黄色い大きな花をつけるオオマツヨイグサは、一日花で、昼間にはしぼんでいるのがほとんどだ。。ごく普通にみられる花だが、昼間に開花しているのをみつけるのは難しい。この写真は背が高くなって日陰にあったために、どうにか一輪だけ花が開いていたのを撮影した。
(2019-07 東京都 神代植物公園)
オオマツヨイグサ [大待宵草]
開花時期 6月、7月、8月、9月
花の色 黄
名前の読み おおまつよいぐさ
分布 原産地は北アメリカ
ヨーロッパで作り出された園芸品種
日本へは明治時代の初期に渡来
日本全国で野生化
生育地 道ばた、荒れ地
植物のタイプ 越年草
大きさ・高さ 50~150センチ
分類 アカバナ科 マツヨイグサ属
学名 Oenothera erythrosepala
花の特徴 花は夕方に開き朝にはしぼむ黄色い一日花である。
花径は大きく、6~8センチくらいある。
花弁はハート形で4枚ある。
花の真ん中には柱頭が4つに裂けた長い雌しべがあり、その周りに8本の雄しべがある。
メマツヨイグサのほうは花径が2~3センチと小さい。
葉の特徴 葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の裏面の葉脈上には毛が生える。
実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
この花について ―
その他 夕方開花するので、「宵待ち草」や「月見草」などの通称がある。
グランディフローラ種(Oenothera grandiflora)とエラタ種(Oenothera elata)をもとに作り出された園芸品種である。
日本全国で野生化をしたが、近年はその後に渡来した近縁種のメマツヨイグサに押されて減少している。
属名の Oenothera はギリシャ語の「oinos(酒)+ther(野獣)」からきている。根にブドウ酒のような香気があり、野獣が好むということから名づけられた。
種小名の erythrosepala は「赤い萼片の」という意味である。