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初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第92回】ストーリーとしての競争戦略論。。

 さて、先日の続きです。このようなお話は今のもりぞうを語る上で外せない部分だと思い
書かさせて戴いております。ご自分の会社、組織などをオーバーラップさせ是非ご覧になって下さい。

 私が好きな会社の一つにアスクルがあります。ご存じの通りアスクルは、小規模オフィス向けにあらゆる
オフィス消耗品を通信販売で提供する企業として大きな成功を収めました。アスクルの強みは、オフィスの
消耗品のほとんどが手に入るという利便性と「明日くる」という翌日配送を約束したサービスにあります。

 これだけなら、要するに「品ぞろえ」と「スピード」という話です。これらは勿論アスクルの顧客価値の重要な
要素ではあります。しかし、こうした無機質な言葉だけではアスクルの顧客価値の本質は捉えきれません。

 アスクルは、ターゲト顧客を従業員30人以下の小規模事業所に絞り込みました。特に10人以下のごく小さなオフィス
がアスクルの中核的なターゲットです。従業員が30人以下の事業所はオフィス用品の大手メーカーの系列にある売主が
手を出さないセグメントとして放置されてきました。逆にいえば、大規模事業所であれば、出入りの業者に一声かければ
いつでもフルサービスを受ける事ができるので、「欲しいときには欲しいものを」というアスクルのサービスはすでに
充足されていたといえます。

 こうした小規模事業所で、どういう人が、どういう文脈で、どういう思いで、どのようにオフィス消耗品を買っているのかを
よくよく突き詰めた挙句に出てきたのが「明日来る」なのです。

 続きは次回^^
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