「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

傷口の消毒……してはいけません

2005年11月15日 | 健康

 

消毒は必要なの?  

またまた「新しい創傷治療」からのネタです。

消毒しなけりゃバイ菌はどうするの??っていう質問があったからです。

 

鍼灸師の手には負えないので、上記のサイトからまたまた抜粋させていただきます。

 

  夏井先生ありがとうございます。

 

とりあえず、なぜ消毒するのか……??

実は医師も分かっていない方が多いみたいです。

   

以下は上記のホームページに書いてあります。

 

例えば大腸癌の術後、毎日、回診のたびに腹部の縫合創を消毒するということですが、

 

化膿されて怖いのは、お腹を縫った傷ではなく 手術した大腸そのもの ですよね。

 

夏井先生がまだ医師になって間もないころの話として

「消毒が傷の化膿にそれほど重要であり、化膿防止に必要であれば、なぜ大腸の手術したところを毎日消毒しないのだろうか?

と疑問に思ったそうです。

 

消毒が本当に大切だというのなら、おなかの中を消毒すべきですよね。

だってウンコという大腸菌の塊が通り抜けていくわけですから……。

ここは「消毒できない上に大量の細菌が必ずいる」という「化膿」にとっては最悪の状態にあるのに、消毒しないのはなぜなのか……。

 

先生の眼のつけどころ……違いますね。  

 

通常、おなかの中の大腸をつないだところ(大腸吻合部と言います)が化膿して縫合不全を起こすことは、稀だそうです。

 

 

夏井先生によると  

例えば 

「頬から口の中」 までの長大な傷を負った患者

頬の傷、唇の傷は消毒できても、それがもっと奥(それこそ喉の奥まで)まで連続している場合

頬は消毒できるが,口の中の奥にある傷は消毒できないという理由で、前者は消毒し後者は消毒しないというのは論理的に不合理だ。」

と言っておられます。

確かに術後の傷は消毒しても、しなくても同じように治りますよね。

 

しなくていいなら止めてしまったほうがいい。

そっちの方が合理的で科学的だ。

 

10年以上も前から欧米の外科の教科書には

「創内に消毒薬をいれてはいけない。目に入れて安全なものしか傷の中に入れてはいけない

と明記されているようです。

「創面(傷)を消毒しない」というのは世界の常識 のようです。

 

  「赤信号・みんなで渡れば・怖くない」

今の世の中、こんな感じかな……

 

自分の感性に耳を傾けて、常識は先ず疑うことから始めたほうがよいのかもしれません。

 

特に今の日本の場合……。

 

 


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