノセンス」。リップの中心部の黄色が特徴だ。多くの蘭の品種の交配親になっている有名な品種の蘭である。

(2022年冬 神代植物公園) 

■2022年蘭シリーズ

「デンドロビウム・エイマピンク・サクラ」(2022蘭シリーズ001)
「ミルトニア・アズテック "エバーグレイズ・グリーン"」(2022蘭シリーズ002)
「デンドロビウム・ベリー」(2022 蘭シリーズ003)
「レリア・ゴールディアナ」(2022 蘭シリーズ004)
「デンドロビウム・アノスマム」(2022 蘭シリーズ005)
「デンドロビウム ゴールドシュミディアナム」(2022 蘭シリーズ006)
「オンシジウム・プラニアブレ」(2022 蘭シリーズ007)
「リカステ・チタ・インパルス」(2022 蘭シリーズ008)
「プロステケア・コクレアタ 白花」(2022 蘭シリーズ009)
「プロステケア・ガリシアナ」(2022 蘭シリーズ010)
「パフィオペディルム・バルバトゥム」(2022 蘭シリーズ011)
「パフィオペディルム・セリゲルム」(2022 蘭シリーズ012)
「パフィオペディルム・ローレンセアナム」(2022 蘭シリーズ013)
「パフィオペディルム・スピケアナム」(2022 蘭シリーズ014)
「パフィオペディルム・ウィロスム」(2022 蘭シリーズ015)
「パフィオペディルム・インシグネ "オディティ"」(2022 蘭シリーズ016)
「パフィオペディルム・リーアナム」(2022 蘭シリーズ017)
「パフィオペディルム・バトルオブエジプト・アルファ」(2022 蘭シリーズ018)
「フラグミペディウム・セデニイ」(2022 蘭シリーズ019)
「フラグミペディウム・シュリミー」(2022 蘭シリーズ020)
「ミルタシア・アズテック・エバーグレード・グリーン」(2022 蘭シリーズ021)
「カトレア・ジェンマニー」(2022 蘭シリーズ022)
「カトリアンセ・トリアナエ・コエルレア」(2022 蘭シリーズ023)
「カトリアンセ・ラブ・トラディション・ユミ」(2022 蘭シリーズ024)
「ラエリア・グルディアナ」(2022 蘭シリーズ025)
「カトリアンセ・ポーシア・カニザロ」(2022 蘭シリーズ026)
「リンコレリオカトレア・スプリング・ドーン "トップ・ロウ"」(2022 蘭シリーズ027)
「リンコレリオカトレア・コーゾーズ・スカーレット」(2022 蘭シリーズ027)
「カトレア・ラブ・キャッスル」(2022 蘭シリーズ028)

ラン「リンコレリオカトレア・パストラル・イノセンス」

リンコレリオカトレヤ パストラル‘イノセンス’
(C. Mademoiselle Louise Pauwels x Rlc. Déesse (01/01/1961))

■花色=白系
■花径=花径15~17cmくらいの極大輪系
■花型=極整型
■弁質=極厚弁
■花着き=良い
■着花輪数=1花茎あたり2~3輪くらい
■花期=主に冬~早春咲き
■株姿=比較的コンパクト
■香り=良い

旧属名表記 Bc. Pastoral
 言わずと知れた白花超有名銘花。白花の交配親として有名な C. Bow Bells(ボウ・ベルズ)を祖先に含まない、かつて“ブラソ系”と呼ばれていた一系統の白花代表品種です。交配親の Rlc. Déesse(デエス)はブラソピンク系の優秀な交配親としても非常に有名で多くの優秀花を生み出した実績を持つ銘交配親品種です。
 ちなみに、本種 Rlc. Pastoral 自身も交配親としての実績は非常に多く、現在のところ120種以上もの品種を生み出しており、特に「大きく円いリップ」「リップの大きな黄目」「大きな花径」という特長を子孫に継承する能力が高いようです。
 画像の個体‘Innocence’は、比較的コンパクトで匍匐茎の間隔の狭い性質の株は大株作りに向き、かつては各地の蘭展等で見事な大株作りの本種をよく見かけました。性質は強健でよく増殖し、花着きも悪くはないようですが、この花の本来の魅力を発揮させるには、それなりの栽培技術と整った環境が必要だと思います。
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