新潟に転勤して、まる3カ月が経過した。この週末には市内にも雪が降るかもしれないという。いよいよ冬が来た。空気が日を追って冷たくなっている。地元の人に言わせると、これでも例年に比べると暖かいらしいが。
3カ月が経過しての感想は、水平的に街を見た場合、広くない範囲に大半の街の機能が集中しているので、見ることだけを考えるとすぐに見尽くしてしまう印象は確かにある。
よく耳にする「新潟は実際に来てみると想像以上に都会だが、間もなく飽きる」ということに重なるのだろう。
だが、垂直的に深掘りしていけるだけの歴史があり、コンパクトに集まった街の機能を使いこなすという次の段階があるとも改めて感じる。
東京のようなアメーバ的な都会性を求めるのではなく、例えばジャズ喫茶でも、コンサートホールでも、荒々しい海でも、料亭や呑み屋でもいいのだが、それを「町内感覚」で使いこなしていけば、音楽や演劇、人との付き合い、風土などにおいて、今まで受けなかった刺激を得られる機会に溢れているとも言える。
まあ、食や文化にある程度満たされ、ガツガツしないのんびりした新潟人の気質に、今度は重なっていくのだろうが、横に限らず縦方向も含めて、新潟探検は続けたい。
さて写真だが、これは新潟にある核シェルター・・・。
というのは冗談で、2005年に全線開通した新潟みなとトンネルの歩行者・自転車通路。本土側(こんな言い方はしないか?=万代側)と新潟島を信濃川の河口部分で結ぶもので全長は3キロ以上に及ぶ。総工費は1200億円とか。
車でならともかく、こんな距離のトンネルを自転車で走ったり歩くなんて経験はない。写真は自転車で最深部に向かって下りながら撮った。ちょっと怖いくらいのスピードが出る。
この長さなもんだから、ジョギングコースで使う人も多いらしく、そんな利用実態を踏まえた健康豆知識みたいな貼紙まである。
稀に見る街の舞台装置だ。
トンネルを新潟島方面に抜けると海外沿いの道に出るのだが、そこには古町や信濃川河畔とまったく印象の異なる日本海の風景が広がる。街外れというより、いきなり本州外れって感覚に近いほど寂寥感が漂っている。異空間へのトンネルって感じ。面白いなあ。
これって、感性によっては、精神性に影響を与える風景の構成要素ではないか、とさえ思う。
新潟島を舞台にしたフィクションがあるのかどうか、まだ知らないが、舞台装置として刺激を受ける。
3カ月が経過しての感想は、水平的に街を見た場合、広くない範囲に大半の街の機能が集中しているので、見ることだけを考えるとすぐに見尽くしてしまう印象は確かにある。
よく耳にする「新潟は実際に来てみると想像以上に都会だが、間もなく飽きる」ということに重なるのだろう。
だが、垂直的に深掘りしていけるだけの歴史があり、コンパクトに集まった街の機能を使いこなすという次の段階があるとも改めて感じる。
東京のようなアメーバ的な都会性を求めるのではなく、例えばジャズ喫茶でも、コンサートホールでも、荒々しい海でも、料亭や呑み屋でもいいのだが、それを「町内感覚」で使いこなしていけば、音楽や演劇、人との付き合い、風土などにおいて、今まで受けなかった刺激を得られる機会に溢れているとも言える。
まあ、食や文化にある程度満たされ、ガツガツしないのんびりした新潟人の気質に、今度は重なっていくのだろうが、横に限らず縦方向も含めて、新潟探検は続けたい。
さて写真だが、これは新潟にある核シェルター・・・。
というのは冗談で、2005年に全線開通した新潟みなとトンネルの歩行者・自転車通路。本土側(こんな言い方はしないか?=万代側)と新潟島を信濃川の河口部分で結ぶもので全長は3キロ以上に及ぶ。総工費は1200億円とか。
車でならともかく、こんな距離のトンネルを自転車で走ったり歩くなんて経験はない。写真は自転車で最深部に向かって下りながら撮った。ちょっと怖いくらいのスピードが出る。
この長さなもんだから、ジョギングコースで使う人も多いらしく、そんな利用実態を踏まえた健康豆知識みたいな貼紙まである。
稀に見る街の舞台装置だ。
トンネルを新潟島方面に抜けると海外沿いの道に出るのだが、そこには古町や信濃川河畔とまったく印象の異なる日本海の風景が広がる。街外れというより、いきなり本州外れって感覚に近いほど寂寥感が漂っている。異空間へのトンネルって感じ。面白いなあ。
これって、感性によっては、精神性に影響を与える風景の構成要素ではないか、とさえ思う。
新潟島を舞台にしたフィクションがあるのかどうか、まだ知らないが、舞台装置として刺激を受ける。