せかいのうらがわ

君と巡り合えた事を人はキセキと呼ぶのだろう
それでも僕らのこの恋は「運命」と呼ばせてくれよ

Humpty Dumpty and mad guil.

2007-09-08 12:41:10 | その他

「痛いのよ、」

少女は些か困ったように顔を歪めて、少しだけ言葉を発した。目の前に居た"ハンプティ・ダンプティ"は、表情の一つも変えずにそれを続けた。ますます困ったように、少女は首をかしげる。

「痛いのよ、ハンプティ・ダンプティのお兄様。いい加減止めて下さいな」

その些か威張りくさった態度から、少女は彼を"ハンプティ・ダンプティ"と呼んだ。少女を仲間として引き入れたのは、マ・メール・ロワ。すなわちマザーグースと呼ばれていた。
彼女はフランスの生まれだった為、はじめはハンプティ・ダンプティを知らなかった。だからこう、解釈していたのだ。

"リトルマン・オブ・リトルマンは、自分を待って吸い込まない
リトルマン・オブ・リトルマンは、次第に口ごもる狂った女"

「ハンプティ・ダンプティのお兄様。傷口を指で抉るのは、いい加減止めて下さいな」

許容している少女も勿論おかしかったが、それ以前にその行為を行っているハンプティ・ダンプティ自体がおかしかった。
そもそも少女がそうして血を流している原因を作ったのはハンプティ・ダンプティの方なのだ。理不尽な理由をつけては、ハンプティ・ダンプティは少女を殴ったり銃で撃ったりしていたのだ。(そしてそれを誰も、咎めない)(あの、マザーグースでさえも)

「痛いので、止めて下さいな」

次第に声が小さくなっていく。それでも、死ぬことはない。
ハンプティ・ダンプティは少女に決して死ぬような撃ち方をしなかった。もちろん、敵に対しては容赦なかったが。

「痛いから・・」
「いい加減黙れ。"次第に口ごもる狂った女"」
「・・ごめん、なさい・・」

そう言って、少女はハンプティ・ダンプティの言葉通り口ごもった。
少女は以前、ハンプティ・ダンプティに対してこう零していた。


『あの方ってハンプティ・ダンプティのようね!言葉を使うときに、あの方が選んだ意味、それ以上でもそれ以下でもなくお使いになるのよ?それにこれは、みんな人に言えることではあるけれど、人は死んでしまっては元には戻せないものね!それにあの方、小さくて丸くて卵みたいじゃない!』


――
(ハンプティ・ダンプティと狂った少女)

「リトルマン・オブ~」はwikipediaからの引用。
すげえやべえかなり違えという印象を受けました。
元がそんな変な詩じゃないので少し笑えた。

あの方が誰なのか気付かなくてもいいです。
だってハンプティ・ダンプティはなぞなぞだから。
なぞなぞって程問題がないんですがかっこわらい。
強いて言うなら「小さくて丸くて卵みたい」ですかね?


これわかった人が居たら素晴らしいと思う(笑


君を愛してたのは

2007-09-06 17:49:59 | ネタ張


今は遠い夢


どうしよう心底ネクが愛しい(待て
だってラスボス撃破後の一撃必殺!!!
格好いいとしか言いようがないぜ!
やべえええかっけえええええ!!!
好きすぎてどうしよう(しね

あとどうしようと言えば雲雀口調。
一人称「僕」二人称「君」が定着気味。
ええええ。どうしようこれ。えええええ。


BCの構想とラストが纏まってきました。
レオ編は鬼隠しにあたるので微妙な終わり方。
アリス編は先の生き残りが居てアリスを殺す。
ユーリス編はレオの出生の事実が明らかになる。
レイノ(元ナイト)編は狂気的な終わり方。
散三龍華編は完全に散三龍華の秘密オンリー。
フィーラ編は未来へ繋ぐ物語、みたいな終わり。
未来・過去編はオマケなので終わりはないです。

実は全員どこかでつながってるんですよね。
アリスは散三龍華の所属する組織のトップの子、
散三龍華はレイノの同士(教団所属)、
レイノはアリスの幼馴染兼許婚(アリスは忘れてる)、
ユーリスはレオの許婚で、フィーラはレオの分身。
(レオが作ったわけではないですフィーラ)

難しいけど(笑






どうしようライム10個になっちゃったよ(爆

差出人不明 宛先君へ

2007-09-03 22:57:30 | その他
授業中、なんとなく握り締めていた携帯が震えた。
机の上に乗せていた足を組みなおしてから、携帯を開く。


差出人:
宛先:海藤 さくら
題名:
本文:
 お元気ですか、さくらさん。
 今こちらは晴天で、とても気分が良いです。
 獄寺氏によると並盛も晴天だそうで、何より。
 では今日も、良い一日を。

  2017/9.3


頭がおかしいのだと思った。差出人不明、題名無名、本文は意味不明、だ。だって窓の外はどんよりとした曇。大体獄寺だって今は授業中だろうし、良い一日をったって、もう正午間近。あげくの果ては送信時間が10年後ときた。
ありえない、と思って閉じようとして、止めた。相手が誰なのか、確かめたくなってきたから。


