せかいのうらがわ

君と巡り合えた事を人はキセキと呼ぶのだろう
それでも僕らのこの恋は「運命」と呼ばせてくれよ

リセット

2007-04-25 23:25:38 | 小説
目の前には悲惨な状況が広がっていて思わず目を閉じたくなる。後悔やら焦りやら、とにかく色々な感情が渦巻いて吐きそうだ。振り下ろされた剣を受け止めて、弾いたと同時に後ろに下がる。もうそろそろ限界だ。立っているのさえ苦痛に思われる、ならいっそこのまま。

そう思った途端に目の前が真っ白に染まる。

少し遅れて腹部から気持ちの悪い感覚と強い痛みが襲ってきた。着ていた赤い服が更に赤く染まる。親父、ごめん(どっちの、だろう)。そう呟きつつ意識を手放した。


つもり、だったのだ。

どうして今ここに生きているのだろう。そう思いつつ体を起こしても、何も変わったところは無かった。嫌な夢だったのだろうか、いや、けれど、あまりに、リアル過ぎて。現実でないことさえ、恐ろしいような気さえ起こる。
ふいに脳に響き渡る声。・・ロイド。己を呼ぶ声。思わず背中に悪寒が走った。あまりに同じだったからだ。夢が現実ならばこのまま出てしまえば。

そう考えて、今度はそのままベッドに突っ伏す。
願わくば悪夢が起こらぬように、どうか。


「よーう。起きてたか?」
「たった今ねむくなった。おやすみ」

そんな会話が交わされるまで、そんなに時間はかからなかった。


―――
(ローディングリセット)
何度も同じ夢を、痛みを


ちょどんだけセーブしてねーんだって話(何の話
フラノールまで戻る と か !やばすぎる(何
久しぶりにテイルズ書きました。まじでか(?)

一度はやってみたかったリセットボタンネタ。
これ、普通に考えると、怖い(どうでもいい