マンション管理のお勉強日記+スピリチュアルなブログ:飯田史彦教授 江原啓之氏 坂本政道氏等の精神世界の書籍を読んで

先立った最愛の彼女といつか必ず逢いたい…彼女が枕元に置いて逝った江原啓之氏の書籍…Spiritualな世界の存在を信じて

MR職の35歳 -上司の暴言が原因で自殺=労災認定-

2007年10月16日 11時14分27秒 | ◆スピリチュアル:自殺
<自殺>上司の暴言が原因…東京地裁、労災を認定
10月15日20時28分配信 毎日新聞

製薬会社「日研化学」(現興和創薬、本社・東京)の男性社員(当時35歳)が自
殺したのは上司の暴言が原因だとして、妻が国に労災認定を求めた訴訟で、東京地
裁は15日、請求を認め、静岡労働基準監督署の労災不認定処分を取り消した。渡
辺弘裁判長は「上司の言葉が過重なストレスとなってうつ病になり、自殺した」と
判断した。原告代理人によると、パワーハラスメント(地位を利用した嫌がらせ)
を原因とした自殺を労災と認めた司法判断は初めて。

判決によると、男性は当時、名古屋支店静岡営業所(静岡市)でMR(医薬情報担
当者)として勤務。02年秋以降、上司の男性係長から「存在が目障りだ。居るだ
けでみんなが迷惑している。お願いだから消えてくれ」「仕事しないやつだと言い
触らしたる」「給料泥棒」などと厳しい言葉をたびたび浴びせられた。男性は同年
末から心身に変調を来し、03年3月に首つり自殺した。労基署は「発言は指導、
助言」と判断し、労災と認めなかった。

係長の発言について、判決は「キャリアばかりか人格や存在を否定するもので、嫌
悪の感情も認められる。男性のストレスは通常の上司とのトラブルより非常に強か
った」と指摘。遺書に記されていたことも踏まえ、係長の発言で男性がうつ病を発
症したと認定した。

妻は日研化学にも賠償を求め提訴したが、昨年和解が成立している。

判決後、男性の妻は「勝訴にほっとしている。裁判をやったかいがあった」とコメ
ント。原告代理人の川人博弁護士は「画期的な意義がある。国内では上司の嫌がら
せの規制が立ち遅れており、改善を求める」と話した。

▽静岡労働基準監督署の話 今後の対応は、判決内容を検討し、関係機関とも協議
して判断したい。

◇自殺した男性が遺書

上司の暴言による自殺として労災認定された男性の遺書(営業所長あて)の要旨は

次の通り。

「悩みましたが、自殺という結果を選びました。仕事の上で悩んでいました。入社
して13年程になりましたが、係長に教えてもらうには手遅れで、雑談すら無くな
りもうどうにもならなくなっていました。恥ずかしながら最後には「存在が目障り
だ、居るだけでみんなが迷惑している、御願いだから消えてくれ!」とか「車のガ
ソリン代ももったいない」「何処へ飛ばされようと俺が仕事しない奴だと言いふら
したる!」等、言われてしまいました。情けなくてどうしていいものかわからなく
なり、元気もなくなり自分の欠点ばかり考えてしまい、そんな自分が大嫌いになっ
てしまいました。先月からふと「死にたい」と感じ、家族の事や「このまま終わる
か!」と考えると「見返してやる」思っていたのですが、突破口も無く係長とはど
んどん話が出来る環境になりませんでした。しかし、自分の努力とやる気が足りな
いのだと、痛切に感じました。係長には「お前は会社をクイモノにしている、給料
泥棒!」と言われました。このままだと本当にみんなに迷惑かけっぱなしになって
しまいます。

転職等、選択肢もあるし家族の事を考えると大馬鹿者ですが、もう自分自身気力が
なくなりどうにもなりませんでした。 」

・・・

私の周りでもこのようなことはよく聞きます。

今月の10月2日に「会社を食いものにする気か」
この言葉を社長から受けて、組合を通じて闘っている20代後半の女性Aさんがい
ます。
9月28日に「契約を解除する」と言われ、どうしたものかと考えていたら、
「いつ辞めるのか」と詰め寄られています。

仕事で失敗や損失を出したわけではありません。突然です。
経理2名をクビ切りして、人件費を浮かそうという考えからです。

その女性Aさんから、夜寝られないと電話があり、私は聞いてあげることしかでき
ませんが、深夜3時近くまで話をしました。
(私も仙人ではありません。ただこの女性も私の彼女の入院先に、仕事が終わった
あと、心配して来てくれた人だからです。だから大切な人です)

「お前、やめろ」と肩を叩かれなかった同僚の女性は個人的には心配するものの、
みんなで団結して解雇を乱発する社長を止めることはせず、知らない顔。
自分の上司(課長)にあたる女性からは、社長の前で、
「退職金を出すのですか?」
「会社にお金がないのに、どこからだすんです?」

