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キンギアナム系の赤い花がかわいいラン「デンドロビウム・ベリー」(2022 蘭シリーズ003)

2022年12月12日 06時10分58秒 | 

普通のデンドロビウムとは一味異なるキンギアナム系の赤い花がかわいいラン「デンドロビウム・ベリー」Derdrobium Berry。 Dendrobium kingianum × Dendrobium Mini Pearlの交配種らしい。小ぶりの花がたくさんつくのが楽しい。

(2022年冬 神代植物公園) 

2022蘭シリーズ

「デンドロビウム・エイマピンク・サクラ」(2022蘭シリーズ001)
「ミルトニア・アズテック "エバーグレイズ・グリーン"」(2022蘭シリーズ002)

 

デンドロビウム・キンギアナム系とは

オーストラリア原産の原種デンドロビウム・キンギアナム(Dendrobium kingianum)をもとに交雑育種されてきた交配種群をキンギアナム系と呼びます。株の形態が多くのデンドロビウムと異なり、根元が太く上部が細くなる、やや堅いバルブの上部に葉をつけます。上部の葉の間にある節から花茎を伸ばし、たくさんの小輪花を穂状に咲かせます。ノビル系などのほかのデンドロビウムとの交雑はほとんどなく、独特の形態をもったデンドロビウムです。花色は赤紫からピンク系、白がほとんどでしたが、最近では黄色い花をもつ交配種もできてきました。香りも比較的強いものが多く、よい香りのものからやや強すぎるものまであります。
強い日光を好み、日当たりが悪いと花をつけなくなります。一度咲いたバルブにも翌年以降花芽をつけることがあるので、古いバルブも取り除かないほうがよいでしょう。

基本データ
園芸分類 ラン
形態 多年草 原産地 オーストラリア
草丈/樹高 15~50cm 開花期 2月~5月(3月~4月がピーク)
花色 白,ピンク,黄,赤,紫 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 常緑性,香りがある,開花期が長い,耐寒性が強い,初心者でも育てやすい

種類(原種、園芸品種)
デンドロビウム・キンギアナム
Dendrobium kingianum
このタイプの基本の原種。小型で花も小輪が多い。
デンドロビウム・キンギアナム
イースター・パレード
Dendrobium Easter Parade
中型の交配種。花茎がしっかりと直立する。
イースター・パレード
ベリー
Dendrobium Berry
キンギアナムよりも一回り大きな交配種。
ベリー
ホホエミ
Dendrobium Hohoemi
キンギアナムよりも一回り大きな交配種。
ホホエミ
スペシオキンギアナム
Dendrobium Specio-kingianum
やや大型の交配種。
スペシオキンギアナム
バードローズ
Dendrobium Bardrose
やや大型の交配種。
バードローズ
デンドロビウム・スペシオサム(タイミンセッコク)
Dendrobium speciosum
大型の原種で、キンギアナム系との交雑によく使われる。長い花茎にボリュームのある花を咲かせる。和名はオオダイミンセッコク。タイミンセッコク(大明石斛)ともよく呼ばれる。



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