もう1つの感性の本棚

書くことを仕事にしている者として、日常をどのような感性で掬い取るか。

街の縁取り41~好天

2006-11-09 21:52:10 | 街の縁取り
 一昨日の荒天が過ぎ去った後、それこそ嘘のように9日は好天に恵まれた。
 きょうは新潟から富山に出張したのだが、その行程において2度、驚いたことがある。
 新潟での佐渡、富山での立山の近距離感である。

 新潟では、天気によって「佐渡はどこに行ったの?」という位、見えないことがある。そしてよく見える時は、「こんなに大きくて近いの?」という感じになる。

 そういう驚きがきょうはあった。
 そして富山に移動し、夕刻、仕事が終わって駅にタクシーで戻る時、丁度陽が沈むタイミングと重なったのだが、立山が非常にくっきりとした稜線を湛えながら、冬を思わせる澄んだ橙色のピュアな夕陽に向かって屹立していた。近さをもって。
 清浄な空気によるものらしい。 
 写真ではとても表現出来ていないが、美しいと素直に感じた。

 日本海側で、通りがかるのではなく、居ることで遭遇する2つの風景。