差出人:海藤 さくら
宛先:
題名:誰かさんへ
本文:
 どうも。ちっとも元気じゃないけど。
 ここは元気だって言っとくところなの?
 っていうかあんた誰?宛名不明なんてありえない。
 題名くらいつけなさいよね。
 あと訂正。今は2007年。
 キミの携帯、おかしいよ。

  2007/9.3


そうして一分も掛からないうちに、問題のメールは帰ってきた。今度は、題名付きで。


差出人:
宛先:海藤 さくら
題名:こんにちは
本文:
 いえ、これで正しいですよ。
 はじめまして、十年前のさくらさん。
 突然のことで驚かれているかもしれませんが。
 仕組みは・・十年前のオレに訊いてください。

 普通に教えるのではつまらないので、問題にしましょう。
 住んでいる場所はピンポイント過ぎるので秘密です。
 そうですね・・、泣き虫、でしょうか。

  2017/9.3


正しい?ありえない。っていうか、十年前の私って何?十年前のオレ?誰だって聞いてんだけど。答えになってないし。

「・・意味わかんない」

そう言って前の奴の座席を蹴っ飛ばすと、先公に睨まれた。うざったい。いつもと変わらない日常。なにかが変わったりしたらいいのに、と思う。


差出人:海藤 さくら
宛先:
題名:泣き虫って何?
本文:
 泣き虫・・って、もっとわかりやすいのないの?
 雰囲気とか容姿とか、年齢・・なんでもいいし。
 泣き虫なんてたくさん居るでしょ?口癖くらい教えてよ。

  2007/9.3


半ばイライラしながら送信する。どうしてこんなに執着するのかわからなかった。いつもならすぐにキレて、無視するのに。ぼんやりと窓の外を見ると、何か黒いものが傘を持って走ってきていた。・・・・蟻?(多分違う)


差出人:
宛先:海藤 さくら
題名:性格、でしょうか
本文:
 容姿、は黒髪で黒目ですかね。
 年齢は当時5歳。角が生えてるので、すぐわかりますよ。
 よく並盛に侵入していたらしいので・・。
 いつか、必然的に会えるかもしれませんね。

 十年後のオレは、目の斜め下にマークがありますよ。

  2017/9.3


十年後の情報なんて知りたくもない!
やはり一分もせずに帰ってきたメールにそう叫びそうになりなった。それを必死にこらえて、記憶の引き出しをひっくり返す。でも、そんな変態は知り合いに居ない。角?牛じゃないんだから!
そう思いながら、携帯を開く。


差出人:海藤 さくら
宛先:
題名:未来の
本文:
 っつーか、もうなんでもいいから、十年後の誰かさん。
 時を越えたメールなんてできるなら簡単でしょ?
 退屈なこの毎日をどうにかしてよ!

  2007/9.3


一分経っても、何故かメールは帰ってこなかった。

「なによ、なによなによなに・・!」
「うわあああああ!!」
「なに?!」

そう言った瞬間、開いていたドアの目の前で何か黒いものが泣いていた。その頭には、角。(うそ。そんな・・まさか)そうしてそれは自分に向かってバズーカ砲を当てた。(何して・・!)
ぼふん、という音と共に、教室内が煙に包まれた。ふざけんな、と思ったとき、ふいに腕を引かれて倒れこんだ。(もうなに?!今度はなに!!)


「海藤さくらさん、ですよね」


「はっ・・?」
「やっと会えた」

何で私の名前、と言う前に、抱きしめられた。信じられなくてぐるぐるしていると、メール、と言われて、はたと思い当たる。

「未来の、誰かさん」
「ランボです。・・十年後の今日、貴方に一目惚れしたんですよ」
「はぁ?!」

誰だよ、といいかけて、止めた。どこか懐かしい匂いがした。肩に入っていた力が自然に抜けて、紅茶みたいな匂いに包まれた。ちょっと、すきかも。

「結局、連れてって、くれるの」
「・・・無理ですけど」
「・・ふーん・・・」
「こうして傍に居ることは、できます」

恥ずかしい野郎め、と言いかけて、はじめの煙が消えてないのに、また煙が立ち込めた。そして気付けば、胸のあたりに子供がくっついている。さっきの、角のガキだ。

「・・誰お前」
「・・・・、ランボさんお前キライ!怖い!」
「・・・!!」


訂正。くたばれ。


―――
(置き去りクライガール)

全然クライ(Cry)じゃないけどね(笑
くたばれとか超バリバリ元気だけどね。
書き直しするつもりです。疲れたヨ。




おメモ("お"いらない

『私から言おうと思ってたんだけどまあいいや。そうしよう』

送信ボタンを押してから、ばちん、と乱暴に携帯のディスプレイを閉めた。反動で、横の席で寝ていた野球部のエース君(名前忘れた)がおきて、周りを見回していた。その拍子にばっちり目が合って、何よ、と文句を込めて睨むと、笑顔で返された。(何アイツ!)