もう1つの感性の本棚

書くことを仕事にしている者として、日常をどのような感性で掬い取るか。

きょうの写真棚~もこみち君は地方で黙々と働いている。

2006-11-01 23:02:03 | Weblog
 ナンバーポータビリティがらみで、何かと話題の多いケータイ業界。
 もこみち君も連日テレビCMに登場、auを売り込んでいる。

 写真は、先日、新潟市の朱鷺メッセで開催されたイベントのブースに展示されていた「もこみち君」人形。
 等身大らしく、背が高く細身でよく似ている。

 もこみち君と言えば、自分は、日テレ「さんま御殿」でブレークしたという印象が強い。確かに男前だが嫌味がなく、とても好感を持った初見での記憶がある。

 だが、なぜauは彼の人形を作ったのか。
 一体何体作ったの?あれはキャンペーンが終わったら焼却処分されるの?

 ガソリンやドコモの織田裕二君、ちょっと前のユンケルのタモリさんと、街角で目に付く等身大の宣伝媒体は少なくない。
 だけど、等身大のリアルフィギュアは、旗やポスターとは違って、その存在感が違う。人形には魂があるって話とつながった感覚かも知れない。

 フィギュア市場で、プレミアムが付くのだろうか。それでも棚に飾っておくわけにはいかない。いくらファンでも扱いに困るだろう。
 無数のもこみち君人形が、処分される光景が目に浮かぶ。ちょっと怖い。

 もこみち君人気に乗るのはともかく、なぜ等身大人形か、理由が想像できない。
 
 たまたま会場で、原稿をPCで打っているテーブルの近くにAuのブースがあったので、何気なく見ていたのだが、もこみち君人形を面白がっている人は、子供や女性も含めて余りいなかったようだ。

 それでも表情を変えずに、もこみち君はすっと屹立して、通り過ぎていく人を見つめていた。

 もこみち君人形供養は必要に思える。彼自身も参列するだろうか。彼に、この抵抗感はなかったのだろうか。

 余計なお世話だけど。