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野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

内弁の数が多くて目立つ白のムクゲ耳原花笠(槿シリーズ06)

2019年08月13日 10時25分45秒 | 

ムクゲに内弁のある品種は多いが、内弁の数が31枚を超えると花笠と呼ばれるのだそうだ。耳原花笠は、底紅のすっきりした花笠。写真のものは、紅が放射状に広がっているので目立つ。

(2019-07 東京都 神代植物公園) 

 

 


五弁の花びらの形に個性があるカワラサイコ

2019年08月13日 06時56分40秒 | 

カワラサイコ(河原柴胡)はセリ科のミシマサイコの類「柴胡」に似ていて、河原に咲く花という命名らしい。神代植物公園の植物多様性センターの「礫地エリア」でたくさん咲いていた。近くにはカワラノギクの名札が立っていたが、絶滅危惧種のこちらはみかけなかった。ヘビイチゴと花は似ているが、はるかにおおきな花がさく。五弁の花びらの形に個性がある。

(2019-07 東京都 神代植物公園) 

 

 

カワラサイコ(河原柴胡、学名:Potentilla chinensis)は、バラ科キジムシロ属の多年草。同属のヒロハノカワラサイコに似るが、同種と比べると本種は全体に大きく、奇数羽状複葉の小葉の数が多く、裂片の裂け方が深く、裂片の幅が狭い。小葉の間に付属小葉片がある。

特徴
根は木質化して、円柱状となって直立する。茎は高さ30-70cmになり、長毛が生える。葉は奇数羽状複葉で、根出葉は束生し、茎葉は互生する。小葉は15-29個あり、上部の小葉は長さ2-5cm、幅8-15mm、倒披針形から狭長楕円形になり、下部のものは次第に小さくなり、葉脈の主脈まで羽状に切れ込む。裂片は鋭頭、表面は緑色で、有毛からほとんどが無毛、裏面は白い綿毛が密生し、乾燥すればときに縁は裏側に巻き込む。小葉と小葉の間に付属小葉片がある。茎葉の基部に托葉があり、広楕円形になり、鋸歯縁になるか深い歯牙状になる。

花期は6-8月。花序は散房状集散花序になり、頂生し、長期間にわたって次々と花を開く。花は黄色で径8-15mmになる。萼片は5個あり、三角状長楕円形から狭卵形で、長さ3-5mm、幅1.5-2mm、先は鋭頭になり、外側には長毛が密に生える。副萼片も5個あり、披針形から線状披針形で、萼片より小さく、先は鋭頭から鋭突頭になり、外側に長毛が密に生える。花弁も5個あり、倒卵状円形で先は凹頭になり、長さ5-7mm、幅4-6mmになる。雄蕊は15-20個あり、葯は長楕円形から卵形になる。心皮は多数あり、花柱はわずかに基部で肥厚し、やや頂生し、柱頭は広がる。花床は円錐形で毛が生える。果実は広卵形の痩果で多数つき、痩果は黄褐色で毛はなく、縦じわがあり、長さ約1.3mmになる。

分布と生育環境
日本では、本州、四国、九州に分布し、日当たりのよい海辺や河川敷などの砂礫地に生育する。世界では、極東ロシア、台湾、朝鮮半島、中国大陸に分布する。

名前の由来
和名カワラサイコは、「河原柴胡」の意。河原に生え、根茎が太く、根茎を薬用とするセリ科のミシマサイコの類「柴胡」に似ることによる。