せかいのうらがわ

君と巡り合えた事を人はキセキと呼ぶのだろう
それでも僕らのこの恋は「運命」と呼ばせてくれよ

更に限界 アヒルと鴨のコインロッカー

2008-07-18 18:25:10 | Weblog
もう、なんか、伊坂さんの本に埋もれて死にたい(?)

感想は重力ピエロと同じく「凄すぎて理解できない」。
「小説のよさ」を最大限に使った作品でした。

ネタバレになるんですが、二年前の川崎と現在の川崎は別人で
それは漫画やドラマだと一目瞭然に判ってしまうんですね
だって別人なんですから、配役も違うでしょうし。

まあ、二年前の川崎と今の川崎は脳内イメージが全然違って
現在は褐色色で髪のかなり短い男、二年前は重力ピエロの
春みたいな美少年系の青年を思い浮かべていましたけども

いい線行ってた。最後までその矛盾に気付けなかったのは
結構残念ではあるんですけども…まあよしとしよう。

あと、新人の失敗作の例として挙げられることの多いらしい
文章の纏め方、「過去と未来の繰り返し」の技法。
全くと言えば嘘ですが、あまり違和感はありませんでしたね。
作品の雰囲気によく合ってる。さすが、新人賞受賞者でした。
現在・二年前と繰り返すことにより、雰囲気ができてる。


こんなに素晴らしい本には出会ったことがないです。
伊坂さんを目の前に土下座して拝み倒したい、
ちなみに半ば以上本気で(こいつ危ない)