もう1つの感性の本棚

書くことを仕事にしている者として、日常をどのような感性で掬い取るか。

TB練習帳~夏の風物詩(旧盆の空気感)

2007-08-15 20:47:10 | TB練習帳
 今年の旧盆は、転勤先の新潟で過ごしているが、ここは都会から帰ってくる人が多い土地柄のせいなのか、今週は、夕刻時にお寺さんに老若男女が供花を携えて集う姿が目に付いて印象的だった。
 新潟島の寺がある路地には、車が列をなすほどだった。
 まだ新潟の風習には詳しくないが、これは独特の風景に映る。

 さて、タイトルに掲げた旧盆の空気感とは、東京のこの時期のことを指している。
 東京のお盆は新盆で7月15日。8月15日前後は東京から出て行く人達が多く、電車も道も空いている。
 働くようになって随分になるが、いつも旧盆を避けて夏休みを取ることが多く、「真夏の中の静寂」を味わえる旧盆の東京が好きだった。

 「皆帰って来なければいいのに」と悪口を言う東京人もいるが、静寂さは猥雑さがあってこそ際立つ。
 刹那さがまた良い。

 正月の東京も、冬で空気が澄んでいて、さらに静寂な感じがするが、蝉しぐれを耳にしながらのそれの方がとても鮮烈な印象がある。



 





 

締め切りという感覚~NO PLAN

2007-08-15 20:24:45 | 締め切りという感覚
 6月28日以来の更新。いざ何か書こうとした時、少し頭が真っ白気味だ。
 で、この間の精神状態を端的に表現すると、「NO PLAN」になる。
 
 勿論、日常こなさなければならないことが途切れはしない。仕事はしている。だが、「NO PLAN」の言葉が脳裏から離れない。余りよくない精神状態かも知れない。

 先日、ある中小企業に取材に行った際、ある貼紙が目に付いた。そこの社長は、気に入った言葉を書き出して社内に掲示するのが好きなようだ。駐車場にもわざわざ「社長」と地面にペイントしている。

 さて、その貼紙には、こう記されていた。

 夢なき者には目標なし
 目標なき者には計画なし
 計画なき者には行動なし
 行動なき者には成果なし
 成果なき者には幸福なし

 ビジネス本か人生案内的な本から書き写したものとは思う。
 が、心の内で、「オイオイ」と呟いてしまった。

 地方勤務を続けて約1年。日常管理が自分に任されている生活を謳歌している気でいて、実は、のっぺりした日々に陥りつつあった。 
 正に、仕事における目先の締め切りはあっても、人生の締め切りを見失い、「これはセミリタイアの感覚ではないか」との自問が湧く。

 本当に「オイオイ」である。
 
 世間の大半が旧盆連休中、少し考える時間があった。 
 「NO PLAN」から抜け出す為の。

 最近、よく思うのは、自分にとって書くことこそが糧であるということ。
 そこに思い込みがあったとしても、その方向において自分を開放してやることが自分の原点なのだ。

 きょうは、群馬・館林で40.2℃を記録したという。
 猛暑の中、『感性の本棚』管理人に復帰します。