さらには(女性Aさんに対して)、
「あなたが辞めなくて、会社が潰れたらどうするのよ」
という、わけの分からないことを言われる始末。

会社が潰れようが、辞めろと言われている者にとって、そんな辞めさせられ方を
して自分が立ち去った後の会社のことなんか知るかっ! ですよね。

職場の誰もが「知らない顔」
女性Aさんは、四面楚歌ですよ・・・と、私に電話。。。

でも、それでも闘っています。
1人ででも入れる全国組織の組合に入って。

・・・

「自殺してはいけません」
「人生、逃げるが勝ちの時だってあります」
「『死』を考えたときには、遺される家族、恋人、友人、そして楽しかったときの
頃のことも考えてください」


「日研化学のために、生きているんじゃないんです。生きるためにそこで働いてい
るんです(いたんです)」

・・・

キツイ事を言いますが・・・
自分のことを言われるなら、まだマシです。

私は銀行員時代に、「お前の親は離婚しているから、根性がないんだ」とまで言わ
れました。体重は49キロまで落ちました。

・・・

人は何に縛られるっていうのか。

「社名なのか」
「世間体なのか」
「カッコよさなのか」
「周りの目なのか」

少なくとも、当時、現役で無名大学を出た新卒の私が「銀行」「銀行員」という仕
事に就き、この「縛られる」という経験も少なからずしました。

明治生まれの祖母は、なぜ銀行を辞めたの?と悲しんでいました。
祖母の中では、孫が銀行員になったというのは、自慢だったのです。

私も、辞めるときはとても迷いました。

「お勤め先は?」
と聞かれて、自身をもって「○○銀行」ですと、友人、知人、親戚、ご近所の方に
そう答えていましたから。

でも、
でも、肩書きじゃないんですよ。
生きるのに必要なのは。それだけじゃない。

プライドと縛りの間で揺れ動く気持ちは、分かります。

しかし、私は一つはっきり言えることがあります。
それは、
「やるだけのことをやって、どうしようもない、どうにもできないと思ったら、
そして『死にたい』とまで考えたら、『逃げるが勝ち』」だってことです。

人生、それだけじゃない。会社は日研化学だけじゃないんです。

・・・

MRという仕事。

一見、医薬情報担当ってカッコイイ仕事のようですが、
「鼻高々のお医者さんに、我が社の医薬品の処方を出してもらう」
「効き目が同じ薬がごまんとある中、我が社の薬を選んでもらう」

かなり、いや客層としては一番気を使う営業の仕事です。
勤務医が開業すると言ったら、いっぱい文具類を持っていき、開業準備のお手伝い
など、のちのちのことを考えて、そりゃ大変な仕事です。

MSも知っていますよ。
上場企業の薬問屋に勤めていた友人は、この胃薬だけで今月売上3千万円をださな
いといけないなんて言っていました。
車は、新車のエルグランドでしたけどね。
給料は高給、仕事は滅茶苦茶激務。それが薬の営業の仕事です。

MRの新卒採用は大手では100名や200名なんてザラじゃないですか。
約半年掛けて、研修を行い、
あとは、医者のところへ行って、気に入られる人だけが生き残る世界。

この亡くなった方には失礼ですが、私は・・・
「そのような仕事なら、離職率が激しくて、どこでも中途採用の募集をしている
じゃないですか」と思うのです。

私の知っている不動産業界でいうと、
「大東建託や東建コーポレーション、レオパレス、住友不動産、穴吹工務店、な
どで『いつも求人募集』している建築営業,コンサルティング営業などと呼ばれ
る、最前線の営業,会社にとっては大量採用→成果を残せるヤツだけが生き残る
『営業職』」です。飛び込み営業職の代表格の仕事で、成績を出してナンボの世界
です。

・・・

まだ社内で行われているのかは知りませんが、某企業などは入社して3ヶ月経って
も、新規契約(建築請負)が取れない者の顔写真を階段に置かれて「踏み絵」状態
にされる。
顔写真は、コピー機に頭を挟まれ、スタートボタンを押されて。
給料泥棒と言われ続ける。朝の会議では、立たされたまま。。。

裏ではそんな企業でも、笑顔いっぱいのCMをバンバン流し、世間では「一部上場
企業」

・・・

そんな仕事でもやりがいを見出せる人は数%はいます。
確かに「楽しい!」っていう人も。

ですが、大半の人には「向かない仕事」なんです。
「一生涯できる仕事」ではないんです。
「続かない仕事」なんです。
イヤイヤ仕事を続けるか、辞めるかのどちらかという人のほうが大多数なんです。

成績優秀な人は、「お前は、何でできんの?」「もっとしっかりやれよ!」
「なさけないヤツだな」というものです。

「俺は辛くても、頑張ったんだ!」「お前も頑張って努力しろよ」
なんてこともいうでしょう。

でも、人それぞれ、性に
「合う」「合わない」
があるのです。

「イヤイヤで、それでも必死で働く」のと、
「きついけど『楽しい』『やる気が出てくるなぁ』」と思って、働くのとでは
同じ辛さでも、人によって全然違ってきます。

一概に「俺も辛かった。でも頑張った。お前もやれよ。甘いんだよ」
とは言えないものなのです。

・・・

ですから、

そんな仕事で、命を捨ててはあかん!のです。
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