歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

≪短期戦に出てきた金正恩氏≫効力疑う安保理

2017-09-13 10:24:08 | 産経ニュースから記事を拾う

 

     

  

  9月12日国際安全保障理事会という尤もらしい権威あるごとく見せかけたこの理事会で、北朝鮮による6回目の核実験に対する制裁案が採決され満場一致で制裁強化決議案が採決されました。しかしアメリカの譲歩により石油禁輸は見送られたと言います。

   11日、北朝鮮に対する新たな制裁決議を採択した国連安全保障理事会=ニューヨーク(ロイター)

  11日、北朝鮮に対する新たな制裁決議を採択した国連安全保障理事会=ニューヨーク(ロイター)


  ネットでの世論はアメリカが戦うつもりは初めからなく、金正恩の恫喝に屈したかのごとく、トランプのヘタレという意見が圧倒的に多いのも事実です。しかし北朝鮮もかなりの打撃を受けるという意見もあります。此の採決がそのまま実行されたらの話ですが。

  今現在の話を要約すれば、チャイナとロシアがバックにいて、援助というエサで北朝鮮に対する影響力を強めようと、狡猾に立ち回っています。しかもそれを承知でトランプ大統領も見て見ない振りを決め込みました。置いてけぼりを喰らつたように見える日本の策は。

   北朝鮮の故金日成主席と故金正日総書記のモザイク画の前を行き交う車=8月、平壌(共同)

 

  北朝鮮と言っても、実際は金正恩の一族関係者が握るごく一部の権力集団をさし、国は国家の体を満たしていません。極悪非道の独裁国家であることは間違いだとは思いません。喜び組という言葉は聞かれませんが、無くなったとも聞きません。

  とにかく、北朝鮮という国は金一族の為に存在し、国民はこの国に住むためには言いたいことも言えず、只忠誠を誓うのみで、飢えたる民は、海外援助を受けるための役目を果たしているに過ぎない存在にまで成り下がっていますが、逆らったら即死刑が待っています。

  こんな人物が国の代表としていられる不思議さは、今の社会の持っている国家間の、利益優先が生む、一つの生み出された害悪ではあるのですが、こういう存在の国も利用する国が有るのです。

  全くの役立たずの国連が決めた事でも、チャイナの北部軍団は独自で北にモノを売って商売しています。チャイナの習近平もそれを止められないと言います。労働党39号室の統治資金とは、金一族の為に資金を管理している機関です。

  その資金を得るため何でもするといわれています。麻薬、偽札、偽ブランド、何しろ国家ぐるみでやるのですから国の命運というより、金一族の為にやるのですから、品質の高い製品が出来ていると言われています。制裁判決が出ても、今までの繰り返しでしょう。

     

  日本のこれからの取る道は、国連とかチャイナとかロシアとか、全く頼りにならない相手をきちんと見定めて、独自の生き延び方と、  憲法を改正し、ちゃんと戦える国になることです。チンピラにピストルを持たせて、こっちは防弾チョッキだけでは勝負になりません。

 

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【正論】産経ニュース・平成29年9月12日 付

外貨枯渇で政権が長く持たない焦り 金正恩氏は短期戦に出てきた 

    

  モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力

  9月3日、北朝鮮が6回目の核実験を強行した。160キロトンの威力があった。広島に投下された原爆の10倍以上だ。

  

  私は4月26日付本欄で「筆者が北朝鮮内部筋から入手した情報によると、金正恩朝鮮労働党委員長は4月15日の金日成生誕105年記念日までに6回目の核実験を行う準備を完了させていた。

  今回は100キロトン級の爆発力を持つ、小型化された核弾頭の爆発実験だ」と指摘した。前回の実験が10キロトン程度だったのに100キロトン級とは大きすぎないかと内心思ったが、情報源が断定的にそう伝えたのでそのまま紹介した。

≪労働党39号室の統治資金が鍵に≫

  今回の実験は4月に延期していたものを、実行したと思われる。実は前回の本欄執筆後、より詳しい次のような情報を聞いた。

  「4月下旬に1回、核実験を準備した。100キロトンクラスのこれまでにない威力の実験で、小型化された核弾頭の実験だ。これに成功すれば弾頭の小型化は完成する。

  実験の数日前に中国に通報したところ、国境を封鎖すると脅され、金正恩の妹である金与正が、中国は金正恩政権を倒そうとしていると金正恩にアドバイスしたので実験を延期した」

  5月12日にはTBSも、北朝鮮が4月20日に核実験を行うと中国に通報し、中国は実験を強行すれば国境を封鎖すると警告したので延期された、と報じた。

  金正恩氏は中国との関係悪化を覚悟の上で3日の核実験に踏み切ったのだ。9日の建国記念日にロシアは祝電を送ったが、中国は送らなかったことは注目される。

   北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(ロイター)

 

  米国は国連安全保障理事会に、石油・天然ガス輸入禁止、衣料品輸出禁止、北朝鮮派遣労働者の雇用禁止-などを柱にした厳しい追加制裁案を提出した。

  多くの論者が北朝鮮へのこれまでの経済制裁は効果がなかったと主張してきた。

それに対し、私は核ミサイル開発や金一家の贅沢(ぜいたく)な暮らし、独裁権力の維持などに使われている労働党39号室の統治資金を枯渇させれば、必ず金正恩氏は音を上げると反論してきた。

