もう1つの感性の本棚

書くことを仕事にしている者として、日常をどのような感性で掬い取るか。

街の縁取り42~移動こそが居場所

2006-11-11 21:33:13 | 街の縁取り
 先週後半は、新潟から燕三条、富山・高岡へと途上で仕事をこなしながら金曜夜に富山空港から東京まで飛行機で帰った。また新潟で週末を過ごすことが出来なかった。
 写真は、羽田に着陸する前の東京、というか東京湾沿岸の灯り。
 好きな羽田空港の風景は、黄昏時の離陸、暗くなったばかりの君津方面からの着陸態勢時。東京の広がりが街灯りの塊によって縁取られる。その先の暗さと、内包された圧倒的な光彩が落差を生み出し、東京という街を印象づける。のっぺりとした建物の群れはなく。


 さて、転勤後、これで東京に戻る手段としては3通り経験したことになる。
 ①新潟から新幹線=片道約1万円強。乗車時間2時間強。ドアtoドアで3時間。
 ②高田から高速バス=5750円。乗車5時間半。ドアtoドアで6時間。
 ③富山から飛行機=ネット割も含んで1万4000円。搭乗1時間10分。ドアtoドアで4時間。
 違う場所から違う手段を使っているため、何かを比較するのではなく、まあ色々試している最中ということ。ここでいうドアtoドアは、乗る場所に向かった時から自宅に到着するまでの時間。
 比較するとすれば富山から列車で帰った場合だが、富山から長岡経由で4時間半。値段は1万1000円強で飛行機と余り変わらない。試すとすれば、富山からバスという手もある。こちらは7時間半、約7400円。さて、次にどうするか。
 今まで試してみて改めて気付いたのは、その路線が交通手段に関係なく、ほとんど空席がないということ。勿論、時間帯次第なのだろうが、指定席が取れないこともある。

 それで思うのは、こういう往復移動族を対象にした商売はもっと多彩であっていいのではないか。
 とくに時間が掛かるバス。ポータブルDVDやラジオレシーバー、雑誌の貸出とか。有料であっても、暇潰し目的の利用はあるのではないか。溜まったポイントでこういうサービスが受けられるというのもいい。
 実際使ってみて「リクライニングを使う時は後ろの人に声を掛けて。トラブルが発生しているので、お客さん同士でうまくやって」と連呼するだけの印象が強い。
 

 飛行機の場合、富山から東京便はANAしかない。JALは経営状況からもっと路線を絞り込むだろうから、地方便はもっと選択肢がなくなるだろう。
 新幹線も、新潟がターミナルの上越新幹線に関して言えば、まだ先のことになるが北陸新幹線が金沢まで開通すると、本数が減るという説があって、これ以上近い勝手が良くなることはなさそうだ。
 ファンになるだけの移動サービスってないのかな。