初鹿 史典の熟成を楽しむ!

【第928回】文化を受け継ぐ

ここのところ、むくりの外観・内観の写真を


アップさせていただいておりますが、


如何ですか?




むくりを見ていると、なんとなく


ですが、もてなされている気が


するのは私だけでしょうか?




実は1300年前の伊勢神宮内宮


にはすでにむくりが存在して


いたと言われております。


20年に1度の式年遷宮。


過去66回ほど行われておりますが


その過程でむくり文化が根付いたと


推測されます。



実用的になったのが徳川時代。


徳川政権の商人に華美な生活態度を


許さないという政策への対応策に合致。


頭を垂れる様子がお辞儀をしている姿に


似ていることから、謙虚さを求められる


商人の家を中心に広がっていったとの


事です。


このように、むくり文化は日本人の


DNAにしっかりと練りこまれている


ということを歴史が


教えてくれております。



10年ほど前に建築された


京都迎賓館の屋根も極ゆったりとむくって


おります。


癖のない伸びやかな大きな空間をゆったり


とした「むくり屋根」で包み込んでいる


そんな姿は謙虚に謙虚に人を出迎えている


ようにも思えます。


”むくり”


謙虚さがにじみ出るこの文化


を継承する事は、日本人として


大切な事ですね^ ^
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