興味深い記事があったので。
詳細はこの記事を読んで頂くとして
この記事の中心的なグラフは
「のんき度」は、10代の時が高いのは分かる。未来はバラ色に見えた。そして社会に放り込まれて一気にのんき度は落ちて、実社会の荒波にもまれていく。60代から再びのんき度は上昇し、60代後半・70代前半にピークを迎えて、それ以降は急下降していく。
のんき度を減じる要因は、次の図表で分かる。
これによれば、60代からのんき度が上がるのは、住まい、仕事、子供、収入に関する心配が減っていく(解放される)からだ。収入の心配が減っていくのは本当?と思うかもしれないが、厳しかったとしても現状を受け入れていくからだろう。
70代後半から、急激に悲観的になるのは「家族の病気や介護」に加えて「自分の病気や介護」が大きな原因で、当然ながら齢に合わせて加速していく。
男女の比較では、全年齢に渡って女性の方が男性よりのんき度が低い。これは家内など見ていて意外だったのだが(笑)。これについて記事では
①「収入・家計・借金等」で、男性より女性の方が何かと気苦労が絶えないという理由が第一。
②「家事」「育児」「妊娠・出産」、あるいは「自分の仕事」でなく「家族の仕事」「自分の病気や介護」でなく「家族の病気や介護」という女性に片寄って課せられているタスクによる悩みやストレスが大きい。
③さらに、家族あるいは家族以外との人間関係による悩みやストレスも男性より女性の方がずっと大きくなっている。
こうした悩みとストレスの総量の違いが、男性の方が女性よりのん気である原因であり、また結果であると記事は報告している。
~・~・~・~
自分のストレス、悩みは自分だけだと思うと、よりストレスが強まる。しかしこういう統計データを見て、「あー、オレだけ、私だけじゃないんだ、みんなも同じ悩みを抱えて生きているんだ」と思えたら、楽になる。
自分的には、65歳でリタイヤしてから「今が人生で最高の時間だ」と思ってきたが、まだ働いている方もいて少し後ろめたいところもあったが(笑)、「今がサイコー」と思っていいんだ。「これでいいのだ」という気になった。
問題は、これから自分の健康で「のんき度」は急降下していく運命にあること。「70代以降は多くの日本人が天国から地獄へメンタルの急降下が不可避」だ。みんなそうだ。
そうであればなおさら、そのことを嘆いているよりは、健康な今の瞬間を最大限に活かしたいと改めて思う。