≪短期戦に出てきた金正恩氏≫

  その観点からすると、制裁に効果があったのはまず第1次安倍晋三政権以来、わが国が続けている「朝鮮総連に対する厳格な法執行」だ。それにより最盛期に年間18億ドル(約2千億円)送られていた外貨が途絶えた。

  次に李明博・朴槿恵大統領の2代にわたる韓国保守政権が段階的に実施した支援停止である。その結果、金大中・盧武鉉政権の10年間に実施された総額70億ドル相当の支援が消えた。

    

  今年8月に国連安保理が科した制裁は、39号室資金を激減させる効果を持っていた。それまでの安保理制裁は39号室資金には打撃を与える水準ではなかった。8月の制裁は、

(1)石炭など鉱物性燃料

(2)鉄・鉄鉱石

(3)水産物-の輸出を禁止している。

  大韓貿易投資振興公社によると、2016年の北朝鮮の輸出は28億ドル、輸入は37億ドルで9億ドルの貿易赤字があった。

  外貨収入の源である輸出内訳をみると、(1)は12億ドル、(2)と(3)はそれぞれ2億ドルで合計16億ドル、全体の約6割を占める。これが全部無くなるのだから打撃は大きい。

  8月の制裁決定の頃、金正恩氏は「核実験とミサイル発射をどんどんやれ。米国を軍事的に徹底的に圧迫して交渉に引き出せ」と命じたという情報がある。彼は短期戦に出てきたのだ。その背景には39号室資金が枯渇すれば政権は長く持たないという焦りがある。

   

  今回の制裁案に含まれている衣料品禁輸(7億ドル)が加わると合計23億ドルで、8割以上の外貨を失う効果がある。また、海外派遣労働者による年間5億ドル以上の稼ぎも失う。

  だから、北朝鮮外務省は声明で「(制裁決議が採択されれば)世界はわれわれが強力な措置を連続的にとって、いかにアメリカを罰するかをしかと目にすることになる」と脅しているのだ。

  ≪「持ち札」を全部切ってきた≫

  このままでは外貨不足により独裁統治が揺らぐことになるだろう。そこまで追い詰められたからこそ、北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)と核実験という「持ち札」を全部切って、トランプ政権との談判に持ち込もうとしてきたと私は見ている。

  トランプ大統領は米国本土まで届く核ミサイルを持たせた大統領として、汚名を残すことは絶対に避けたいはずだ。対北経済封鎖措置を徹底し、それでも金正恩氏が核ミサイルを放棄しなければ、

  軍事行動、すなわち金正恩氏を除去する「斬首作戦」の準備を進めるはずだ。独裁者は命が危ないと判断したときだけ譲歩する。戦争直前までいけば北朝鮮は必ず中身のある協議に応じてくる(しかし、そこでも彼らはウソをつく)。

  日本は米国と足並みをそろえて対北圧力に全力を尽くしながら、最後の交渉で拉致被害者の全員帰国を要求しなければならない。いよいよ正念場である。

   

  われわれは9月17日に東京で拉致被害者を救う国民大集会を開き、核問題の嵐の中でも絶対に被害者を救うのだという、固い決意を発信する。(モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力 にしおかつとむ)

 

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  国連安保理 新たな北朝鮮制裁決議を全会一致で採択
NHK 9月12日 7時14分
  6回目の核実験を強行した北朝鮮に対し、国連の安全保障理事会は日本時間の午前7時すぎ、新たな制裁決議を全会一致で採択しました。制裁の対象を広げる内容で、北朝鮮が反発することが予想されます。
  北朝鮮が今月3日に6回目の核実験を強行したことを受けて、国連の安保理の会合が日本時間の午前7時すぎからニューヨークの国連本部で開かれ、北朝鮮に対する新たな制裁決議案が採決にかけられました。その結果、決議は全会一致で採択されました。

    北朝鮮に対する新たな制裁決議を採択した国連安全保障理事会=11日、ニューヨーク(共同)

 

 

 


  新たな決議では当初、草案に盛り込まれていた北朝鮮への原油の輸出を全面的に禁止することやキム・ジョンウン・朝鮮労働党委員長の資産の凍結は除かれ、このうち原油については過去1年分に相当する量の輸出を認める事実上の現状維持に等しい内容に修正されました。
  決議案をまとめたアメリカが厳しい制裁に慎重な中国とロシアに一定の配慮をした形で、採決では中ロとも賛成にまわりました。
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  上記はブログ『厳選韓国情報』に記載された一部ですが、それに対する一般の意見はこの、二・三のメッセージの中に含まれています。

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  ●・・ほんと何の役にも立たない安保理

 

  ●・・また日本超えて前回と同じ辺りに撃ち込むんじゃない
まぁそんなもんだろ

 

  ●・・アメリカ完全敗北ワロタ
あんなカリアゲデブより弱い米国w

 

  ●・・黒電話の全面的勝利だな
「トランプは違うw」とか
「やらなかったら内政が持たない」とか
「空母打撃軍キター」とか言ってた脳ミソの無いやつら息してる?

 

  世界は腹黒いのです。外交下手もその証拠かもしれません。

  しかも今日の産経新聞一面に、北朝鮮の金委員長は【北「火星14」で挑発も】【「かってない苦痛 米に与える」】と安保理全会一致で制裁採決をあざ笑うかごとこ発言が載っています。いい加減国連信仰から日本も脱皮して、健全な現実主義を取りましょう。




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